「ふぇみん」3195号(2018/08/05)を発行しました。 目次 2…動き出した優生手術からの人権回復 3…第58回ふぇみん全国大会開催 4…連載 ジュゴンの里に暮らす28 5…連載 避難の権利はどこへ⑧ 6…drama 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』 1面 シングルマザーのためのシェアハウス運営 北宣英さんKita Sumie [魂を抱きしめる「HUG~MU まな」] 聞き手…大森順子 撮影…谷口紀子 きた すみえ 4人兄弟の末っ子として大阪で生まれ、のびのびと育つ。「ご縁のある方々と輝く人生を創造していきたい」と願う。好きな言葉は「ありがとう」「愛してます」「だいじょうぶ」。夢は“愛と調和の世界”を創造すること。 --- 2面 動き出した優生手術からの人権回復 早急な実態調査、被害者への謝罪と公的補償を 文●利光惠子(優生手術に対する謝罪を求める会) ●ねこのひげ ●数 44人 第1次から第4次安倍内閣の間に死刑執行された人の数。 3面 ● 第58回ふぇみん全国大会開催 ジェンダー平等、平和、脱原発、環境、教育… あきらめず、粘り強く ●FLASH ・学習会「戸籍とマイナンバー」戸籍情報の連携と危険性 7月12日 ・福島原発汚染水を流さないで いわき市でシンポ 7月16日 ・安保法制違憲訴訟(東京) 国家賠償請求口頭弁論 7月20日 ・オウム事件の死刑執行に抗議 東京・文京区で集会 7月27日 4面-1 【連載】ジュゴンの里に暮らす 28 文●浦島悦子 韓国光州女性会に 勇気をもらう 4面-2 【連載】掌篇 ベロ亭万華鏡③ 巷に溢れる発達障害と のえの歌声 文●米谷恵子 5面-1 ●大藪順子さん(『STAND 立ち上がる選択』著者)寄稿 小学校が本気で性暴力と向き合う時 5面-2 【連載】避難の権利はどこへ⑧ 保養に行きたい。みんなと語りたい。 文●原あけ美さん 6面『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』マイク・バーカー、カリ・スコグランド 監督 文●水島希(大学教員) 動画配信サービスHuluにてシーズン1配信中。シーズン2はHuluにて8月29日から独占配信スタート https://www.happyon.jp 【書評】8/5号の書評ページへ 『PTA不要論』黒川祥子 著/新潮社740円 『現場とつながる学者人生 市民環境運動と共に半世紀』石田紀郎 著/藤原書店2800円 『あいまいさを引きうけて 日常を散策するⅢ』清水眞砂子 著/かもがわ出版2200円 ●ふぇみん句会 ●Gallery 映画 『輝ける人生』 7面 【連載】ゆりばら!(310)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「オリンピック、今からでもやめよう!」 ●FORUM「女性が輝く社会?」 ●ふぇみんのお店から 菊花線香レギュラー(6時間用)30巻 918円 ミニ(3時間用)32巻 745円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●2面 ねこのひげ ●7月6日、オウム真理教教祖・麻原彰晃(松本智津夫)死刑囚ら7人の死刑が執行された。同一事件での多数人の処刑は大逆事件(1910年)での幸徳秋水ら11人が処刑されて以来●麻原は一審途中から心神喪失状態で治療は行われず、動機も全体像も未解明。受刑能力、訴訟能力はあったのか(本紙6月25日号)●国際的な人権基準にも逆行。EU代表部は加盟国のアイスランド、ノルウェー、スイスの駐日大使と声明を発表。テロ行為を非難した上で、「いかなる状況下での極刑の使用にも強くまた明白に反対」「死刑は犯罪抑止効果がない。司法の過誤は、極刑の場合は不可逆」と。そしてモラトリアム(執行停止)を呼びかけた●処刑当日はワイドショーが処刑執行を逐次速報、上川法相は前夜に宴席。処刑を批判したテレビ出演者に「お前も同罪」のバッシングの嵐。問うべきは、処刑文化にどっぷり浸かったこの社会そのものだ。(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・学習会「戸籍とマイナンバー」戸籍情報の連携と危険性 7月12日 政府は戸籍事務へマイナンバー制度を導入するため、戸籍法の改定法案を秋の臨時国会に上程する予定。問題と危険性について井上和彦さんが解説。「行政事務の簡略化による費用対効果を目的とするが、親族関係を記載する戸籍情報を機関別符号で管理するには膨大なデータ構築となり費用もかかる。さらに差別情報や機微情報が固定化、データマッチングされる危険性がある」と指摘。主催は共通番号いらないネット。 ● ・福島原発汚染水を流さないで いわき市でシンポ 7月16日 「古代から未来へ 私たちの海を感じる 海の日アクション」が開かれた。福島県考古学会の馬目順一さんが貝塚に見られる貞観地震の痕跡や「聖なる場」としての貝塚の役割、鈴木譲さんが市民測定所たらちねの海洋調査について、高木基金の水藤周三さんがトリチウムの海洋放出について講演。鈴木薫さんがモニタリングポストの継続配置を求める運動の現状を報告。福島原発の汚染水海洋放出問題を多面から訴える集会となった。主催は実行委。 ● ・安保法制違憲訴訟(東京) 国家賠償請求口頭弁論 7月20日 原告弁護団は原告の法的保護の妥当性を弁論後、証人尋問8人のうち特に半田滋、前田哲男、西谷文和3氏の尋問の必要性を主張した。だが前回、一挙に3人全員が交代した裁判官はそれを却下。弁護団は3人の裁判官忌避を即申し立てた。報告集会で寺井一弘弁護団長は「これからが闘いの始まり」と語った。今後は裁判官忌避審査の後、憲法学者等の意見書と最終準備書面の提出、そして判決という経過を踏む。なお全国の提訴数は21地裁24裁判、原告数7300人余。 ● ・オウム事件の死刑執行に抗議 東京・文京区で集会 7月27日 7月6日と26日のオウム事件死刑囚の死刑執行に抗議する集会が文京区民センターで開かれ、約300人が参加した。安田好弘弁護士は、法律に従って再審申請や恩赦出願などで執行を阻止してきたことをことごとく無視したもので、執行のハードルを一気に下げたと政府を批判。ほかに死刑囚の弁護士や監獄人権センターの海渡雄一弁護士、映画監督の森達也さんなどが話した。主催は、死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90など4団体。