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フリーで映画の宣伝を行っている
松井寛子さん
聞き手大森 順子
撮 影河   昭子
映画と食べ物屋で生きていける
関西で映画といえばこの人である。映画通なら誰でも友達、みんなから「カンコさん」と呼ばれ、その明るく前向きな姿勢で、映画の世界を切り開いてきた。「もともと映画好きいうても、なんでもええんとちゃうねんで。大スターは出てなくても、ちゃんとテーマ性のある映画を紹介したいんよ」。

とはいえ、若い頃からずっと映画一筋できたわけではない。70年代には一時期、子育てのために家にいて主婦をしていたというから、今の彼女しか知らない人には驚きだ。
「その頃、ある人の選挙活動を手伝ってほしいと頼まれて、久しぶりに動いたの。そしたら、びっくり!頭にフライパンかぶったようになってて、人の話も入れへん、頭が詰まった感じ。錆び付くってまさにこのことやと思たわ。やっとその時に気づいたんやね」
 それからは、他人に依存していた自身を反省し、自分の足で立って、自分で生きたいと思い定めた。すでに身近に集まっていた女たちといっしょに始めたのが、一膳飯屋「もりもり」である。
「女が自分で食っていこうと思たらな、食べもん屋がええやろ、食いっぱぐれがないから。単純やろ、ハハハ」と、豪快に笑う。

続きは本紙で・・・

まつい ひろこ
 1946年、大阪生まれの大阪育ち。単館系劇場支配人を経て、現在、関西でフリーで映画の宣伝を行っている。98年からは居酒屋「風まかせ 人まかせ」を友人と共同経営し、「映画宣伝と店の経営のどちらも本業」と言う。これからの宣伝作品に『トランスアメリカ』『紙屋悦子の青春』『三池―終わらない炭坑の物語』『ディア・ピョンヤン』『家族のひけつ』などがある。
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