「ふぇみん」3146号(2017/2/15)を発行しました。 目次 2、3…避難の権利はどこへ 4…台湾 女性の政治参加が進んだワケ 5…連載 南三陸 汐風たより⑥ 5…連載 ハーストーリー⑥ 6…film 『タレンタイム 優しい歌』 1面 映画『息の跡』の監督 小森はるかさん Komori Haruka [記録によって手渡される記憶] 聞き手…岡田真紀 撮影…落合由利子 こもり はるか 1989年静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業、同大学院修了。山形国際ドキュメンタリー映画祭2015で『息の跡』上映、再編集して2016年完成。仙台でNOOK設立。瀬尾夏美との『遠い火|山の終戦』展、開催。共著に『論集 蓮實重彦』。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【特集】避難の権利はどこへ 2面 住宅提供の打ち切り迫る 追いつめられる原発事故の避難者たち 文●満田夏花 ●ねこのひげ 3面-1 「フレコンの 前で子育てわたし無理」 文●森松明希子 3面-2 国による線引きを乗り越えて 文●高田良子 ●FLASH ・TOKYO MXテレビは謝罪を 沖縄ヘイトを許さない 1月26日 ・女性文化賞、バトンをつなぐ 東京・あめにてぃカフェで 1月27日 ・もんじゅ廃止の規則改正 原子力規制委員会 2月1日 ・破綻した核燃サイクル廃止 !参議院議員会館で交渉 2月2日 4面 アジア女性資料センタースタディツアーに参加して 台湾 女性の政治参加が進んだワケ 文●竹内絢 5面-1 【連載】南三陸汐風たより⑥ 森里海ひと いのちめぐるまちへ 文●工藤真弓 5面-2 【連載】ハーストーリーⅡ⑥ 1986 チェルノブイリ原発事故が教えたものは? 6面 【Film】『『タレンタイム 優しい歌』監督 ヤスミン・アフマド 文●斉藤綾子(大学教員) 3月下旬より東京・シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 配給 ムヴィオラ TEL 03(5366)1545 【書評】2/15号の書評ページへ 『実録証言 大刀洗さくら弾機事件 朝鮮人特攻隊員処刑の闇』林えいだい 著/新評論2500円 『冠村随筆(クァンチョンスピル)』李文求 著 安宇植 訳 川村湊 校閲/インパクト出版会 2500円 『魚と日本人 食と職の経済学』濱田武士 著/岩波書店820円 ●Books 消えゆく沖縄 移住生活20年の光と影/21世紀の豊かさ 経済を変え、真の民主主義を創るために/ヒラリーの野望 その半生から政策まで/障害者運動のバトンをつなぐ ●Gallery 映画『百日告別』 7面 【連載】ゆりばら!(261)竹内佐千子 ●voices 「歴史教科書をつくった山田麗子さんの話を聞いて」 ●FORUM「世の中を見る目が変わった」 ●ふぇみんのお店から 石けん&基礎化粧品1割引きセール中! お風呂の愉しみマルセイユ石けん 無香料(120g) 756円→680円 ラベンダー&ローズマリー(120g) 842円→758円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●戦争できる国づくりは家庭から?●自民党が検討し、今国会に提出予定の「家庭教育支援法案(未定)」。保護者が子に「国家及び社会の形成者として必要な資質が備わるようにする」ことや「子育てに伴う喜びを実感できる」ことを基本理念とし、国や地方公共団体に家庭教育支援の施策と実施を義務づける。地域住民には努力義務が●1月27日東京大学での日本学術会議の公開シンポで、立命館大学教員の二宮周平さんは、この法案の背景には、「公共の精神を尊び」「伝統を継承し」を入れるなどした教育基本法改悪(2006年)があると指摘●富山大学非常勤講師の斉藤正美さんは、福井県などの「官製婚活」の現場を報告。政府は数年前から少子化対策の婚活支援として、年間30~45億円を自治体に交付。「婚活メンター」を置いて協力する企業も●国に従順な子を産めよ増やせよとの思惑が丸見え。憲法24条改悪の布石か。(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・TOKYO MXテレビは謝罪を 沖縄ヘイトを許さない 1月26日 MXテレビの番組「ニュース女子」が、沖縄・高江のヘリパッド建設反対行動をする人々を「日当をもらっている」「テロリスト」などと事実に反する誹謗中傷報道をしたことに対し、同テレビ局前で3回目の抗議行動が行われた。「ニュースと言うが娯楽のような流れで沖縄をさげすんでいる」と西谷修さん(立教大学)。主催する「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」の川名真理さんは、放送の謝罪と訂正を求め、今後も毎週木曜日に抗議行動を行うと語った。 ● ・女性文化賞、バトンをつなぐ 東京・あめにてぃカフェで 1月27日 高良留美子さんが主宰してきた女性文化賞が第20回を迎え、米田佐代子さん(らいてうの家)に引き継がれることとなり、記念授賞式と引き継ぎを祝う会が開催された。第20回の受賞者は『文玉珠 ビルマ戦線 楯師団の「慰安婦」だった私』の著者・森川万智子さん。森川さん構成の文玉珠の一人語りを桐谷夏子さんが朗読、おおたか静流さんが歌い、その後、森川さん、高良さん、米田さんからそれぞれスピーチがあった。 ● ・もんじゅ廃止の規則改正 原子力規制委員会 2月1日 高速増殖炉もんじゅや東海村の再処理施設の廃炉作業では課題も多く、「研究開発段階発電用原子炉の設置、運転等に関する規則等の一部を改正する(案)」と「再処理施設の廃止措置に係る使用済み燃料の再処理の事業に関する規則等の一部改正案」が出された。長期間の廃炉作業は新基準にしないまでも耐震基準の強化が必要になる。その場合、原子力規制委員会は変更命令を出せるのか。事業者にしつこいほどの要求も必要になるとの意見も出た。 ● ・破綻した核燃サイクル廃止 !参議院議員会館で交渉 2月2日 核燃サイクル廃止を求めて、経産省と文科省、原子力規制委員会などとの交渉が行われた。主催は「なくそう原発・核燃 あおもりネットワーク」。もんじゅはやめるのに核燃サイクルを維持するという矛盾した政策の撤回を求めたが、省庁側は不十分な答弁に終始した。報告会では、再処理工場の運営費用はすべて電気代で賄われており、青森県だけの問題ではなく、県民と国民がともに廃止を求めていく必要があると、ネットワークの浅石紘爾さんが述べた。