違う世界 体験する芝居をつくりたい

今年の6月、新国立劇場で上演された劇『やわらかい服を着て』は、イラク反戦や医療支援などを行うNGOで活動する若者たちが主人公だった。イラクの人々や子どもたちへの思いで行動する若者たちの希望や切なさ、葛藤がみずみずしく描かれていた。
この舞台の脚本・演出は永井愛さん。いつも満員御礼の作家に会えることになり、ドキドキして隅田川川岸の事務所を訪れた。
永井さんは『やわらかい服を着て』で「イラク攻撃から自衛隊派遣、この数年に日本で起こったことを描いておきたかった」と言う。
俳優・吉田栄作さんが、商社マンから日雇いになって活動を続ける青年の役を、共感を持って演じていた。
芝居では、2004年の「人質」事件が起こると、それまで好意的だった大家である鉄工所のおやじさんにまで批判され「自衛隊撤退」を看板に書くべきかで激論が起こる…。
「あの事件のときに、日本ってそこまで行っているんだなと思いましたね。まさかと思って」
続きは本紙で・・・