(C) 落合由利子
安倍政権の経済政策の問題点を「どアホノミクス」と命名し、鋭く批判している浜矩子さん。本紙1面には、東日本大震災直後の2011年5月25日号以来、2度目の登場。そして今年7月8~9日の「ふぇみん泊まってシンポinびわ湖大津」(3面広告欄参照)のメイン講演者としても予定されている。
前回から6年が過ぎたが、格差と貧困は一向に改善しない。消費は鳴かず飛ばず、子どもの貧困だけでなく、成人した若者の貧困率も2割と将来が一向に見えないことが深刻な問題だ。秘密保護法、安保関連法制が成立し、共謀罪法が成立せんとする今、市民運動はますます押されている気がする。この状況を浜さんはどう読むのだろう。
浜さんが経済を志したきっかけは中学時代、イギリスから帰国後に、日本の学校でポンド切り下げの話を聞いたことだった。 「ポンド切り下げの狙いや社会への影響について社会科の授業で、先生が説明をしてくれた。破綻のないロジックがよくできた推理小説の最後の場面のようで、快感を覚えましたね」
以来、「経済の全貌が知りたい」と経済学を志し、一橋大学経済学部へ。当時、学生200人中、女は3人だけ。「どうだ、という気分」だったという。 卒業後は生きて動いている経済を謎解きの対象にしたいと三菱総合研究所に勤務した。
続きは本紙で...