「ふぇみん」3140号(2016/12/05)を発行しました。 目次 2…自衛隊が米国の代理、米国の戦争へ 3…沖縄・高江住民が国を提訴 4…連載 わたしと24条③ 5…連載 ジュゴンの里に暮らす⑱ 6…DVD 『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』 1面 一人芝居を行う「劇団石(トル)」主宰 きむきがんさんKim Kigang [平和の一粒からつながりたい] 聞き手…栗原順子 撮影…落合由利子 キム キガン 1973年、大阪府生まれ。韓国・済州島の民俗伝統芸術団「ノリペ・ハルラサン」でマダン劇の手法を学び、2002年「劇団タモア」を、04年に「劇団石(トル)」を旗揚げ。ライブ・公演の情報は http://blog.livedoor.jp/kigang-kigang/ --- 2面 ●半田滋さん講演 安保法制施行とPKO新任務付与 自衛隊が米国の代理、米国の戦争へ ●ねこのひげ 3面 「これ以上オスプレイにも、強行工事にも耐えられない」沖縄・高江住民が国を提訴 ●FLASH ・美浜原発3号機運転延長 原子力規制委員会 11月16日 ・自衛隊は戦地に行くな! 総がかり国会前集会 11月19日 ・再稼働を止めよう11.19集会 東京・星陵会館で開催 ・「大統領選後の世界と私たち」TPP、沖縄米軍基地、日米外交… 4面-1 【連載】わたしと24条③婚姻制度の枠からはみ出る清々しさ 文●梅山美智子さん 4面-2 平和を考える「ふぇみん」沖縄ツアー 自然と暮らしを守る女性たちに学ぶ 文●竹内みどり 5面-1 【連載】ハーストーリーⅡ④1984 非核三原則をおびやかすトマホーク配備に反対 5面-2 【連載】ジュゴンの里に暮らす⑱ 自然の大いなる力を信じて 文●浦島悦子 6面 【DVD】『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』マイケル・ムーア 監督 文●水島希(総合研究大学院大学教員) 2015年 アメリカ DVD 3800円 (税別)/Blu-ray 4743円 (税別) 発売・販売元 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント http://bd-dvd.sonypictures.jp/fr/fr/frontTop.do ムーア監督の最新作は『マイケル・ムーア・イン・トランプランド』。大統領選終盤の10月に緊急公開されたが、オハイオ州では上映中止になるなど物議を醸した。日本でもアマゾンビデオで観ることができる(英語版のみ) 【書評】12/5号の書評ページへ 『戦争と看護婦』川嶋みどり、川原由佳里、山崎裕二、吉川龍子 著/図書刊行会2200円『狩りの時代』津島佑子 著/文藝春秋1600円 『つながり、変える 私たちの立憲政治』中野晃一 著/大月書店1300円 ●ふぇみん句会 ●Gallery JIM-NET チョコ募金が始まりました! 7面 【連載】ゆりばら!(255)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「サポコバンド、始動。」 ●FORUM「フクシマの子どもたちは今」 ●ふぇみんのお店から 近藤醸造 丸大豆醤油 (360ml) 334円 (1リットル) 810円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●7月の参院選で改憲勢力は衆参両院で3分の2以上を獲得。改憲発議が可能となった今国会で、11月16日の参院を皮切りに憲法審査会が再開された●序盤の争点は立憲主義と自民党憲法草案を巡る理念的対立。与党も野党も立憲主義の尊重をうたう。しかしその内容は真逆だ。自民党は集団的自衛権行使も安保法制も合憲で立憲主義に基づくとし、護憲野党はその両者を、違憲であり立憲主義にもとるとする。自民憲法草案に関しても同様である●一方で自民は草案を修正する意向を示し、加えて、改憲の理由としてきた「現憲法は占領軍の押し付け」との主張は一歩後退、原案が国会の改訂、修正を経て成立したことを認めた●しかしこれらは改憲を一歩でも実現するために野党第一党である民進党を取り込むための妥協策だろう。野党は共闘して改憲よりも安保法の撤回が先決であることを主張し、実現してもらいたい。(は) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・美浜原発3号機運転延長 原子力規制委員会 11月16日 原子力規制委員会は定例会合で運転開始から40年を迎える福井県の関西電力美浜原発3号機の運転延長の認可をした。老朽原発の運転延長は福井県の高浜原発1、2号機に続き3例目。福島原発事故後の法改正で原子炉等規制法は原発の運転期間を原則40年と制限したが原子力規制委員会の認可を受ければ最長20年の延長ができる。2004年に2次系冷却用配管破断事故で作業員5人の死亡事故があった美浜原発の認可審議の所用時間はわずか30分だった。 ● ・自衛隊は戦地に行くな! 総がかり国会前集会 11月19日 新任務が付与された南スーダンPKO参加部隊が出発する前日の集会となり、警備の警官が大幅増員された中、3800人が抗議の声を上げた。アフガニスタンとイラク戦争に従軍したという元米兵2人が「自由と民主主義のための戦争と言われ9.11後に志願したが、私が現地で見たこと、やったことはその逆だった」とリアルな戦場体験を語った。そして「夜になると、自分のしたことに責められ眠れない。米国のようにならないためにも憲法9条を大切に」と訴えた。 ● ・再稼働を止めよう11.19集会 東京・星陵会館で開催 「脱原発をめざす女たちの会」主催で「福島の現実に向き合い、原発再稼働を止めよう」集会が開かれた。双葉地方原発反対同盟代表の石丸小四郎さんが福島原発事故の現状を、3.11甲状腺がん家族の会元代表世話人の千葉親子さんが甲状腺がん多発の現状について報告。大津地裁の高浜差し止め裁判について石川賢治弁護士が講演し、司法の思い切った判断は市民の運動のたまものと評価した。また、いわきからの避難者で歌手のYUKARIさんが自作の歌を披露した。 ● ・「大統領選後の世界と私たち」TPP、沖縄米軍基地、日米外交… トランプ・ショックが冷めない11月23日、表題のシンポジウムが開かれた(主催アジア太平洋資料センター)。西谷修さん(立教大学)は、ヨーロッパの極右台頭など社会・政治状況を米国と比較し、類似点を指摘。国際政治学者の首藤信彦さんは、実質的にすでにTPPは発効していて、課題は浮き彫りになっている点と、今後の貿易協定の課題を示した。弁護士の猿田佐世さんは今後変化が予想される日米外交を説いた。