きっかけと場所さえあれば、組合は生まれる

「日本と香港、特に似ているのはシングルマザーの苦しい状況。安定した仕事に就けず、社会保障に頼らざるを得ない悪循環は同じ」
グローバリゼーションの進行が女性労働者にどのような影響を与えているのかを調べているメーベルさんが香港から来日していた。約3カ月の滞在中、女性ユニオンの伊藤みどりさんをはじめ、さまざまなネットワークを駆使して全国をまわって女性労働者の聞き取りを行った。低賃金で働きながら家事や子育て、介護を担う女性の二重苦は、日本も他の地域も似たり寄ったりだということが聞き取り調査でみえてきた。
これまで東南アジアや南アジアの女性労働の状況は研究がある程度進んでいるが、日本などの東アジアは経済的に豊かだということもあり、そのような問題はないとされて研究が遅れている。日本やアジアの女性労働者の現状を知り、改善のために組合や女性をどのように組織化していくかという“戦略”を練るための来日だった。
また日本では、新自由主義経済システムにより、公共サービスの民営化が行われ、雇用条件の悪化やサービスの低下などが急速に進んでいる。ただでさえ悪条件の女性労働者への打撃は大きい。このような流れをすぐに止められないとしても、監視していく体制が必要だとメーベルさんは話す。
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