「ふぇみん」3185号(2018/4/25)を発行しました。 目次 2…第2次夫婦別姓訴訟、始まる 3…福島原発避難者同士のほっとする時を 4…連載 彼女たちの引揚げ④ 5…ふぇみんベトナムプロジェクト主催ツアー報告 6…music 加藤登紀子 1面 発生生物学者 クララ・ピント‐コレイアさんClara Pinto‐Correia [「不妊は自然なこと」と性教育で] 聞き手・撮影…栗原順子 協力…水島希(総研大) --- クララ・ピント‐コレイア 1960年、ポルトガル・リスボン生まれ。発生生物学者、ジャーナリスト、作家。ベント・ダ・ロチャ・カブラル科学研究所(リスボン)シニア研究員。科学書のほか、小説、詩など著書多数。邦訳されている著作は『イヴの卵 卵子と精子と前成説』(佐藤恵子訳 白揚社)。 --- 2面 あなたの支援を あなたも原告に 第2次夫婦別姓訴訟、始まる ●ねこのひげ 3面 暮らしの拠点を奪われた人々を訪ねる菅野みずえさん 避難者同士のほっとする時を 文●藍原寛子 ●FLASH ・津波対策先送りを証言 福島原発刑事裁判 4月10日、11日 ・日報の開示を求め記者会見 東京・衆議院議員会館 4月11日 ・国家私物化の首相即退陣を ! 総がかり行動が連続抗議 4月12日 ・女性議員推進法案が衆院通過 閉会、廃案を乗り越えて 4月12日 4面-1 【連載】彼女たちの引揚げ④ 声を上げ続けた女性たち 文●山本めゆ 4面-2 【連載】在日3世、4世を生きる⑥平昌オリンピックと在日コリアン 文●張慧純 5面 ふぇみんベトナムプロジェクト主催ツアー 「希望の村」の子どもたち、カンボジアを訪ねて ・自立支援を伝える「希望の村」卒業生 文●竹内みどり ・ソンミ村の虐殺現場を訪ねて 文●渡辺美里 文●竹内みどり ・カンボジア 生活困難な若者を支援するNGOを訪問 文●飯塚絹子文 6面 Music 不屈に生き抜く女の歌 加藤登紀子 『ゴールデン☆ベストTOKIKO’S HISTORY』 文●岩崎眞美子(ライター) 2枚組 全35曲 3000円(税抜) MHCL-30506~7 ソニーミュージック 【書評】4/25号の書評ページへ 『地図から消される街 3.11後の「言ってはいけない真実」』青木美希 著/講談社920円 『判事の家 増補版 松川事件その後70年』橘かがり 著/コールサック社900円 『1945,鉄原』イ ヒョン 著 梁玉順 訳 金明和 装画・挿絵/影書房2200円 ●books 非戦・対話・NGO 国境を越え、世代を受け継ぐ私たちの歩み/出生前診断 受ける受けない誰が決めるの? 遺伝相談の歴史に学ぶ/小水力発電が地域を救う/続 忘れられぬ人々 ●Gallery 常見藤代写真展『イスラーム ヴェールの向こう』 7面 【連載】ゆりばら!(300)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく 「鳥海山麓風力発電計画を阻止しました」 ●FORUM「「講談」で社会に発信したい」 ●ふぇみんのお店 パックスナチュロン 純粉石けんN(1kg) 810円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●森友問題、イラク日報隠蔽に、加計学園を巡る「首相案件」問題が加わり大揺れの国会状況のもと、4月14日、国会議事堂前で安倍政権の退陣を求める大規模集会が開かれ、3万人が集まった。札幌・大阪・福岡ほか14カ所でも同時開催●「総がかり行動実行委」主催の前半は国会議員や市民連合等がスピーチ●「Stand For Truth」と「未来のための公共」が主催の中盤が始まるや、張り巡らされていた鉄柵は瞬時に決壊し、参加者が怒涛のように車道に繰り出した。2015年の戦争法反対集会以来のことである●最後は澤地久枝さんが呼びかけた沈黙のキャンドルデモで、静かに強く抗議した。(は) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・津波対策先送りを証言 福島原発刑事裁判 4月10日、11日 第5、6回の刑事裁判公判が開かれ、東電原子力技術部土木調査グループ技術者の高尾誠さんへの証人尋問が行われた(10、11日、17日も)。高尾さんを含む津波想定担当の土木調査グループは、地震本部が発表した、福島沖の日本海溝沿いでM8級の津波地震が起きるとの長期評価を受け、福島沖の地震津波対策が必須と考えて対策案も作っていた。しかし、2008年7月31日の会合で武藤副社長から対策の先送りを指示されたとはっきり証言した。 ● ・日報の開示を求め記者会見 東京・衆議院議員会館 4月11日 イラク戦争の検証を求めるネットワークが自衛隊のイラク日報の全面的開示を求めて記者会見を行った。事務局長・志葉玲さん、呼びかけ人の川口創弁護士、JIM-NETの佐藤真紀さんが話し、国会議員も参加。情報の開示と実態の検証なしに「自衛隊員の誇りなどという情緒的な話で改憲に進むのは許せない」と川口さんは発言。「日報はこれからも発見されると思うが、スミ塗りで出てくると思う。すべてを開示し検証すべき」として、イラク戦争の検証の必要性も訴えた。 ● ・国家私物化の首相即退陣を ! 総がかり行動が連続抗議 4月12日 森友学園に関する決裁文書改ざん発覚以降も、加計学園や防衛省にも飛び火し、官僚による文書の隠蔽・廃棄・ウソ答弁疑惑は連鎖的に続いている。3月13日から28日まで国会前では連続行動が組まれ、数千の市民がプラカードを掲げ「真相を!退陣を!」と迫った。4月以降も毎木曜が抗議日として継続している。民主主義を崩す安倍首相の下での改憲反対、国家を私物化したと大統領を追放した韓国のキャンドル革命に続こう、との主催者の訴えもあった。 ● ・女性議員推進法案が衆院通過 閉会、廃案を乗り越えて 4月12日 男女の議員候補者が均等になるよう政党に取り組みを求める「政治分野の男女共同参画推進法」が、ようやく衆議院を通過した。通過前の10日に国会議員会館内で「クオータ制を推進する会」主催の集会が行われ、国連女性差別撤廃委員会委員長の林陽子さんが「候補者の名簿拘束など選挙制度も変える必要がある」と、前内閣府男女共同参画会議議員の鹿嶋敬さんが「今後は人材を育て、プールすることが必要」と発言した。