「ふぇみん」3132号(2016/9/15)を発行しました。 目次 2、3…特集 辺野古を守る 4…連載 記憶するベルリン④終 4…連載 それぞれの介護 女ひとり介護経営に挑む① 5…予防接種をどう考える? 6…film 『ダゲレオタイプの女』 1面 『「ホロコーストの記憶」を歩く』の著者 石岡史子さん Ishioka Fumiko [想像し、考える大切さ伝えたい。] 聞き手…室田元美 撮影…落合由利子 いしおか ふみこ 1970年東京都生まれ。命の大切さを考える活動から、1998年NPO法人「ホロコースト教育資料センター」を設立。『ハンナのかばん』をもとに学校や自治体で授業を行う。アウシュビッツを訪れる大学生向けピーススタディツアーのガイドも。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2、3面 特集 辺野古を守る 2面-1 名護市議・仲村善幸さんに聞く 辺野古は地方自治確立の闘い 2面-2 阿部悦子さんに聞く どこの土砂でも辺野古を埋め立てさせない ●ねこのひげ 3面-1 「公有水面埋立承認」はここが誤り 文●桜井国俊(沖縄大学名誉教授) 3面-2 辺野古訴訟は地方自治を守る闘い 文●白藤博行(専修大学教員) ●FLASH ・女性活躍について考える 男女共同参画推進フォーラム ・スノーデン、日本社会へ警告 歯止めない監視を憂慮 8月27日 ・電力会社が400年の管理? 原子力規制委員会 8月31日 ・南スーダンでどうなる自衛隊? 東京・明治大学で学習会 9月2日 4面-1 【連載】記憶するベルリン④終 文●稲塚由美子 加害のモニュメントを作り続ける 4面-2 【連載】それぞれの介護 女ひとり介護経営に挑む① 文●村田則子 鶴岡に移住。詐欺に遭う 5面-1 小児科医に聞く 予防接種をどう考える? 5面-2 【連載】ジェンダー・フォーラムin広島⑤「デルタ・女の会」が結ぶ 6面 【Film】『ダゲレオタイプの女』監督 黒沢清 文●向後友惠(放送作家) *10月15日より、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開 配給ビターズ・エンド TEL03(3462)0345 【書評】9/15号の書評ページへ 『3.11と心の災害 福島にみるストレス症候群』蟻塚亮二、須藤康弘 著/大月書店1800円 『エデとウンク 1930年 ベルリンの物語』アレクス・ウェディング 著 金子マーティン 訳/影書房1800円 『男子問題の時代 ? 錯綜するジェンダーと教育のポリティクス』多賀太 著/学文社2200円 ●Books 資料集成 横浜事件と再審裁判/投票に行きたくなる国会の話/女性活躍「不可能」社会ニッポン 原点は「丸子警報器主婦パート事件」にあった!/これでいいのか! 日本の民主主義 失言・名言から読み解く憲法 ●Gallery 『絵本 脱原発憲法』 7面 【連載】ゆりばら!(247)竹内佐千子 ●voices 「「標的の村」の高江を訪れて」 ●FORUM「戦争を知らないオトナたち」 ●ふぇみんのお店から やさか有機塩こうじ(200g) 605円 カレーの壷(ミディアム)(マイルド)(220g) 各626円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●「非戦を選ぶ演劇人の会」のピースリーディング「すべての国が戦争を放棄する日」を8月31日、東京・新宿で見た●高江の座り込みに主人公が参加する場面から、自衛隊配備に揺れる沖縄・先島諸島などさまざまな場所にとび、また高江の現場へ●台本は、世界各地の人たちが話し、書いた言葉で構成され、演者は「当事者たちの発言」を演じる。題材が状況の刻々変化する現場なので、台本も変更続き、練習は2日間!●でも、この群像劇がスムーズに動くのは舞台慣れした俳優さんたちゆえか。高江のシーンでは、無表情で「排除」としか言わない機動隊の姿に胸が痛い●終盤、機動隊員らに一人の女性が繰り返し呼びかけ、ついに隊員は制服を脱いで座り込みに加わる…。夢物語だろうか。だが、対岸の人々に声をかけ続けることも必要なのではないか●沖縄戦を生き抜いたおばあの一言は「戦争を止めるためなら何でもやる」だった。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・女性活躍について考える 男女共同参画推進フォーラム 8月26日から3日間、国立女性教育会館で開かれた同フォーラムの特別講演は、赤松良子さん。戦争体験者として男女平等には平和が大事という信念を持ち、労働省婦人局長時代には雇用機会均等法を成立させるために奮闘したこと、日本の女性の社会進出が世界的に遅れていることは問題だと、語った。その後ワークショップ「この秋こそ!女性議員を増やす“推進法”を成立させよう」が開催され、女性議員増のためにクオータ制の成立を実現しようと訴えた。 ● ・スノーデン、日本社会へ警告 歯止めない監視を憂慮 8月27日 米国の諜報活動を暴露しロシアに亡命した元米国CIA職員、エドワード・スノーデンさん。彼にインタビューした在カナダのジャーナリスト、小笠原みどりさんが講演した。「NSA(米国家安全保障局)は日本など友好国を含めた世界中の通信経路を傍受し、膨大なデータを収集している。日本政府が進める秘密保護法、共謀罪、共通番号がすべて一体化した監視ツールだ」と訴えた。「秘密保護法」廃止へ!実行委主催。 ● ・電力会社が400年の管理? 原子力規制委員会 8月31日 原子力規制委員会は原発の廃炉で出る放射性廃棄物のうち、原子炉内の制御棒など放射能レベルの高い廃棄物(L1)の処分方針を決定した。地震や火山の影響の受けにくい場所の70mより深い場所に埋めさせる。管理は300~400年は電力会社に管理させ、その後は国が管理し、10万年間は掘削を制限するという。この決定で国の放射性廃棄物の地層処分の国の方針はすすめられるという。 ● ・南スーダンでどうなる自衛隊? 東京・明治大学で学習会 9月2日 「『駆け付け警護』任務付与で自衛隊はどうなる?」と題する緊急学習会が開かれた。イラク戦争の検証を求めるネットワークが主催。ジャーナリストの布施祐仁さんは、南スーダンは内戦状況だが、日本政府は自衛隊を現地に置き続けるため「武力紛争は発生していない」と言い続けていると指摘。外語大教員の伊勢崎賢治さんはこのままでは自衛隊に殉職者が出るとし、南スーダンを見放さず、自衛隊を引き揚げるために、代わりのアイデアと国民の総意が必要と述べた。