「ふぇみん」3139号(2016/11/25)を発行しました。 目次 2、3…特集 日本は死の商人になるの? 4…安保法制でどう変わる自衛隊 5…新連載 ジェンダーと天皇制 5…年末調整・確定申告に「マイナンバー」は不要です。 6…mystery 『ミスター・メルセデス』 1面 安保法制違憲訴訟・女の会 朝倉泰子さんAsakura Yasukoa [勝っても負けても戦争はだめ] 聞き手…岡田真紀 撮影…落合由利子 --- あさくら やすこ 1947年東京都生まれ。1966年大学入学、南アフリカ共和国のアパルトヘイト問題に関心を持つ。33年間、公立中学校社会科教員。現在、東京都退職女性教職員の会に所属。サラ・パレツキーら女性推理小説作家や北村薫の作品が好き。趣味で織物も始めた。 --- 2、3面 日本は死の商人になるの? 2面 日本の武器輸出が解禁。政府・経済界・企業の思惑は… 文●望月衣塑子 ●ねこのひげ 3面 (大学の軍事研究始まる。新たな「経済的徴兵制」か 文●小寺隆幸 ●FLASH ・黄昏の核燃サイクル さようなら原発講演会 11月5日 ・政府「高江、12月完成」明言 相次ぐ不当逮捕に抗議 11月7日 ・自主避難者の住宅支援継続を 政府交渉開かれる 11月8日 ・「イヤよイヤよは嫌なんです」刑法強姦罪等の改正を 11月12日 4面-1 合成洗剤追放第34回全国集会に参加して 取り戻すことができない究極の環境汚染 文●笹川榮子(ふぇみん金沢支部) 4面-2 ふぇみん平和部会主催 安保法制でどう変わる自衛隊 5面-1 【新連載】女天研と考える ジェンダー天皇制 第1回 女のカラダを差し出して文●桜井大子 5面-2 年末調整・確定申告にお困りの皆さん!「マイナンバー」は不要です。 6面 ミステリーの本棚 『ミスター・メルセデス』スティーヴン・キング 著 文●稲塚由美子(ミステリー評論家) 白石朗訳 上下巻各1850円(税別) 文藝春秋 【書評】11/25号の書評ページへ 『女性記者が見る基地・沖縄』島洋子 著/高文研1300円 『倒せ! 独裁 アウンサンスーチー政権をつくった若者たち』山本博之 著/梨の木舎2000円 『認知症の人とのおつきあい 家族の心をととのえる対応と工夫』認知症の人と家族の会 東京都支部 編/三一書房1500円 ●books 精神病院はいらない!/創作漫画 マンガで見る大韓民国臨時政府/異文化から学ぶ文章表現塾 ●Gallery 『ベトナム「アートさくら」製作 ふぇみこパスケース』 7面 【連載】ゆりばら!(254)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく 「原発事故避難者の住宅無償提供の継続を」 ●FORUM「じかな交流を大切にしたい」 ●ふぇみんのお店 年の市 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●11月15日、自衛隊の新任務付与が閣議決定された。だが、議論の前提となる南スーダンの陸自現地状況報告は黒塗り開示だった●日本国際ボランティアセンター(JVC)は11日、シンポジウムを開催、アフガン和解に関与した東大作さん、現地難民調査を行った村橋勲さん、JVCスーダン事務所代表の今井高樹さんが議論した●東さんは、南スーダン政府は本音ではPKOに反対、政府軍は略奪やレイプを繰り返す統制のないチンピラ集団だとし、自衛隊派遣はすでに5年となり、違うかかわり方が必要と述べた●村橋さんは、物価上昇率700%以上で経済危機に陥る一方、汚職腐敗が蔓延し、政治的対立は激化、国づくりは失敗していると指摘●南スーダンには周辺国から武器が無尽蔵に流入していると言われ、和平への道は困難に見える。だからこそ、日本は周辺国との良好な関係を活かした独自の関わりを考えるべき時ではないか。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・黄昏の核燃サイクル さようなら原発講演会 11月5日 講師は海渡雄一弁護士(新もんじゅ訴訟弁護団)。「もんじゅ」は1995年に数カ月運転しただけで、2014年度までの経費は1兆3300億円に達している。85年、もんじゅ設置許可無効を求めて提訴し、2003年に名古屋高裁が無効の判決を出したが、最高裁で逆転敗訴した。3.11以降の「もんじゅ」2次提訴や伊方原発など原発運転差し止めを求める裁判について報告。「もんじゅ」廃炉を脱原発につなげようと、呼びかけた。 ● ・政府「高江、12月完成」明言 相次ぐ不当逮捕に抗議 11月7日 アセス違反のやんばるの森伐採が続く。違法ダンプの進入を見逃す警察は、抗議する市民への排除をエスカレートさせている。辺野古への基地建設を許さない実行委員会は、この日も防衛省前で抗議を呼びかけた。沖縄平和運動センターの大城悟さんは、同センター山城博治議長らの証拠不明の「傷害と公務執行妨害」容疑の「事後」逮捕の不当性に強い怒りを伝えてきた。 同じく逮捕された県外の男性についてキリスト者団体から抗議文が読み上げられた。 ● ・自主避難者の住宅支援継続を 政府交渉開かれる 11月8日 「『避難の権利』を求める全国避難者の会」ほか4団体が、住宅支援の継続を求めて交渉。内閣府、復興庁、国土交通省、環境省および福島県担当者が出席。放射線への不安は解消されず避難区域が解除されても帰ることができない、来年3月以降の新たな支援策は不十分で、住宅に困る人が出るなどの避難者の声に、環境省は、除染で線量は低減、効果は維持されていると回答。内閣府は住宅支援の継続は自治体の判断に従うとし、福島県は打ち切りの再考はできないと答えた。 ● ・「イヤよイヤよは嫌なんです」刑法強姦罪等の改正を 11月12日 ネット署名のChang.orgで、タイトルの署名を集めた「刑法性犯罪を変えよう!プロジェクト」(しあわせなみだ、明日少女隊、性暴力と刑法を考える当事者の会、ちゃぶ台返し女子アクション)が、集会「ここがヘンだよ日本の刑法性犯罪」を開催した。〈当事者の会〉は親告罪が関連する“ヘンな裁判例”などから刑法改正案の意味を解説。〈ちゃぶ台返し〉は示した事例が強姦罪にあたるかどうかを、街頭で行ったアンケート結果と共に説明し、参加者とシェアした。