「ふぇみん」3184号(2018/04/15)を発行しました。 目次 2…在日の「慰安婦」被害者・宋神道さん追悼 3…添田孝史さん寄稿 東電福島原発事故刑事訴訟・傍聴報告 4…新連載 移住女性とあの日、この日 5…連載 フェミニズムの時代(終) 「#WeToo Japan」を立ち上げました 6…film 『私はあなたのニグロではない』 1面 「Internal Notebook」を制作 長谷川美祈さん Hasegawa Miki [虐待を受けて育った人を撮る] 聞き手…赤石千衣子 撮影…飯田典子 はせがわ みき 1973年、福岡県生まれ。大学卒業後、建築の仕事に携わり、出産後、写真を学ぶ。「Internal Notebook」は、イタリア、オランダなどの賞を受賞、11月にはイタリアの出版社から500部が出版される予定。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2面 在日の「慰安婦」被害者・宋神道さん追悼 みんな宋さんを忘れないよ 文●梁澄子 ●ねこのひげ 3面 東電福島原発事故刑事訴訟・傍聴報告 「津波対策で事故防止に一定の効果あった」と設計者 文●添田孝史 ●FLASH ・自衛隊加憲の影響を探る 東京・弁護士会館でシンポ 3月26日 ・遺伝子組み換え表示が消える 消費者団体が院内集会 3月27日 ・もんじゅの廃止措置計画を認可 第75回原子力規制委員会 3月28日 ・辺野古ゲート前から訴え 500人で座り込もう! 4月2日 4面-1【連載】 学校どうよ?!⑤ 教育格差について思う 文●UMEKO 4面-2【新連載】移住女性とあの日、この日①移住女性とともに 文●大下富佐江 5面【連載】フェミニズムの時代(終)「#WeToo Japan」を立ち上げました 文●もにか 6面 film 『私はあなたのニグロではない』監督 ラウル・ペック 文●斉藤綾子(大学教員) 5月12日より、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開 配給マジックアワー TEL03(5784)3120 【書評】4/15号の書評ページへ 『日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実』吉田裕 著/中央公論新社820円 『教科書にみる世界の性教育』橋本紀子、池谷壽夫、田代美江子 著/かもがわ出版2000円 『9.11後の現代史』酒井啓子 著/講談社800円 ●Books わたしは10歳、本を知らずに育ったの。/向精神薬、とくにベンゾ系のための 減薬・断薬サポートノート/「特別の教科 道徳」ってなんだ?/過労死ゼロの社会を 高橋まつりさんはなぜ亡くなったのか ●Gallery ドキュメンタリー映画『ラッカは静かに虐殺されている』 7面 【連載】ゆりばら!(299)竹内佐千子 ●voices「仲田尚志さん、松本みかんをありがとう」 ●FORUM『成年後見制度』 ●ふぇみんのお店から パレスチナオリーブ オリーブオイル 小(250cc)1404円 大(500cc)2268円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●原発事故で全村避難の飯舘村は昨年3月、一部地区以外の避難指示が解除された●今年4月、小中学校を村内で再開、1日にこども園と小中学校の開園・開校式があった●教室は旧中学校を改修、こども園、給食センター、小学校体育館などは新築し、総工費40億円●ここに通園・通学する子どもたちは100人余で震災前の約14%。多くは村外からスクールバスやタクシーで通う●コシノヒロコデザインの制服は無料、給食・教材費、PTA会費なども無料というが、補助金頼りでいつまで維持できるのか●学校周りはきれいに除染されているが、それ以外は劇的に線量が下がったわけではなく、道草も外遊びも思う存分とはいかない●来賓の大臣政務官、復興庁参事官などが「ここは復興の灯り」などと挨拶の後、生徒代表は「被災者のレッテルを自分の力ではがし、困っている人に手を差し伸べたい」と発言。思いが実るよう祈るばかりだ。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・自衛隊加憲の影響を探る 東京・弁護士会館でシンポ 3月26日 「自衛隊を憲法に加憲!? 平和の影響は?市民生活への影響は?」と題するシンポジウムが開催された。東京弁護士会が主催。青井未帆さんの基調講演「自衛隊加憲の改憲案が憲法に与える影響」のあと、青井さん、半田滋さん、伊藤真さんが議論した。半田さんはすでに敵基地攻撃能力をそなえている自衛隊の現状を報告、憲法明記でさらに強い権限を得ることに懸念を示した。青井さんは、国民をだます政府に憲法改正をさせてはならないと強調した。 ● ・遺伝子組み換え表示が消える 消費者団体が院内集会 3月27日 日本消費者連盟ほかが開催した集会に約90人が参加した。消費者側は「遺伝子組み換えでない」表示の条件を混入ゼロとした場合、今までの表示ができなくなると指摘。消費者庁の食品表示企画課の赤崎課長は「消費者が遺伝子組み換え食品が最大5%混入している可能性を理解していると思えない。誤認防止のため」と回答。混入率をEUや台湾・韓国並みに低下させることを要求する消費者側の意見は通らなかった。今後はパブコメなどで意見を反映させたい。 ● ・もんじゅの廃止措置計画を認可 第75回原子力規制委員会 3月28日 「夢の原子炉」として1兆円超の国費が投じられた「もんじゅ」の廃止措置計画の認可が了承された。また大山火山の火山灰分布に関する調査結果は、大山噴火による京都の火山灰層を26センチとし、関西電力の1センチを覆した。石渡委員は過去の文献によれば30センチの可能性もあり、新たな調査をもとに噴出量やシミュレーションを審査する必要があると発言。大飯原発付近での10センチは明らかに過小評価となる。 ● ・辺野古ゲート前から訴え 500人で座り込もう! 4月2日 国は沖縄県に基地工事計画書の変更届を提出しないまま、工事しやすい場所から護岸工事を進め、6月には土砂投入の構えだ。現地では「1日500人の座り込みで工事資材の搬入を止められる」と訴えている。辺野古への基地建設を許さない実行委は、恒例の防衛省前抗議の参加者に、現地企画の〈辺野古ゲート前連続6日(4月23~28日)500人集中行動〉(8面参照)への協力を呼びかけた。期間中の海上座り込みにも呼応し、4月25日の夜には東京で官邸前行動も行う。