「ふぇみん」3137号(2016/11/05)を発行しました。 目次 2、3…特集 強姦罪等の見直し始まる 4…反貧困全国集会2016 どこが変わった?貧困問題 5…連載 ハーストーリーⅡ③ 5…連載 わたしと24条② 6…DVD 『帰ってきたヒトラー』 1面 税金カフェを開く税理士 内田麻由子さんUchida Mayuko [税とは共生、連帯です] 聞き手…赤石千衣子 撮影…飯田典子 うちだ まゆこ 1965年生まれ。税理士。内田麻由子会計事務所代表。一般社団法人日本想続協会代表理事。2015年から「公正な税制を求める市民連絡会」に参加。16年より「税金カフェ」を主宰。著書に『誰も教えてくれなかった「ふつうのお宅」の相続対策ABC』など多数。 --- 2、3面 【特集】強姦罪等の見直し始まる 2面 ●角田由紀子さんに聞く 性犯罪が厳罰化、非親告罪へ 刑法改正要綱の後押しを ●ねこのひげ 3面-1 ●山本潤さんに聞く 被害当事者・支援者として訴えたいこと 3面-2 ワンストップセンターから見た刑法改正 文●加藤治子(性暴力救援センター・大阪SACHICO代表) ●FLASH ・死刑と戦争は国家による殺人 新宿・区民ホールで集会 10月15日 ・連帯し、国会内外で運動を 東京・四谷で開催 10月16日 ・東電との情報共有をしっかりと 規制検討会 10月21日 ・「反原子力の日」東京行動 もんじゅは廃炉に ! 10月22日 4面 子どもの貧困、ブラック企業、奨学金問題、生活保護バッシング… 声を上げられる社会を 人間らしく生きる権利を 5面-1 【連載】ハーストーリーⅡ③1983 産む産まないは女が決める~優生保護法改悪を阻止 5面-2 【連載】わたしと24条② 限界を感じる介護、24条が支え 文●清末愛砂さん 6面 【DVD】『帰ってきたヒトラー』監督 デヴィッド・ヴェンド 文●中村富美子(ジャーナリスト) *ドイツ 2015年 3800円+税 販売ギャガ(12月23日発売)http://www.gaga.co.jp/ 現代にタイムスリップしたヒトラーが、物まね芸人と誤解され、テレビで大ブレイクするというコメディー。ドイツ国内で250万部を売り上げ、42カ国語に翻訳されたベストセラー小説の映画化だ。映画では実際にヒトラーに扮した役者が街行く人々をインタビューするドキュメンタリーの要素も入れ、「いまのドイツにヒトラーが現れたら?」という荒唐無稽な設定が、笑いごとではすまされない現実をあぶりだす。撮影の裏側を撮ったメイキングも収録 【書評】11/5号の書評ページへ 『ヘイトスピーチはどこまで規制できるか』 在日コリアン弁護士協会(LAZAK) 編/影書房1700円 『世界マヌケ反乱の手引書 ふざけた場所の作り方』松本哉 著/筑摩書房1300円 『報道の自己規制 メディアを蝕む不都合な真実』上出義樹 著/リベルタ出版2000円 ●ふぇみん句会 ●Gallery ドキュメンタリー映画『追憶』 7面 【連載】ゆりばら!(252)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「「健康食品」に飛びつく前に 」 ●FORUM「「売春防止法」制定60年に思う」 ●ふぇみんのお店から 乾燥糸こんにゃく「ぷるんぷあん」(25g×10個)507円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●「核兵器禁止条約」の交渉を来年開始するとした決議案が、10月27日、国連総会第1委員会で123カ国の賛成で採択された。核兵器廃絶への大きな一歩となるこの決議案に、日本は、英米ロ仏イスラエルの核保有国などと共に反対票を投じた。NATO傘下の国、米国の核の傘の下の豪州、韓国なども反対。北朝鮮は賛成、中印は棄権●日本の佐野軍縮大使は「国際社会の総意が必要と主張してきたが反映されなかった」と●米国は同盟国に反対するよう文書要請(朝日新聞)。核廃絶日本NGO連絡会(ふぇみんも参加)や核廃絶を目指す国会議員らは賛成を要請した●「唯一の被爆国」と言いつつ、日本は米国などを説得するどころか、オバマ大統領の核の先制不使用宣言にも反対したと聞く●岸田外相は交渉には参加を表明。「抑止力の科学的議論」(前号4面の太田昌克さんの提案)やNGO側の条約案の提案が求められる。(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・死刑と戦争は国家による殺人 新宿・区民ホールで集会 10月15日 「死刑廃止デーイベント・響かせあおう死刑廃止の声2016」が新宿区で開催された。主催はフォーラム90。「死刑と憲法」をテーマに、平川宗信さん、小川秀世さん、伊藤真さん、福島みずほさんが議論。国家による殺人である死刑は違憲で、人権侵害の最たるものだと批判した。続いてタレントのうじきつよしさんと安田好弘弁護士のトークがあり、最後に大道寺幸子・赤堀政夫基金の作品の講評が選考委員によって行われた。 ● ・連帯し、国会内外で運動を 東京・四谷で開催 10月16日 学者の会・大学有志の会の意見交換会が開かれた。主催は安全保障関連法に反対する学者の会。佐藤学さんが、今回の安保法反対運動を市民が主権者として立ち上がり、市民・学者・学生が連帯した運動だったと述べた。元SEALDsの諏訪原健さんが連帯の挨拶ののち、憲法、軍学共同、学問・言論の自由についての特別報告と4大学有志の会の活動報告があった。今後、①南スーダンの派兵阻止②軍学共同への闘い③憲法改正阻止に、関係団体と連帯して取り組んでいく。 ● ・東電との情報共有をしっかりと 規制検討会 10月21日 特定原子力施設放射性廃棄物規制検討会・第4回会合で、福島第1原発の廃炉作業で発生したガレキ類や汚染水処理での放射性物質の分析等を行う研究施設と、減容のための廃棄物関連設備等の説明がされた。敷地境界の線量評価などを日本原子力研究開発機構福島研究開発部門の担当者が説明したが、現場での経験が少ない東電との責任関係や連携に不安も多い。責任は東京電力にあるので、情報共有をしっかりやってほしいとの外部専門委員からの意見もあった。 ● ・「反原子力の日」東京行動 もんじゅは廃炉に ! 10月22日 「次は六ヶ所再処理工場だ!」を掲げ、原発とめよう!東京ネットワークが主催。年内にも廃炉方針が出ると言われているもんじゅの破綻について原子力資料情報室の伴英幸さんが、核燃施設・再処理工場について核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団の山田清彦さんが、基準地震動についてたんぽぽ舎の山崎隆久さんが、それぞれ報告。鹿児島・川内原発現地からの特別報告もあり、原発や核燃の危うい現状を改めて認識させられた。終了後渋谷までデモを行った。