7月7日の七夕の日。首相官邸前へ「脱原発・脱被ばく」の願いを携えた人々が全国から集った。「いのちを、子どもを守りたい」。同じ思いの老若男女、約800人が参加した。寄せられた短冊はおよそ2万枚。この願いをこの国の首相に届けようというアクションだった。昨秋出版された脱原発を願う母と子の写真集『100人の母たち』が発端となっている。
私たちは子どもたちが被ばくを強いられている今の状況、収束など程遠い福島原発の状況下で再稼働が唱われることに黙っていられない。どうか何よりもいのちを、子どもたちを救ってほしい。今日本に生きる全ての大人が、自分のいる場所で声をあげていこう。そして、同じ思いの議員を1人でも多く国会へ送り込み、共にこの国のこれからを描きたい。
反対や批判的なアピールのみではなく、愛に溢れ、愛をもって対話をし、私たち一人ひとりが政治へも近づいていこうという、新しい文化運動の始まりである。手をつなぎ七夕宣言を読み上げ、童謡「七夕さま」の「100万人の母たちバージョン」を歌った。手をつなぎ、心をつなぎ、歩み続ける。集まった願いは集計、データ化し、賛同する議員によって国会へ届ける予定です。
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かめやま ののこ
1949年宮城県生まれ。会社勤務を経て専業主婦。92年、仲間と「グループI」結成。「エル・パーク仙台」市民活動スペースにスタッフとして勤務。仙台市防災会議委員。公務員の夫は定年退職し今は活動の協力者。報告書などは、TEL090(1398)5065(佐藤さん)へ。