生活に困っている、仕事がみつからないなどの相談を受ける窓口として、生活困窮者自立支援法(2013年成立)に基づき、各地にセンターが設立されて2年。東京都板橋区にある「いたばし生活仕事サポートセンター」もその一つ。地域に役立つ仕事起こしをテーマにした協同組合、ワーカーズコープが受託した。
山下沙織さんは初代の所長であり、現在は地域をつなぐ仕事をしている。 「仲間と夜中まで話し合って書いた」という企画書が通り、生活困窮者支援が始まった。
山下さんは、専業主婦だった17年前、夫の転勤先の福岡で突然夫を亡くした。末の子は小学2年生。3人の子どもを抱えてどうやって生きていこうと思ったという。幸い、夫の勤め先だった音楽関係の会社からオファーがあり就職。独身時代からの音楽関係の絆がつないだ縁だった。それでも〝片親〟に対しての偏見と差別を感じた。
息子娘たちの大学進学とともに東京に戻り、一転して子どもたちを守る仕事をしたい!とワーカーズコープの学童クラブの仕事に飛び込んだ。
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