「ふぇみん」3131号(2016/09/05)を発行しました。 目次 2…「沖縄・高江は無法地帯です」 3…子宮頸がんワクチン被害者63人が全国一斉提訴 4…新連載 ハーストーリーⅡ 5…リオ五輪の裏側で~ファヴェーラ(スラム)を訪ねて~ 6…DVD 『流血の記録 砂川』 1面 子宮頸がんワクチン薬害訴訟原告 酒井七海さんSakai Nanami [副反応数一つ一つが一人一人の人間] 聞き手…柏原登希子 撮影…落合由利子 さかい ななみ 1994年生まれ。埼玉県在住。県立高校に在学中、子宮頸がんワクチンを2回接種。その後、副反応の重い症状と闘いながら2浪の後、私立大学に進学。現在は、毎日送迎してもらい、大学では障害学生のためのノートテイクや教室移動などのサポートを受けながら勉強中。 --- 2面 高江へ行こう ヘリパッド工事を止めよう「沖縄・高江は無法地帯です」 ●ねこのひげ 3面 子宮頸がんワクチン被害者 63人が全国一斉提訴 ●原告・酒井七海さん(1面)の母、酒井智子さんのお話 症状に苦しむ娘とともに ●FLASH ・辺野古・高江の建設を許すな 東京・新宿アルタ前でデモ 8月5日 ・再稼働は認めない! 撤回を! 伊方原発再稼働へ抗議 8月12日 ・旧ユーゴ紛争下の戦時性暴力 旧ユーゴの活動家講演 8月14日 ・知る権利のために、闘おう 東京・日本教育会館で集会 8月15日 4面-1 【新連載】ハーストーリーⅡ①1981 婦人民主クラブ創立35周年記念集会 「戦前・戦中の反省を胸に くいとめよう戦争への道」 4面-2 【連載】キューバ21世紀型開国(下)格差社会の裏稼業 文●片岡恭子 5面 いちむらみさこさん寄稿 リオ五輪の裏側で~ファヴェーラ(スラム)を訪ねて~ 6面 【DVD】『流血の記録 砂川』監督 亀井文夫 文●中村富美子(ジャーナリスト) *日本 1956年 「シリーズ 日本のドキュメンタリー 2 政治・社会編」に所収 2400円+税 発売 岩波書店 tel 03(5210)4000 町ぐるみで米軍基地拡張に反対した砂川闘争。地元農民を中心に、労働者、学生、政治家、文化人までまきこんだ大きなうねりは、14年後、基地の全面返還を勝ち取ることになる。本作には、その非暴力の戦いを流血の惨事に変えた権力の横暴が生々しく記録されている。60年を過ぎて見るとき、そこには沖縄の今が映っている 【書評】9/5号の書評ページへ 『海を渡る「慰安婦」問題 右派の「歴史戦」を問う』山口智美、能川元一ほか 著/岩波書店1700円 『神のパズル』大口玲子 著/すいれん舎1400円 『ガザの空の下 それでも明日は来るし人は生きる』藤原亮司 著/発行=dZERO 発売=インプレス1800円 ●books きゃわチョゴリ 軽やかにまとう自由/バーニー・サンダース自伝/うそをつかない医療 患者と医療者をつなぐ仕事/女・オルグ記 女性の自律と労働組合運動のすそ野を広げて ●Gallery ドキュメンタリー映画『クワイ河に虹をかけた男』 7面 【連載】ゆりばら!(246)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「ロシア 少数民族の気配が消される国」 ●FORUM「あもるふ 発足のごあいさつ」 ●ふぇみんのお店から 第三世界ショップ 純ココア(無糖)(150g)648円 鹿北製油/洗双糖(450g)324円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●5月27日、オバマ大統領は広島に先立ち、岩国海兵隊基地で米軍最高司令官としてスピーチをした●米軍将兵と自衛隊員を前に、岩国基地が日米同盟の中核を担い、同盟は世界において不可欠な安定の源であると述べた●田村順玄岩国市議は、この演説を多額の費用を使って岩国基地を整備している意義を確認したものと指摘●岩国では基地機能の拡大強化が進む。8月22日には日本の防衛、外務政務次官が岩国を訪れ、F35ステルス戦闘機の配備を通知●新配備ではなく更新というが、基地機能が向上することは間違いない●空母艦載機の移駐受け入れに向けて基地内工事が進む。地域住民が反対する愛宕山地区への米軍住宅の建設にも着手。投入される思いやり予算は、今年度700億円。その影響で「平成の基地バブル」が起き、人口は不足し工賃は高騰、公共工事にも支障がでている●岩国の現状を知ってほしいと田村さんは言う。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・辺野古・高江の建設を許すな 東京・新宿アルタ前でデモ 8月5日 辺野古と高江の基地建設強行に対し、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが呼びかけ、集会とデモが行われた。辺野古をめぐり国が沖縄県を「違法確認訴訟」で再提訴した期日に併せた行動。7月22日の機動隊による市民の強制排除の映像が映され、高江から沖縄平和運動センターの山城博治さんの電話メッセージも流された。同時間、神奈川県警前で、高江に県警から機動隊が派遣されていることに対する抗議行動も行われた。 ● ・再稼働は認めない! 撤回を! 伊方原発再稼働へ抗議 8月12日 四国電力・伊方原発3号機再稼働の緊急の抗議集会が開催された(主催は、さようなら原発1000万人アクション実行委)。関西電力東京支社前にはお盆休みにもかかわらず90人が集まり、再稼働反対の声を上げた。MOX燃料を使用する3号機の危険性を訴え、再稼働の撤回を求めた。伊方原発3号機は重大事故等に対する7月の総合訓練時にも作業員が熱中症を訴え訓練が一時中断したばかりだ。熊本地震が収まらない中での再稼働は決して認められない。 ● ・旧ユーゴ紛争下の戦時性暴力 旧ユーゴの活動家講演 8月14日 日本軍「慰安婦」問題解決全国行動ほか主催で、クロアチア生まれのフェミニスト研究者・活動家のラダ・ボリッチさんが講演した。1991~99年の紛争・戦争期に女性への性犯罪が政治的・制度的に無視されてきたことに対して、2010年から女性法廷の組織化が始まり、15年サラエボで3日間の女性法廷が開かれ、旧ユーゴすべての国から500人以上の女性が参加した。性暴力に関連した立法措置も4カ国で実現し、クロアチアでは女性サバイバーに補償を始めたと報告した。 ● ・知る権利のために、闘おう 東京・日本教育会館で集会 8月15日 「『言論の自由』と政治」と題して市民文化フォーラム8.15集会が開かれた。講師はTBS元キャスター岸井成格さん、NHKの七沢潔さんほか。岸井さんは「メディアに対し組織的で執拗な『偏向批判』が行われて、現場は直接言われなくても面倒くさいことはやめようという気分」。七沢さんは「原発で何があったか知らされない仕組みが5年間でできた。朝日新聞の吉田調書取り消し問題の影響が大きい。よくできた計画のもとにメディアつぶしが進んでいる」と指摘した。