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公園のブルーテント村でアートする
いちむら みさこさん
聞き手赤石 千衣子
撮 影落合 由利子
女たちのためのティーパーティーで交流
 「公園のテント村で女たちのティーパーティーを開いています」と、ある集会でいちむらみさこさんが話したときにはびっくりした。ミニスカートの女性が野宿生活? テント村で物々交換カフェ「エノアール」を開いている小川てつオさんの話の後だった。
 少ししてエノアールにお茶をしに行った。都心の公園の林の中にあるカフェは、街で拾った丸い木のテーブルがあり、絵が飾られ、わくわくする空間だった。私は温かいコーヒーとその日教会が配ったパンをもらいパーティーに参加した。路上生活をする女性と一緒に。

 いちむらさんは3年前に小川さんの紹介でテント村を訪ねた。その暮らしに強く惹かれ、遊びにくるようになった。
 そんなときに「幸福論」という写真美術館のチケットが2枚手に入ったのでテント村の人と行きたい!とナンパしてまわり、「おもしろいね」と言ってくれた村長さんのようなおじさんと美術館まで歩いた。コンパクトカメラをそれぞれが持って、途中の風景を撮影しながらデートした。2人が撮った写真を一冊の小さな本にしてプレゼントするととても喜んでくれた。
 それまで「たびたび生活」と名づけて各地をテントで回って作品をつくったりしていたが、この公園で絵を描く会を開きながら暮らそうとテント村に住み始めた。最初は小川さんのテントの横にテントを張った。

 400人近くが暮らすテント村ではみんな何かしらの仕事を持っていた。缶を集める人、雑誌を拾う人、洋服や日用品を拾ってフリマに出す人…。
 外から見ると「かわいそうな野宿者」と思いがちだが、テント村には心と時間の余裕と人々のつながり、「豊かさ」があった。むろん、テントなしでベンチや地下で寝ている路上生活はもっと厳しいのかもしれない。
 そんな中、公園では女性はぽつんぽつんと見掛けるだけ。
 いちむらさんは男性たちに小川さんの付属物のように思われたり、エロ話をされたりと窮屈になって、小川さんと離れたところにテントを移した。
 暮らし始めてしばらくして、いちむらさんは女性たちだけでティーパーティーを開くことを思いついた。チラシをつくり、公園中を歩いて女性たちに渡した。22人の女性と出会えた。
 そして、村中のあちこちから見える丘の上で女たちのティーパーティーを開いた。古着を交換し、男性たちは差し入れや拾った洋服を持ってきてくれた



続きは本紙で・・・

いちむら みさこ
 1971年尼崎市生まれ。東京芸術大学大学院修了。学生のときから野宿旅行を始める。テントを張り、そこから作品をつくる「たびたび生活」などを行ってきた。2003年10月から公園で暮らし始め「絵を描く会」「女性のためのティーパーティー」を開いている。ブログhttp://bluetent.exblog.jp/

「ごめんください」とは、ふぇみん1面のインタビュー記事です
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