
二十余年の結婚生活の中で、気が付くとやりたいことができなくなっている自分がいた。そんなときに、親しい友人から「このままやったらもっとアホになるで!」と背中を押され、下之坊修子さんはやっと動きだす。好きだった表現の世界で何かしようと、江坂のウーマンズスクールのビデオ講座に通いだした。今から15年前のことである。
「つれあいは何をやってもいいと言う。でもそれはあくまで家事を全部した上でのことやった」
もともと絵を描いたり焼き物を作ったり演劇をやったりと、表現活動が好きだった。でも、好きなことをどんどん突き進めて、展覧会に出品したり生徒をとったりという段階になると、とたんに夫の待ったがかかる。自分でもなぜか罪悪感を感じて自己規制してしまう。限られたエリアの中でしか動けない自分を強く意識していた。
「ウーマンズスクールには女性ばかり200人ぐらいが来ていて、どの人もみんなすごく生き生きしていた。活気があったで。みんな、何か自分でやったろ、という感じやったわ」
ビデオ講座がおもしろくてどんどんのめり込んでいった。3晩ほど続けて遅く帰ったら夫の怒りが爆発した。家を出た。離婚した。
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