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インタビュー

ベラルーシ、ウクライナに通い続ける

佐々木真理さん

  • 2012.04.15
  • 聞き手…岡田真紀
  • 撮影…落合由利子

佐々木真理

チェルノブイリは終わっていない

福島の原発事故後、首相官邸のウェブサイトにチェルノブイリの被害は大したことないと書いてあったことに、すごく怒りを感じましたね。何をもってそんなことが言えるのか」。チェルノブイリ子ども基金事務局長の佐々木真理さんは、1986年のチェルノブイリ原発事故で被害を受けた子どもたちに長年寄り添ってきた。10歳で甲状腺がんの手術を受けた少女が母親となり、幼い娘の心臓や甲状腺の病に苦しんでいる。事故の被害は小さくないばかりか、26年たった今なお終わってもいない。  佐々木さんがチェルノブイリに関わり始めるきっかけは少林寺拳法である。1998年、「ベラルーシのサナトリウムに、甲状腺がん手術後の子どもたちを保養のために招待します。日本文化の楽しい教室のためのボランティア募集。ロシア語ができる人大歓迎」というチェルノブイリ子ども基金(以下、基金)の新聞記事が目にとまった。日本文化のなかに少林寺拳法があり、佐々木さんは3段の腕前。趣味でロシア語も学んでいた。  出版社勤めをしながら夏休みを取り、サナトリウムに向かった。待っていた200人の子どもたち全員が甲状腺がん手術を受けた経験をもっていた。子どもたちは喉元に傷跡はあっても、手術したことをこちらが忘れるくらい明るく朗らかだったが、仲間がいるサナトリウムから家に戻れば、傷を隠して学校に行く。帰りの飛行機では、「こんなにも一生懸命生きている子どもたちを、来年はどうやってもっと喜ばせようか」と考えている自分がいた。 続きは本誌で...


ささき まり

1964年生まれ。趣味で大学在学中に少林寺拳法を、卒業後、ロシア語を習得。2005年チェルノブイリ子ども基金事務局に入り、2008年から事務局長。基金への寄付は、郵便振替00160-4-98316 「チェルノブイリ子ども基金」へ。

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