「ふぇみん」3134号(2016/10/05)を発行しました。 目次 2、3…特集 自衛隊の今 4…連載 ジュゴンの里に暮らす⑰ 4…連載 波のはざま~からだの流れのつかみ方~⑥終 5…連載 ハーストーリーⅡ② 6…DVD『ズートピア』 1面 「パレスチナ・アマル」代表 北村記世実さんKitamura Kiyomi [「ラスト・カフィーヤ」は平和の象徴] 聞き手…清水さつき 撮影…飯田典子 きたむら きよみ 1972年、愛媛県今治市生まれ。滋賀県守山市に、夫と娘と住む。“パレスチナのモノでおしゃれを楽しむ”をコンセプトに、「パレスチナ・アマル」を設立。各地での展示会の他、ウェブサイトでも販売を行う。http://palestine-textiles.jp 10月の展示会情報等は、7面に。 --- 2、3面 特集「自衛隊の今」 2面 変質したPKOと新任務南スーダンの自衛隊が危ない 文●布施祐仁 ●ねこのひげ 3面 ジブチで始まる? 集団的自衛権の行使 文●高林敏之 ●FLASH ・辺野古・違法確認訴訟判決 「県敗訴」に抗議 9月16日 ・“本当に怖い”自民党憲法草案 市民連絡会憲法講座 9月17日 ・戦争法強行採決から1年 引き続き廃止を求める 9月19日 ・高江での機動隊の行為は違法 小口幸人弁護士が講演 9月24日 4面-1 【連載】ジュゴンの里に暮らす⑰ 力はもっと強くなる 文●浦島悦子 4面-2 【連載】波のはざま~からだの流れのつかみ方~⑥終 時代の波 文●富永純枝 5面-1 【連載】ハーストーリーⅡ②1982 忠魂碑はまちの「靖国」箕面忠魂碑裁判一審勝訴 5面-2 〈平和の少女像〉から〈ベトナムのピエタ像〉まで 加害の記憶が平和への道 文●岡本有佳 6面 【DVD】『ズートピア』バイロン・ハワード、リッチ・ムーア 監督 文●水島希(大学教員) 4000円(税抜) 米国 108分 発売元ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン TEL0120(866)890 『アナと雪の女王』もそうですが、日本語吹替版のジュディ(上戸彩)は英語版と比べて声が高く、幼い印象なのが残念。作中、たくさん出てくるクスっと笑えるエピソードも字幕の方が丁寧に訳出されています。鑑賞はぜひ字幕で! 【書評】10/5号の書評ページへ 『ヨーロッパ・コーリング 地べたからのポリティカル・レポート』 ブレイディみかこ 著/岩波書店1800円 『「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜』 早川タダノリ 著/青弓社1800円 『戦争とは何だろうか』 西谷修 著/筑摩書房820円 ●ふぇみん句会 ●Gallery いうちちひろの色鉛筆画、絵日記展「ひだまりの歌」 7面 【連載】ゆりばら!(249)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「中国・雲南省の激戦地を訪ねて」 ●FORUM「今こそ、戦争への道を許さない!!」 ●ふぇみんのお店から 第一コーヒー メキシココーヒー粉(200g)702円、有機インスタントコーヒー(80g)864円 第3世界ショップ ブラジルコーヒー粉(200g)950円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●政府は、もんじゅは廃炉の結論を出したが、核燃サイクルは維持するという。要の一つのもんじゅが廃炉になり、再処理工場の竣工の見通しが立たない今、核燃サイクルの維持は夢物語というよりは欺瞞でしかない●再処理工場の建設経費は2兆円。当初予算の3倍近くになり、さらに運転経費とその後の廃炉費用は19兆円が見込まれる。資金調達の方法を変更して延命を図る。「再処理」という名称もまるで使用済み核燃料がリサイクルできるかのように誤らせる●日本のプルトニウム貯蔵量はすでに47トン、弥縫策のプルサーマルも稼働しない状況で、再処理を行おうとするのは核開発のためと疑われても仕方ない●核燃サイクル維持の決定に対し、河野太郎自民党行政改革推進本部長は「核燃サイクル全体をやめるべきだ」と発言、事業を洗い出し、国民に説明ができないものは認めないとする。結論を注視し、国民的議論を起こす時だ。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・辺野古・違法確認訴訟判決 「県敗訴」に抗議 9月16日 福岡高裁那覇支部は、国の主張を全面的に認め、翁長知事による埋め立て承認取り消しは「違法」とする判決を下した。16日夜、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが呼びかけた国会前抗議集会に300人が集まった。沖縄から電話メッセージが届き、琉球大の徳田博人さん(行政法)は「地方自治法違反の判決だ」と。ヘリ基地反対協議会の安次富浩さんは「司法が、沖縄の声を聞かない安倍政権と同じ立場を示した」と厳しく批判。参加者は大きな拍手で応えた。 ● ・“本当に怖い”自民党憲法草案 市民連絡会憲法講座 9月17日 講師は聖学院大学教員石川裕一郎さん。自民党内からも棚上げ論が出始めた草案の特徴は伝統主義と新自由主義であり、それは前文、13条、24条、99条に如実に出ている。現憲法の持つ理想と目的は日本国に限定する視野狭窄へ向かい、「国家」と対等である「個人」は「人」として権利が制限され、改正最大のターゲットである24条では個人主義が消え家族主義が謳われる。そして立憲主義の要として権力が守るべき憲法は、国民に課される憲法となる、と述べた。 ● ・戦争法強行採決から1年 引き続き廃止を求める 9月19日 強行採決から1年を迎えたこの日、国会正門前に2万3000人が集まり、安保法制(戦争法)の廃止を求めて声を上げた。野党4党の幹部のほか、市民団体のスピーチも。立憲デモクラシーの会の西谷修さん(立教大学)は、「野党第1党の民進党が迷走している」と批判、野党共闘の継続を懸念した。加えて「国家が個人を従わせようとしている、市民が声を上げ、国会を動かさなくてはならない」と述べた。主催者からは安保法制廃止の署名が1400万筆を超えたと発表された。 ● ・高江での機動隊の行為は違法 小口幸人弁護士が講演 9月24日 講演会「やんばる・高江の森とオスプレイパッド いま、何が起こっているのか」が東京で開かれた。主催はFoE Japanほか。小口弁護士は、テントや車両の撤去、検問は法律的根拠のない違法行為と指摘、県道封鎖は表現行為の事前規制であるとし、陸上自衛隊による重機の運搬も違法とした。本土では現状が報道されず、政権支持率も下がらないので、やりたい放題となっており、問われているのは国民一人ひとりだと述べた。