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インタビュー

企業ぐるみのいじめ・パワハラ裁判原告

大橋 康代さん

  • 聞き手:梅山美智子
  • 撮 影:落合由利子

大橋 康代さん

やってないことはやってない

 大橋康代さんは、企業ぐるみのいじめ・パワハラの被害者だ。
 2004年から、茨城県にある合同酒精・シャトーカミヤのパート従業員として働いていたが、職場で執拗な嫌がらせを受け、身に覚えのない理由で懲戒解雇処分となった。08年8月より企業に対し、懲戒解雇・人権侵害の損害賠償と地位確認を求め提訴を行っている。また東京都労働委員会の不当労働行為救済申立により企業側へ全面救済の命令が出されたが、会社はこれを不服とし行政訴訟中だ。
 今、労働環境の悪化を背景に、職場内の人間関係は著しく悪化している。いじめやパワハラのストレスが原因で心身の健康を損なう人も多い。私自身も過去に働いた職場などでこうしたことは身に覚えがある。

 パン工房の店員として入社した大橋さんは、履歴書に書いた簿記経験が社長の目にとまり、経理部門へ異動を命じられた。
そこは長きにわたり陰湿な人間関係が渦巻く部署だった。特定の同僚女性と男性上司の支配的な空気があり、彼らの機嫌を損ねたが最後、退職に追い込まれた従業員は過去にも複数いた。
 大橋さんは異動後、しばらくの間は評価された。時給も750円から950円に上がった。だが結局、前任者たちと同様のトラブルは避けられず、06年12月、雇い止めを言い渡される。
 過去に退職した従業員と大橋さんが違っていたのは、この時点で、一人でも入れる組合に加入し、契約解除の取り消し、従業員の待遇向上を求めて団体交渉を行った点だ。当初は会社側も円満解決を図る姿勢だった。
 続いて従業員代表選挙が行われ、大橋さんが立候補、過半数には届かなかったものの対立候補の正社員を上回る得票を獲得した。
 壮絶ないじめが始まったのはこの後だった。
 企業側はパワハラの実態を隠し、加害者擁護に回り、組織ぐるみで嫌がらせを始める。
 ある日突然、上司に呼び出された。同僚女性が「大橋さんに〝殺してやる〟と言われた」と、被害届を出したという。身に覚えはないと言うと、複数の上司に囲まれ「ならば一筆書け」と強要された。以来、毎日のように呼び出しを受け、あらぬことを理由に「一筆」を強要された。
 クリスマスケーキの配達時に社用車が出払ってしまい、自分の車を使い、後で上司にガソリン補給してもらったこと、職場の慰労会での飲食など、あらゆることを「不正」と責められた。
 精神的疲労から眠れず、心療内科へ通う日々。持てる力を振り絞り、ある休み明けに出社してみると、机の外線電話が取り外されていた。別の日、机の側には監視カメラも設置された。
 それでも退職しない大橋さんにしびれを切らし、会社は出勤停止命令を出し、後に懲戒解雇処分へと移行したのだった。
 「もう、身の潔白を証明するしかないところまで追い込まれた」と大橋さんは振り返る。

続きは本誌で...

おおはし やすよ

1964年大阪府生まれ。元合同酒精パート社員。パン工房より経理部門へ異動後、パワハラに遭う。08年7月に懲戒解雇。同年8月、人権侵害と地位確認を求め会社を提訴。連絡 「ひまわりの会」 TEL03(5352)6653女性ユニオン東京気付
【 新聞代 】(送料込み)
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 6カ月4,500円、1年9,000円
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