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自分で建てた石の家で「ゆたか」に暮らす
ジェナ・キャロルさん
聞き手じょうづか さえこ
撮 影宮本 有紀
通訳協力石原 みき子
夢はかならず実現できる!
 南オーストラリアのメルボルンから車で約1時間。丘の中腹の岩がゴロゴロする急斜面の林に、その家は建っていた。
 ジェナ・キャロルさんが、自力で建てた夢の家=B水はすべて雨水。温水や電気は、ソーラーシステム。訪問した8日間、自然の循環を肌で感じる心地よい空間で、「夢は必ず実現できる。失敗を恐れないで!」と語るジェナさんのやわらかなオーラに包まれた。(「環境とフェミニズムの英会話寺子屋」の呼びかけで6人の女性が滞在)。

 「自分ひとりになれる場所が欲しくて」、ジェナさんが、岩だらけの格安の土地を買ったのは1994年のこと。約20ヘクタールの広大な土地が280万円(1坪約5円)だった。
 忙しい都会の暮らしから逃れて、魂の歌をつくり、もの思いにふけるための「自分の空間」。ある日いつものように、自分の土地に座っていると、突然、石の家のイメージが目の前に立ち現れたという。
 「お金はもうないけれど、目の前には何エーカーもの岩と木がある。ロマンチックな夢もある。それに、そのとき私は、まだ50歳の若さだった!」
 家のイメージを描き、ありったけの本を読んで自力で設計図を描いた。友人たちの手を借りながら、岩をハンマーで砕き、セメントと土を手でこねた。
 整地のためにやむなくブルドーザーを入れたとき、土地を傷つけていることに胸が痛んだ。
 「どうしたら、この涙もろい、閉経した、お金のない女性が、この傷ついた地球を救えるだろう?」。水も電気もお金で買う暮らしから、太陽や雨と共に生きる自給自足の暮らしに挑戦したいと思った。
 隣の家まで数キロメートルのこの土地に水道はなく、水はすべて雨水で賄う。屋根に降った雨を13個のタンクにためて使い、汚れた水は石をつめた浄化装置を通して、土へと返す。暖房や調理は薪ストーブ。台所ゴミは、鶏とミミズに食べてもらう。
 「60万年前から、アボリジニの人たちは、この土地の声を聞き、自然と調和して暮らしてきた。その暮らしを、たった200年前にやってきた頭のいい#註lたちが破壊してしまった」

続きは本紙で・・・

Jenna Carole
 メルボルン生まれ、62歳。息子が4歳と2歳のときに離婚。病院内学級の教師や、歌を教えたり、記事や漫画を描くなどさまざまな仕事をしてきた。2005年の雨水東京国際会議には、パネリストとして来日。現在は、愛犬エンジェルと、ヤギ、鶏たちと暮らす。

「ごめんください」とは、ふぇみん1面のインタビュー記事です
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