常任理事会だより
― 1997年度 第15号 ―
発行日 1998年1月19日(月)
発行 所沢高校PTA常任理事会
三年生保護者に校長より私信(ハガキ)届く生徒達が創り上げてきた“卒業記念祭”を否定する内容
冬休みにはいって間もなく、校長より三年保護者に私信(ハガキ)が届きました。
(下記のとおり)
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初冬の候、保護者の皆様にはご健勝のことと存じます。
さて、本年も残すところ僅かとなり、三年生にとりましては高校生活に別れを告げ
る日も近づいてまいりました。
現在学校では、「卒業記念祭」の計画が進められておりますが、これは、校長から
の卒業認定や卒業証書の授与がなく、単なる「生徒会活動」の一つと考えられます。
そこで、校長といたしましては、三年生の卒業を心から祝福するため、第一部とし
て厳粛で清心な卒業式を法令等に則って実施し、第二部として、「卒業紀念祭」を実
施するよう指導しております。保護者の皆様には、なにとぞ事情ご理解のうえ、学校
生活の意義ある節目としての卒業式が円滑に実施できますようご協力お願い申し上げ
ます。
平成9年12月25日
埼玉県立所択高等学校長 内田達雄
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この内容は、生徒達が一学期から話し合い・創り上げてきた、また、職員会議でも
決定されている “卒業記念祭”とは異なるものです。
PTAでは、12月28日常任理事が会議を持ち、三年生保護者宛、資料を添えて
手続を郵送しました。(裏面に掲載)
生徒達は1月8日始業式後“校長先生の一連の行動に対する抗議文”を採択しまし
た。(裏面に掲載)
また、1月13日の職員会議で、ハガキに関しての説明会を校長先生主催では行う
つもりはないと言われたので、三年学年団及びPTA三学年部会共催で開くことが決
まりました。今年度の卒業記念祭だけでなく、これからの所沢高校の在り方にも関わっ
てくることですので、三年生だけでなく、一・二年の保護者の方々も、是非、ご参加
ください。
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3学年保護者各位 1998年1月14日
埼玉県立所沢高等学校 3年学年団
所沢満校PTA3学年部長 ○○○○
所沢高校PTA会長 ○○○○
春の訪れを待ちわぴる今日この頃、保護者の皆様にはご健勝のことと存じます。
受験本番となり、3年生もいよいよ自分の実力を発揮する日が近づいてまいりま
した。第一希望の達成を心より応援したいと存じます。
さて、昨年暮れに3年生各保護者宛てに、校長より「私信」が発送されました。
この内容は、昨年11月1日に行われた3学年保護者懇談会や、12月19日に
お知らせした「卒業記念祭」の案内とは異なるものでした。このことに関して、
説明会を開催したくご案内を差し上げます。どうかこの機会に、ご意見・ご質問
のある方は万障繰り上げてご出席くださるようお願い申し上げます。
「校長のハガキに関する説明会」
日 時 1998年1月24日(土) 午後2時より
会 場 視聴覚室(1号館4階)
内 容 校長のハガキの件
その他
(校長の出席を強く要請しています。)
※当日は、高校男子バレーボール大会の会場となっております関係で、駐車
スペースがございません。車でのご来校はご遠慮ください。
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【裏面】
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[PTAから三年生保護者へ出した手紙]
三年保護者の皆様ヘ
1997年12月30日
埼玉県立所沢高等学校PTA会長 沼尾 孝平
緊急連絡
12月27日、内田校長個人より三年保護者宅へ突然の葉書(資料1)が届けられ
ました。28日に緊急に会議を開き、今後の対応について話しあいました。
私たちPTAは、入学以来、入学式と同じ過ちを繰り返さないよう校長先生にお願
いし「生徒との十分な話し合いと教育的な対応」をしてくださいとお願いしてきまし
た。しかし、今回校長先生ご自身が生徒との見解の相違を埋めず、合意点を見いだせ
ないまま父母に協力要請をしてきていることを見ますと、この間の私たちPTAの願
いを無視するものと言わざるを得ません。
また、葉書の具体的な問題点について以下のように説明させていただきます。
・卒業認定については、卒業の条件を満たしているかどうかを規則に則って職員会議
で認定するものです。学校長独自に行われるものではありません。
・卒業証書については、卒業記念祭予行の日の3月7日に校長がクラス代表に手渡す
ことになっています。そして9日記念祭の後、クラス担任より卒業生全員に渡すこ
ととなっています。(資料3)
・生徒たちは、夏休み前後から検討を重ねて、入学式の混乱を再び起こさないために
卒業式に代わるものとして卒業記念祭の形態をとり計画を進めてきました。
(資料2)先生たちも、生徒の取り組みを後方から支えてくださっていることは、
12月19日付けの文書より明らかです。(資料3)生徒たちは一部、二部という
形態は考えていません。
この間の生徒、教職員、そしてPTA(資料4)の取り組みのわかる資料を同封さ
せていただきます。今後ともPTAの姿勢・活動に、ご理解、ご協力をお願いいたし
ます。
この件についてのお問い合わせは、○○、○○までお願いいたします。
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四者だより 1月12日(月) 四者会議発行
校長先生の一連の行動に対する抗議文
私達は、学徒自らの話し合いによって、所高祭や体育祭をはじめ、様々な学校
行事を生徒主催で行っています。このことは、自主自立を掲げる所高にとって重
要なことです。今年度も私達は、民主的な手続きにより、卒業記念祭を進めてき
ました。
しかしながら、校長先生の今回の一連の行動は私達の行ってきたものを否定し
ているものです。まず第一に、生徒総会と職員会議で決まったことに対してまっ
たく無視するかのような発言や行動を取ったこと。そして第二に、民主主義の基
本である話し合いにも応じないこと。その他にも所高のスタイルを根底からくつ
がえすような行動とってきました。
このように、私達が、民主的な手続きで、話し合い、活動してきたにもかかわ
らず、校長先生の一連の行動に対する私達への明確な回答は得られませんでした。
このような状況で校長先生が今回のように、卒業式を行うという突然の発言等は
私達のこれまでの活動や、意見を踏みにじっているにほかなりません。さらに三
年生にとって高校生活の間、話し合いという民主的な手続きにより、自治を行っ
てきたことを否定され、所高を気持ちよく卒業できないでしょう。
このような、校長先生の納得しがたい発言や行動に対し、私達は抗議します。
1998年1月8日 所沢高校生徒一同
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1月8日の始業式で私たち4者会議は、校長の一連の行動、また12月に3年生
の保護者あてに出された葉書に対して不信感を抱き、くわしい説明を求めようとし
ました。
しかし、生徒の必死の「説明してほしい」という願いにもかかわらず、校長は
「準備していない」為、説明に応じていただけませんでした。
そして4者会議の発行した「校長先生の一連の行動に対する抗議」という文章を
「抗議文」という形にし、生徒の拍手承認を求め、承認されました。
これを生徒一同の意志として、校長に対して理解を求めていきたいと思います。
(Web管理者記)--------------------------------------------------------
この内田校長の三年保護者宛て葉書に記載されている「卒業式を法令等に則って
実施し」という部分について、「常任理事会だより―1997年度第16号―」の中に
記載があります。それは、1月16日(金)に行われた校長とPTAの二者の話
し合い記事です。一部抜粋しますと、
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P:「法令に則り」の法令の内容とは?
校:特にないです。
P:具体的には何ですか?
校:教育公務員の守るべき法令に則ってということ。
P:何の法律を指すのか分からないので教えて下さい。
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といった内容で、このあともどういった法律かとうい具体的な名前はでてきませ
ん。
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