「ふぇみん」3129号(2016/08/05)を発行しました。 目次 2…薬物を使ったと思われる性暴力事件で画期的判決 3…第57回ふぇみん全国大会開催 4…連載 じゅごんの里に暮らす⑯ 5…自衛官募集 狙われる学校 6…DVD 『愛しのグランマ』 1面 イラクで子どもと妊産婦支援をする 榎本彰子さんEnomoto Shoko [イラクの子どもに少しでも笑顔を] 聞き手…清水さつき 撮影…宇井眞紀子 えのもと しょうこ 1982年、大阪府生まれ。中学生の時、スーダンの飢餓を知り国際政治に関心を持つ。イラク・アルビルで数少ない日本人スタッフとして活動し、イラク支援やシリア難民支援でヨルダンへも赴く。「子どもの総合支援施設」への募金情報はhttp://jim-net.org/から。 --- 2面 薬物を使ったと思われる性暴力事件 性暴力の実態と被害者女性に添う判決出る 文●長井チヱ子 ●ねこのひげ 3面-1 第57回ふぇみん全国大会開催 違憲の安保法制、改憲、沖縄基地建設を許さない 安心して生きられる社会を ●FLASH ・命の海を汚さないで! 7.18海の日集会、いわきで開催 ・総がかり 参院選後初集会 戦争法の始動止めよう 7月19日 ・凍土遮水壁は不可能と発表 監視・評価検討会 7月19日 ・大飯の基準地震動評価 田中・規制委員長が結論 7月27日 4面-1 【連載】ジュゴンの里に暮らす⑯まきてーならん 文●浦島悦子 4面-2 『冬の小鳥』『めぐりあう日』ウニー・ルコント監督に聞く 養女になった少女の30年後 5面-1 自衛官募集 狙われる学校 5面-2 【連載】キューバ21世紀型開国(中)目の前のアメリカと後ろの中国 文●片岡恭子 6面 【DVD】『愛しのグランマ』ポール・ワイツ 監督 文●中村富美子(ジャーナリスト) アメリカ 2015年 1280円(税抜) 発売・販売元 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント http://bd-dvd.sonypictures.jp/ 主人公を演じるリリー・トムリンは、1970年代から活躍する伝説的俳優。皮肉とユーモアたっぷりの演技は必見です。トークショー「TED Women 2015」でのジェーン・フォンダとの対談も併せてご覧あれ♪ 【書評】8/5号の書評ページへ 『中東と日本の針路 安保法制がもたらすもの』長沢栄治、栗田禎子 編/大月書店1800円 『憲法と政治』青井未帆 著/岩波書店840円 『在日朝鮮人という民族経験 個人に立脚した共同性の再考へ』李洪章 著/生活書院3200円 ●ふぇみん句会 ●Gallery 『沸点 ソウル・オン・ザ・ストリート』 7面 【連載】ゆりばら!(244)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「参院選山形選挙区、野党共闘で大勝利」 ●FORUM「さいたまゴールド・シアターに参加して」 ●ふぇみんのお店から やさか共同農場 甘口・中辛口みそ(各750g)556円 合わせみそ(750g)972円 麦みそ(500g)367円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●参議院選挙が終わった途端、政府は沖縄・東村高江のヘリパッド建設を強行(本号4面、浦島悦子さんの報告も参照)●住民をはるかに凌ぐ警察や機動隊が全国から投入され、〈道案内〉と称して検問を行い、道路を封鎖。抗議する人々が、身体を引っ張られ蹴られ、顔を殴られ、のど元を絞められる姿が首都圏でも報道された。けが人も続出という●「私たちをまるでテロリストかのように日本中から警察、機動隊が500人以上来て排除していく」(ブログ「高江の現状」から)。毎日悲痛な叫びが届く●県選出議員がいなくなったことで「沖縄を冷遇すべきとの主張が与党内に渦巻いている」(琉球新報)。「(沖縄に)予算を付ける義理はない」とも。すでに基地の騒音対策だった学校のエアコン補助が削られた。こんな力ずくの政治を許していいのか●映画『標的の村』の三上智恵監督は、「高江大弾圧 臨界点を超えた政府の暴力」と憤る。(さ) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・命の海を汚さないで! 7.18海の日集会、いわきで開催 福島原発告訴団の集会「これ以上命の海を汚さないで」が福島県いわき市文化センターで開かれた。まず、福島の検察審査会に申し立てていた汚染水事件に対し、7月7日に不起訴相当決定が出たと海渡雄一弁護士が報告。論議は不十分であり、刑事責任が問われないことで対策が間違った方向に進んでいると指摘した。続いておしどりマコ・ケンさんが、汚染水問題について豊富な取材に基づいて講演し、福島原発ではレベル7が継続中と述べた。 ● ・総がかり 参院選後初集会 戦争法の始動止めよう 7月19日 「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の呼びかけで、参院選後初となる19日定例集会が衆議員第2議員会館前で開かれ、ゲリラ豪雨に襲われるなどのハプニングのなか4500人が参加した。野党議員らの連帯あいさつの後、緊迫した沖縄・高江の報告、安保法制違憲訴訟への原告参加呼びかけもあり、鳥越・都知事選候補も駆けつけた。憲法改悪阻止に向けて、8月19日定例集会、安保法可決1年目の9月に開催される屋内大集会の予告もあった。 ● ・凍土遮水壁は不可能と発表 監視・評価検討会 7月19日 特定原子力施設監視・評価検討会において、東京電力は凍土遮水壁を完全に凍結させることは難しいと明らかにした。東電による追加工事後も流入量が思ったほど減らず、6月の地下水流入量は平均321トンと凍土壁の効果は確認できなかった。今後はサブドレインでくみ上げながら流入量をコントロールすると説明。これに対し福島県の高坂潔・原子力専門員は、方針転換と思える発言だと指摘。東電は、目的は流入量を減らすことと強調した。 ● ・大飯の基準地震動評価 田中・規制委員長が結論 7月27日 島崎邦彦・原子力規制委員会前委員長代理が、大飯原発の入倉・三宅式による基準地震動が過少評価になっていると提起した問題で、規制庁が武村式で再計算したが、過少評価ではないとした。島崎さんから反論があったが、7月27日会合では田中委員長が大飯原発は過少評価ではないと結論づけた。26日には関西など23団体による集会があり、大飯だけでなく他の原発の基準地震動の見直しも求めていくことが話し合われた。