WOMEN'S DEMOCRATIC JOURNAL femin

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インタビュー

「ピースウォーク金沢」実行委員

小原美由紀さん

  • 2016.1.25
  • 聞き手…室田元美
  • 撮影…飯田典子

小原美由紀さん

伝える方法を、さがし続けたい。

 
  • 昨年9月15日、安保法案の参議院中央公聴会の日。初めて傍聴席に座った小原美由紀さんは、SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)の奥田愛基さんの公述を目の前で聞いていた。奥田さんは「ある金沢の主婦の方がフェイスブックに書いた国会答弁の文字起こしは、瞬く間に1万人もの人にシェア(転送)されました。みんなが読みたがりました。なぜなら、不安だったからです」と言った。
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  • 自分のことだ…目頭が熱くなった。「大学生の公述人は日本の国会史上初めてですよね。 どうしてもその場で見届けたくて金沢からかけつけました。歴史に残る15分間だったと思います。よくぞここまでと思うと、泣けてきました」
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  • 安保法案の審議中、国会中継の「これは」と思った野党の質問、与党のあやふやな答弁を全文書き起こした。「大事なことが議論されているのに、たいていの人は、一日中テレビの前にはいられないし、新聞やテレビでは編集されてしまうから」。膨大な時間を費やしたがフェイスブックで公開したら、どんどんシェアされた。「動画を見るより文字になったものを読むほうが時間もかからず、電車の中でも読めるのがいいんです」
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  •  審議だけでなく、毎週金曜日に国会前で行われたSEALDsのアクションも動画などでチェックし、自分たちの言葉で話す若者たちを紹介した。小原さん自身は3人の男の子の母親。若者たちとメールをやりとりし、体調を気づかったり励ますうちに、ついた呼び名が「SEALDs公認のお母さん」。
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  •  若者たちの言葉に、つき動かされた人もいた。「国会前で奥田さんに『小原さんの書き込みを見て来まし!』と話しかけた人が結構いたそうです。遠く離れた金沢にいてもできることは、たくさんあるんですよね」
  • 続きは本紙で...


    こはら みゆき

    1964年石川県生まれ。20代で「平和サークルむぎわらぼうし」に参加。9.11後は「ピースウォーク金沢」、地元での「シール投票」、弁護士を招いてパブリックコメントの書き方講座を開くなど、市民ができる平和のつくりかたを実践。鎌仲ひとみ監督のマネージャーも務める。

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