2008年 2月
ぼくの中では2つの拉致事件があった。
ひとつは盟友 三浦和義さんへのサイパンでの不当拘束、これは明らかにアメリカ国家による日本人拉致事件である。
もうひとつは北朝鮮拉致事件に於ける日本人生存者(Aさん、Mさん、Iさん)3名を独占インタビューしてほしいと云う話であった。
でかいガゼネタかと思ったが、見せられた資料や日朝関係者のリストはしっかりしたものだった。
ぼくはこれをある報道機関や拉致の会に一部話したが乗ってはこなかった。
場合によっては北朝鮮のプロパガンダに成りかねないからである。
日本の報道機関は敢えて危険を冒さないのだと思った。
まぁこの問題は脇に置くとして…
三浦和義さん事件である、時の流れに翻弄され、もう半年が経つ。
去るものは日々に疎し…人々の記憶から事件は薄れかかっている。
でも、この大事件が映像ゲームのようにダブルクリックで消去されてしまったら、この国はお仕舞いだ。
アメリカ国家の今回の行動で、日本国の尊厳は根底から傷つけられ、日本人のアイデンティティは完全に否定されてしまったのである。
アメリカ司法には人種差別意識があるとしか思えない。
それを日本のジャーナリストはどう思っているのか知りたいのだ。
もう一度、考えて頂きたい。
この事件は日本国の最高裁判所に於いて5人の裁判官が全員一致で検察の上告を棄却し、東京高等裁判所の無罪判決を支持したのである。
この事実を日本政府、外務省、法務省、司法関連の方々はどう判断するのか…。
その見解が半年たってもどこからも示されていない。
日本人・三浦和義さんを不当、理不尽な環境に閉じ込めたまま、救助の手、いや指一本動かそうとはしないこの国は、いったいどういう国なのだろう。
これを将来を背負う青少年たちがどんな目で見詰めているか、それを考えると恐ろしくなる。
そんなことで学校で愛国心を云々されても背筋が寒くなる。
この三浦和義さん事件はこの国の将来の明暗を決する大事件なのだ。
だから心ある多くの人々に立ち上がってもらいたいのだ。
衷心からお願いいたします。
最後に8月15日のロスでの裁判に期待して…

河村シゲル(放送作家)