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インタビュー

石垣島で陸上自衛隊配備に反対する

山里節子さん

  • 2017.12.15
  • 聞き手…清水さつき
  • 撮影…宇井眞紀子

山里節子さ

(C)宇井眞紀子

反戦の思いをトゥバラーマにのせて

 

沖縄の石垣島、宮古島、与那国島への自衛隊配備計画が進む。配備に反対する人々を描いた映画『標的の島 風かたか』(三上智恵監督)には多様な女性が登場する。石垣島の山里節子さんもその一人。映画では山里さんが八重山(石垣島地方)古民謡のトゥバラーマを唄う姿が映され、体全体から響く声に目も耳も奪われた。

八重山には独自の文化が息づく。トゥバラーマは、悲しみや喜び、日々の生活の言葉や男女の掛け合いなどを曲にのせ、強い信念も表現する島の心の唄だ。父親が島の唄を嗜んでいて、山里さんも10代から唄い始めた。映画の中でも「こんなくだらないミサイル基地などつくって~私は絶対許さない」と即興で唄う。古くからの即興スタイルを受け継ぐ一人である山里さんがとうとうと唄う姿は、穏やかだが凛としている。

「私たちの島は物や金はないけれど、歌や踊りで心を満たしながら、心を洗いながら生き抜いてきた」と映画でも語るように、自衛隊配備に反対するのは戦争体験に根ざす。  戦争で8人家族のうち、母や祖父など4人を亡くした。映画の中で唄うのは、戦争中に山里さんの集落が日本軍の命により移住させられた於茂登岳の麓・白水地区を遠望する地。白水ではマラリアが蔓延し、母を含め3600人以上が犠牲になった石垣島の「マラリア地獄」だ。

        続きは本紙で...


やまざと せつこ

1937年、沖縄・石垣島生まれ。高校生の時に石垣市の琉米文化会館で英語を学ぶ。米軍による地質調査の助手、半民半軍の航空会社、琉米文化会館で働いたあと、沖縄の平和や環境保護運動に出会う。「いのちと暮らしを守るおばーたちの会」世話人。

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