「ふぇみん」3155号(2017/5/25)を発行しました。 目次 2、3…特集 AV出演の強要 4…ルポ 沖縄 辺野古・高江・伊江島を訪ねて 5…脅かさないコミュニケーションが憲法の精神 5…韓国 展示不許可になった洪成潭さんの作品が展示へ 6…mystery 『処刑の丘』 1面 AV出演強要被害を訴える くるみんアロマさんKurumin Aroma [女の子にすっと伝えるのが私の役目] 聞き手・撮影…柏原登希子 --- くるみん アロマ 1990年生まれ。ユーチューバー、社会活動家。YouTubeでは外国人観光客とのやり取りや社会問題に切り込む動画も投稿。Twitterでも発信。「ヒューマンライツ・ナウ」制作の啓発プロモーションビデオに出演予定(3面)。JAAアロマコーディネーター、ヨガ講師資格を取得。 --- 2面-1 ネット流出、脅迫、虚偽勧誘… 巧妙化する業者の手口 2面-2 AV業界の健全化に向け 有識者がルール作成 文●志田陽子(AV業界改革推進有識者委員会) ●ねこのひげ 3面 AV出演強要被害を食い止める包括的法律を ●FLASH ・朝鮮半島を戦場にしないで !首相官邸前行動 5月8日 ・日印原子力協定、承認 抗議の院内集会 5月12日 ・「占領50年・ガザからの報告」 東京・早稲田大学で 5月14日 ・沖縄「日本復帰」45年 過重負担拒否 ! 5月14日 4面 ルポ 沖縄 辺野古・高江・伊江島 非暴力で抵抗する現場を訪ねて 5面-1 5・3憲法集会 脅かさないコミュニケーションが 憲法の精神 5面-2 展示不許可になった作品がついに展示へ 表現者・市民・メディア 粘りづよいたたかい 文●岡本有佳 6面 ミステリーの本棚 『処刑の丘』ティモ・サンドベリ 著 古市真由美 訳 1900円(税別)東京創元社 文●稲塚由美子(ミステリー評論家) 【書評】5/25号の書評ページへ 『風(かじ)かたか 「標的の島」撮影記』三上智恵 著/大月書店1500円 『生命の詩人・尹東柱 『空と風と星と詩』誕生の秘蹟』多胡吉郎 著/影書房1900円 『「心の除染」という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか』黒川祥子 著/発行 集英社インターナショナル 発売 集英社1800円 ●books 女性・戦争・アジア 詩と会い、世界と出会う/日本国憲法の理念を語り継ぐ詩歌集/パーソナルアシスタンス 障害者権利条約時代の新・支援システムへ/トランスジェンダーの心理学 多様な性同一性の発達メカニズムと形成 ●Gallery 宇井眞紀子写真展『アイヌ、100人のいま』 7面 【連載】ゆりばら!(270)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく 「ピースなピザを1枚」「日本はファシスト国家なのか」 ●FORUM「ふぇみんと私」 ●ふぇみんのお店 あっぱれ百姓 一茶丸茶(200g)1080円 特上煎茶(100g)864円 両谷園 煎茶大雲取(100g)1080円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●2面 ねこのひげ ●共謀罪法案の審議が山場を迎え、衆議院通過の危機的状況だ。「そもそも」の意味を閣議決定させる首相、答弁不能な法務大臣、職権乱発の委員長、聞く耳持たない与党議員…これが今の立法府の姿で、そこに民主主義はない●一般市民は対象にならない、だけど嫌疑がかかった段階で〝一般”ではなくなる。さらに嫌疑があるかどうかは検討や調査、尾行などの任意捜査が行われる●これら全て警察の恣意的判断だ。内心を処罰するものではないというが、地図と双眼鏡を持ち、特段の理由もないのに現場にいたら計画の実行前の下見だという。矛盾だらけの答弁と、テロとオリンピック対策という印象操作で成立を謀る●話し合うことが罪になる共謀罪は犯罪の早期処罰と厳罰化を意味する。狙いは言論・表現を萎縮させ、国家に刃向わず、モノ言わない従順な市民をつくること●私たちは国家の駒ではない。4度目の廃案を勝ちとろう。(圭) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・朝鮮半島を戦場にしないで !首相官邸前行動 5月8日 北朝鮮による核・ミサイル開発問題をめぐり、これを更にあおるかのような報道が連日のように続くなか、平和をつくり出す宗教者ネット、許すな憲法改悪!市民連絡会の共催での緊急集会がもたれ、約100人が参加した。「力による解決」を公言する米国のトランプ政権にただ追随する安倍政権に批判が続いた。また、この問題での全国共同アピールを出すことが提案され、締め切りは5月31日とし、団体のみ受け付けることになった。FAX 03(3221)2558 ● ・日印原子力協定、承認 抗議の院内集会 5月12日 日印原子力協定の承認案が衆議院外務委員会で可決された。インドが核実験を行った場合の課題が残ったままの採決に対し反対野党と市民らが緊急の抗議集会を開催。NPTにも加盟せず、CTBT(核拡散防止条約)にも参加していないインドとの原子力協定に岸田外務大臣は「協定でインドを核不拡散体制に取り込むことだ」と一貫して主張。しかしインドが核実験をした場合のことは本文にも付属文書にも明記されていない。集会では抗議声明を採択した。 ● ・「占領50年・ガザからの報告」 東京・早稲田大学で 5月14日 土井敏邦パレスチナ記録の会主催の、上映と報告。ガザの人権活動家のラジ・スラーニさんはガザ封鎖により出国できず、スカイプ参加。土井さんが映像で現状報告、川上泰徳さんがパレスチナ占領50年について解説し、市民団体の現地活動報告があった。ラジ・スラーニさんは、2014年のイスラエルの攻撃による発電施設破壊で、給水や汚水処理などに大きな影響が出ていること、若者の失業率が高く薬物中毒が増えているなどと報告し、早期の占領の終了を訴えた。 ● ・沖縄「日本復帰」45年 過重負担拒否 ! 5月14日 1972年、米軍統治下から平和憲法の下に「復帰」した沖縄に今、辺野古新基地建設の強行=暴力が襲っている。またも憲法の空白が許されるのか。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの呼びかけで200人が集まり、東京・新宿の街で人々に問いかけた。沖縄の大学院生・玉城愛さんが「日本の皆さんが日米安保は必要と言うなら沖縄に押し付けないで皆さんで考えてください。私は沖縄で考えます」と日頃の思いを語った。