本の街で新しい日韓の交流
「「韓国の猫本あります」―道路脇の小さな看板。今年7月、東京・神保町にオープンした「チェッコリ」は韓国専門ブックカフェ。小説、実用書などの韓国の原書と日本語の韓国関連本がずらりと並び、中央にはコーヒーや韓国茶を楽しめる素敵なイスと机が用意されている。
ブックカフェを開いたのは、韓国の本を紹介している、出版社「CUON(クオン)」代表の金承福さん。店の奥にはクオンのオフィスもある。
「日本では、韓流ブームもあり韓国文化を目にすることは多くなっても、韓国書籍の専門店は少ないのが現状。なら、自分がつくろうと思いました」
「チェッコリ」とは、本や文房具を描いた絵を指す独特の言葉だが、学校で教科書が1冊終わると、先生と生徒が一緒に祝うパーティーの意も。「学期末ごとに、生徒がチェッコリ委員会を立ち上げ、パーティーを企画しました。この楽しい記憶から、チェッコリを開いたのかもしれません」
続きは本紙で...
キム スンボク
1969年、韓国全羅道生まれ。韓国の大学を卒業後、91年に日本へ留学。93年、日本大学芸術学部に入学。2000年に「ONTOFF」、07年に「CUON」を設立。共著に『韓流ドラマで始める愛の韓国語』(主婦の友社)。編集を手がけた書籍多数。チェッコリTEL03(5244)5425