WOMEN'S DEMOCRATIC JOURNAL femin

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インタビュー

「イコールネット仙台」代表理事

宗片惠美子さん

  • 2013.08.05
  • 聞き手…大橋由香子
  • 撮影…布田なおし

宗片惠美子さん

声を届ける女性を、意思決定の場に

 宮城沖地震が高い確率で起きると言われていた宮城県。阪神淡路大震災では、女性死者数が男性より1000人も多いというジェンダー格差もあった。宗片さんたちが立ち上げた、男女平等をテーマにしたNPO法人「イコールネット仙台」は、2008年「災害時における女性のニーズ調査」を実施し、女性の視点からの提言をした。そして、11年3月11日。  避難所では着替える場所もない。トイレの数も十分ではなく、汚れていく一方という非常事態だった。リーダーは男性、炊き出しは女性という性別役割分担も強化されていった。  震災から6カ月後の9月には、県内女性3000人にアンケート調査、翌年は40人に聞き取りをして冊子にまとめ、貴重な記録となった。  「はじまりは社会学級でした」と宗片さんは振り返る。仙台市では、教育委員会が地域住民を対象にした生涯学習の場を各小学校に設置。出産を機に専業主婦になった宗片さんも、子どもが小学生のときに参加した。  「30歳ぐらいの頃。みんな、いろいろ抱えていました。この息苦しさは何? 主婦って何?今まで言えなかったことをお互いに話してみると、自分だけじゃないという気づきがあって、それを共有できたことで、気持ちが軽くなったんです」  自分たちで物事を決め講座を運営するトレーニングにもなった。各学級の代表が集まる研究会では女子差別撤廃条約などについて学習し、会長もやった。  「舅姑と同居していましたから、いろいろ摩擦もありました」と笑う。  「私たちの世代では、自立について語るときも、性的自立はタブー視する傾向があった。でもそこから目を背けていいの?という仲間たちで、女性の性・心・からだについて取り組むグループを立ち上げ、最初に取り上げたのが『中絶』でした」。それが「グループI(アイ)」。1000人の女性に人工妊娠中絶に関する調査をした。 続きは本誌で...


むなかた えみこ

1949年宮城県生まれ。会社勤務を経て専業主婦。92年、仲間と「グループI」結成。「エル・パーク仙台」市民活動スペースにスタッフとして勤務。仙台市防災会議委員。公務員の夫は定年退職し今は活動の協力者。報告書などは、TEL090(1398)5065(佐藤さん)へ。

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