「ふぇみん」3173号(2017/12/05)を発行しました。 目次 2…沖縄・高江 米軍ヘリ不時着・炎上 3…小宮友根さん寄稿 性差別「炎上」CMを考える 4…新連載 学校、どうよ?! 5…当事者から見た暴力の影響とトラウマ 6…DVD 『日の名残り』 2…おしどりマコさん寄稿 生業訴訟の一審で勝訴! 3…「築地市場の豊洲移転」 本当にできるの? 4…ふぇみん台湾ツアー報告 5…連載 ジュゴンの里に暮らす(24) 6…DVD 『何を怖れる フェミニズムを生きた女たち』 1面 「二重のまち」を描いたアーティスト 瀬尾夏美さんSeo Natsumi [見えない風景、語られない言葉] 聞き手…岡田真紀 撮影…布田直志 せお なつみ 1988年東京都生まれ。2012年陸前高田に、15年仙台に拠点を置く。若手アーティストと一般社団法人NOOK(のおく)設立。主な展覧会に「VOCA2015」(上野の森美術館)、「クリテリオム91」(水戸芸術館)。作品展やワークショップなどで、障害のある人との協働も行う。 --- 2面 ●おしどりマコさん寄稿 生業訴訟の一審で勝訴!国と東電の責任アリ! ●ねこのひげ 3面 「築地市場の豊洲移転」本当にできるの? ●FLASH ・住まいと暮らしの保障を 緊急市民集会 11月16日 ・負けられない! 名護市長選 辺野古阻止へ全国の力を 11月22日 ・国連人権審査で218の勧告 日本政府は受け入れを 11月22日 ・紛争現場から考える 報告会を東京で開催 11月23日 4面 2017年ふぇみん台湾ツアー 政治分野のジェンダー平等、脱原発…市民運動の力を学ぶ旅 5面-1 【連載】ジュゴンの里に暮らす(24) 希望に向かって 文●浦島悦子 5面-2 【連載】続・記憶するベルリン(下) 「邪魔者」はこうして排除した 文●稲塚由美子 6面DVD 『何を怖れる フェミニズムを生きた女たち』松井久子 監督 文●水島希(大学教員) 書籍版『何を怖れる』もオンライン購入できる。当時のチラシ類は『リブ新宿センター資料集成』(大型2巻本、インパクト出版会)や、映画に登場する女の本屋・松香堂書店刊『資料日本ウーマン・リブ史』(全3巻+付録)を参照。後者はウィメンズアクションネットワーク(WAN)のミニコミ図書館から無料でダウンロードできる(これはすごい!)。 価格3500円(税込み) 送料500円 購入申込みはmail:info@essen.co.jp ウェブサイトでも購入可 https://essen.theshop.jp/items/5292233 【書評】12/5号の書評ページへ 『私の中のわたしたち 解離性同一性障害を生きのびて』オルガ・R・トゥルヒーヨ 著 伊藤淑子 訳/国書刊行会2500円 『沖縄からアメリカ 自由を求めて!画家 正子・R・サマーズの生涯』正子・R・サマーズ 著 原義和 編/高文研1600円 『旧アメリカ兵捕虜との和解 もうひとつの日米戦史』 徳留絹枝 著/彩流社3000円 ●ふぇみん句会 ●Gallery JIM-NET チョコ募金が始まりました! 7面 【連載】ゆりばら!(288)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「ふぇみん台湾ツアーに参加して」 ●FORUM「読書会」 ●ふぇみんのお店から ナイアード ヘナ100%(100g)1080円、ヘナ+木藍(100g)1620円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●来年度から小学校で道徳が教科化される。教科書展示会で各社の道徳教科書を比較したが、愛国心はもちろん、気になったのは女の描き方。「偉人」は経済界で成功した男ばかり、泣く子どもを受け止めるのは、専業主婦らしき母という例も。娘の学校の偉人展示は3人中3人が男だったため女性を入れるよう申し入れた●ところが文科省は来年度の組織再編で、「男女共同参画学習課」を廃止し、「男女共同参画学習室」に格下げし、障害者や外国人の子どもにかかわる「共生社会学習推進課」に統合する案を打ち出した。省内の課から「男女共同参画」の名称が消え、担当専門職員の数も減るという●教育現場へのジェンダー平等の徹底など道半ばであるし、障害者や外国人問題にもジェンダー平等の視座が必要だ●折しも「子なし世帯」に課税する案や子ども4人出産で表彰案も浮上●この政権のジェンダー意識こそ問われるべきだろう。(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・住まいと暮らしの保障を 緊急市民集会 11月16日 原発事故による山形県への自主避難者8世帯への住宅の明け渡しと家賃支払い請求訴訟の緊急集会が開催された(避難の協同センター主催)。住民代表の武田さんは「好き好んで避難した人はいない。福島はまだ帰還できる状況ではない。私たちには何の責任もない」と訴えた。本来なら、国と東京電力が謝罪し、住宅を提供すべきだ。原発事故から6年8カ月、被害者が原告ではなく被告として訴えられた。緊急署名が始まった。 ● ・負けられない! 名護市長選 辺野古阻止へ全国の力を 11月22日 「海にも陸にも基地を造らせない!」集会(実行委主催)で、翁長久美子名護市議は、基地建設に反対する市長の権限を行使するために稲嶺市長の3期目勝利を訴えた。国は埋め立て工事の難関とされる美謝川の切り替え工事遂行のためにも、辺野古推進派市長誕生を狙う。米軍再編交付金に頼らず黒字市政を行う現市政への誹謗中傷が続く。首相補佐官まで入り込む来年2月4日の市長選の厳しい現況報告と共に、辺野古座り込みへの更なる力添えを呼びかけた。 ● ・国連人権審査で218の勧告 日本政府は受け入れを 11月22日 11月に国連人権理事会で3回目になる日本の普遍的定期審査(UPR)が行われた。人種差別撤廃NGOネットワーク主催の報告会で、反差別国際運動の小松泰介さんが、ヘイトスピーチ、高校無償化、移住労働者の権利、女性の権利や性暴力、死刑制度、マイノリティーの権利保障、「慰安婦」問題等、218項目の勧告を解説。各分野の人権状況に取り組むNGOからの発言と、「国連人権理事国の日本は勧告の受け入れをしなければならない」との発言もあった。 ● ・紛争現場から考える 報告会を東京で開催 11月23日 「紛争現場から考える 改憲よりもやるべきこと」と題する会が開かれた(実行委主催)。ジャーナリスト・志葉玲さんがクルド人自治区の独立を問う住民投票について、イラク支援ボランティア・高遠菜穂子さんがイラクでの避難民支援の現状、日本イラク医療支援ネットワークの佐藤真紀さんが小児がんの子ども支援について報告。そして、ピースボートの野平晋作さんを加えて座談会。野平さんは、日本が米国の戦争に加担して加害国になってはならないと強調した。