WOMEN'S DEMOCRATIC JOURNAL femin

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インタビュー

映像クリエイター

武隈善子さん

  • 2015.8.5
  • 聞き手…室田元美
  • 撮影…落合由利子

武隈善子さん

しょうがない、で済ませない仲間を

 
  • 武隈さんの仕事をひと言で説明するのは難しい。「映画の中でいろんな仕掛けをするんです。コンピューターで昔の里山風景を作ったり、雪を降らせたり」。人気のあるエンターテインメント系の映画にも関わっている。そんなデジタル最先端の仕事をしている彼女が、デモに家族で参加したり地域で活動を始めるようになったのは? 足元のリアルな社会の矛盾を、自ら変えたいと思ったきっかけを知りたくて話を聞いた。
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  • 「3・11と原発事故で、じっとしていられなくなりましたね。うちも当時6歳と4歳の子どもがいたので、すぐ富山の私の親の家に行かせて、はやる気持ちで仕事を仕上げて、東北行かなきゃ、でした」
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  • 宮城・石巻で泥かきをしたけれど、きりがなくてうちのめされ、「自分にできるのは、生活や子育ての中でじっくり何かを育てていくことじゃないか、と思った」  原発は怖いからイヤ、というだけではなく、誰かを犠牲にしなくても成り立つ社会をつくれないものか、まず周囲の親たちと確かめ合いたかった。  そこで地元で親たちと子どもたちの遊び場を作ったり、原発を学ぶ映画の上映会を開いてみた。上映会が縁で鎌仲ひとみ監督とも知り合い、映画『小さき声のカノン』でも、冒頭に出てくるアニメを作成した。
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  • すべて初めての経験。福島の子どもたちの保養プロジェクトにも関わった。その行動力はどこから来るのだろうか。  「10代の頃からひとりで海外へ出かけていましたね。バックパッカーで東欧を旅したときに、ポーランドで出会った人々は、自分たちは遅れている、アメリカに憧れると言っていたけれど、美術や映画がタダで観られて、お金はなくても人の心がゆったりして、私はこういう生活もあるんだと思った」
  • 続きは本紙で...


    たけくま よしこ

    1976年、富山県生まれ。大学で美術・デザインを学び、都内映像会社勤務を経てフリーランスの映像クリエイターに。東京都世田谷区内で「憲法カフェ」を開くなど、親たちが政治や社会を語れる場をつくっている。

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