参議院選挙投開票日の翌日、7月11日の沖縄・高江。米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に向けた準備が突然始まった。そして、22日には工事が強行された。やんばるの豊かな自然、子どもたちも希少動物も安心してのびのび暮らせる環境を守ろうと抗議を続ける住民や支援者を、全国から集められた機動隊が、時に殴り首を絞めて、排除した。現場に入った弁護士は、これはあらゆる手続き・法を無視した「戒厳」と表現した。
この選挙で与党ほか改憲勢力が、改憲発議「3分の2」の議席を取った。沖縄・高江のように、あらゆる憲法の理念を踏みにじり、目指す「国家像」へと猛進することが予想される。
一方で今回の選挙では、史上初めて「野党共闘」が実現した。それを促し、初めて選挙活動に積極的に参加した市民たちがいた。
私たちに絶望している暇はない。高江住民の石原岳さんが「警察がどんな暴力を使っても、愛情や笑顔は奪いきれませんよ」と言っていたように、これまで積み上げてきたものをしっかりと握りしめながら、したたかに進もう。
特集は「選挙。そして次へ」。2・3面は参議院選挙を、史上初の野党共闘、女性議員、メディアの観点から識者に聞き、4・5面は、SEALDs(8月15日解散予定)メンバーの女性たちと、野党統一候補を実現させた選挙区で尽力した女性たちに寄稿してもらった。 *高江の現地情報はhttp://takae.ti-da.net/ ほか
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