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「日本の女性」を問う作品を発表
ローリー・トビー・エディソンさん
聞き手栗原 順子
撮 影宇井 眞紀子
写真には社会を変える力がある
 台風が日本列島に近づいていた初秋の一日、来日していたローリーさんに会った。ローリーさんは、太った女性のヌード写真を撮ったことで知られる、アメリカ在住の写真家である。
 来日の目的は、8月30日から9月3日まで横浜市で開かれた「World Science Fiction Convention世界SF大会2007」での写真展示だった。ローリーさんが8年もの年月をかけたプロジェクト「Women of Japan日本の女性たち」の写真、40点余りが、パシフィコ横浜の展示ホールに飾られていた。
 写真にはモデルのネームプレートのみ。ほとんどのモデルが普段着のままっぽく、職業もわからないが、まったく違う顔を持つ、個性豊かな女性たちだ。彼女たちの写真の前に立つと、日本に住む人でさえ持っている、「日本人は画一的」というイメージが払拭される。
 ローリーさん自身も、11年前に初めて日本を訪れたとき、自分の写真展に来た女性たちを見て「みな全然違う!」と驚いたのだという。「画一的」とはまるでかけ離れていた現実を見せられ、日本の女性たちを撮ることにのめり込んだことが、このプロジェクトの始まりだった。
 被写体の女性たちは、顔立ち、名前、写真の背景や、展示の隅に紹介されていた「モデルの言葉」から、その人がどんな人物であるかが垣間見える。アイヌ民族、在日外国人、部落解放運動家や反基地活動家、セクシュアルマイノリティーと呼ばれる人もいる。日本人≠ニいう言葉の中に隠れてしまいがちな人々、日本に存在するさまざまな問題と向き合い活動している人たちを、
ローリーさんが強く意識してきたことが分かる。
 写真に写っている人やもの、モデルのメッセージから、日本に(女として)住むとはどういう意味を持つのかを深く考えさせられた。
 ジュエリーアーティストであったローリーさんが、写真を本格的に撮り始めたのは47歳のとき。身近な女性たちが自分の体について悩んでいたことがきっかけだった。ある人は、太っている自分は美しくないと思われていることに傷ついていた。身体の美意識を変えねばと思ったローリーさんは、彫金で、太った女性の像をつくったりしていたが、これだけではメッセージが広がらないと感じ、写真を撮ることを決意したという。
 ありのままの美しさが表れるように、大きな太った女性たちのヌードを撮り続け、『Women En Large』という写真集を出版。女性が身体意識を変え、エンパワメントを引き出すために撮った写真だが、言わずもがな、作品は男性にも大きな影響を与えた。
(協力 高松由紀子 深澤純子)

続きは本紙で・・・

Laurie Toby Edison
 1942年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。写真家、ジュエリーアーティスト。主な写真プロジェクトは、「Women En Large」、多様な男性たちのヌードを撮った「Familiar Men」、「Women of Japan日本の女性たち」。サンフランシスコ在住。
*作品はウェブサイトで。http://www.laurietobyedison.com

「ごめんください」とは、ふぇみん1面のインタビュー記事です
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