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インタビュー

性暴力被害者を支援する

岡田実穂さん

  • 2014.05.15
  • 聞き手…赤石千衣子
  • 撮影…飯田典子

岡田実穂さん

死ななくてもいい。生きよう。青森発

 RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク)はレイプサバイバーの被害当事者やサポーターに対する情報提供を行う団体である。5年前に立ち上げられたが、「レイプクライシス・ポスター展」などでユニークな活動が少しずつ注目されている。その中心メンバーの岡田実穂さんに話を聞いた。  岡田さんは「性暴力被害とは〝性〟というツールを用いた暴力被害である」と言う。合意を伴わない性的言動は性暴力である、と。集団レイプやセクハラ、売春の強要はもちろん、わいせつな電話や痴漢、ポルノ観賞を強要すること、性的なからかい、ズボンおろしやパンツおろしも性暴力のひとつである。  その中には、「セクシュアリティーを理由としたレイプ」もある。「レズビアンなんて男を知れば治る」と言われて強かんされることもそうだ。  日本では法律的に性暴力と認知されているのは「男性加害者からの女性に対する性暴力」だけとされている。実際には同性間の性暴力も、トランスジェンダー同士の被害もありうる。  性暴力被害には年齢や性別は関係ないのだ。高校生を対象にしたある調査では3人に1人の女子生徒が何らかの性暴力被害に遭い、20人に1人の女子生徒がレイプされており、5~10人に1人の男子生徒が何らかの性暴力被害を受けているという。  高校卒業後、性暴力被害者支援の団体で活動していた岡田さんは、アメリカのレイプクライシスセンターのプログラムに出合い「性暴力をジェンダーと切り離さなきゃ」と思った。それは自分がレズビアンであることからそう思ったのではなく性暴力の本質が違ってしまうからなのだという。  「男性・女性で語れるほど人の優位性は単純ではない。ひとりひとりが多様な弱者性を抱えている」 続きは本紙で...


おかだ みほ

1984年栃木県生まれ。高校卒業後レイプクライシス・サバイバーズネット関西のスタッフとなり、2009年に代表に。同年にはRC-NETを立ち上げ、性暴力被害者にとって有益なサポート体制を構築するための情報発信などを行う。今年拠点を青森に移した。

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