「ふぇみん」3126号(2016/07/05)を発行しました。 目次 2…イラク戦争公聴会開催 3…刑訴法・盗聴法の改悪でどんな社会に? 4…新連載 キューバ 21世紀型開国 5…台湾から学ぶ 10代の少女を性的搾取からどう守る? 6…DVD 『怒れ!憤れ! ステファン・エセルの遺言』 1面 「T-ns SOWL(ティーンズソウル)」メンバー 鈴木あいねさんSuzuki Aine [とりまUNITE! 選挙に行こうよ] 聞き手…柏原登希子 撮影…宇井眞紀子 すずき あいね 1999年東京都生まれ。将来の夢は「中東に貢献できる人になりたい」。T-ns SOWLは全国に60人のメンバーがいる。ウェブサイトには「高校生の政治参加への届け出制に反対」の声明も。カンパ先はゆうちょ銀行 〇一八 (普)1212122ティーンズソウル --- 【特集】軍事化進む先島諸島 2面 イラク戦争公聴会で柳澤協二さんが証言 国際法違反の米国を、誰も止められない 文●志葉玲 ●ねこのひげ 刑訴法・盗聴法の改悪でどんな社会に? 3面-1 「いいとこ録り」と「司法取引」で冤罪が 文●米倉洋子 3面-2 盗聴法の強化で市民の日常が脅かされる 文●田島泰彦 ●FLASH ・平和の島に基地はいらない 東京・明治学院大学で 6月18日 ・高浜原発、運転延長認可 原子力規制委員会 6月20日 ・米軍属事件で被害女性を追悼 外務省前スタンディング ・「天文学者と語りあう平和」科学と憲法を語りあう 6月23日 4面-1 【連載】戦跡をめぐる旅⑫名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊の碑 強制労働させられた少女たち 文●室田元美 4面-2 【連載】キューバ 21世紀型開国(上) 限界ぎりぎりのインフラ 文●片岡恭子 5面-1 台湾の先駆的取り組みから学ぶ 10代の少女を性的搾取からどう守る? 5面-2 ジェンダーフォーラムin広島④ 「原爆報道」とジェンダー 6面 【DVD】『怒れ!憤れ! ステファン・エセルの遺言』監督 トニー・ガトリフ文●中村富美子(ジャーナリスト) *フランス 2012年 3800円+税 発売 アイ・ヴィー・シー TEL 03(3403)5691 2010年、わずか20ページたらずのパンフレット『怒れ! 憤れ!』が世界中で飛ぶように売れた。著者はユダヤ系フランス人のステファン・エセル。ナチ占領下のレジスタンス活動で強制収容所に送られるも奇跡的に生き延び、93歳で亡くなるまで、パレスチナ支援はじめ世界の公正を求めて闘い続けた。同書を自由に翻案した本作はドキュメンタリーとフィクションを融合し、熱い抵抗のメッセージを送る 【書評】7/5号の書評ページへ 『介護漂流 認知症事故と支えきれない家族』山口道宏 編著/現代書館1600円 『京城のモダンガール 消費・労働・女性から見た植民地近代』徐智瑛 著 姜信子、高橋梓 訳/みすず書房4600円 『社会をちょっと変えてみた ふつうの人が政治を動かした七つの物語』駒崎弘樹、秋山訓子 著/岩波書店1800円 ●ふぇみん句会 ●Gallery ドキュメンタリー映画『アトムとピース』 7面 【連載】ゆりばら!(241)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「もうちょっと勉強しましょうよ、憲法」 ●FORUM「FB(フェイスブック)の効用」 ●ふぇみんのお店から 石けん1割引きセール 太陽油脂 ナチュロン粉石けん(1kg)756円→680円 純粉石けん100(1kg)810円→729円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●7月10日はいよいよ参院選投票日だ。どの候補者に、どの党に投票するか、新聞や雑誌やネットを参考に日々思案中。あなたにとっての参院選の争点は?●6月19日の沖縄・那覇と東京・国会前の集会で発せられた言葉に思いを馳せる。「今回の(女性殺害事件の)第二の加害者は本土に住むあなたたちだ」。この沖縄県民大会でのスピーチにどう応えるか。国会前では、修学旅行で沖縄を訪れる生徒たちに「絶対に一人にならないように」と送り出していることが紹介された。だが、沖縄では人々がその危険の中で暮らしている。「普天間は世界一危険だから辺野古へ移す?危険なら直ちに閉鎖すべき」…●沖縄。福島。憲法、貧困、TPP…。恒常的な不条理の中で暮らすことを余儀なくされている状態は、他人事ではない●さて、投票率アップも民主主義を守ることにつながる。あと数日、友人に一声かけるなど、行動したい。(さ) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・平和の島に基地はいらない 東京・明治学院大学で 6月18日 「沖縄から見える日本 戦争へと向かう?どうするあなたは!」集会が開かれた。同集会実行委員会が主催。第1部は、東京新聞の半田滋さんが、「沖縄の民意を無視して進める基地建設」と題して講演。沖縄の米軍基地の現状を詳説し、「沖縄の海兵隊は抑止力ではなく、違法な基地が使われ続けている」と指摘、さらに先島諸島への自衛隊配備について報告した。第2部は辺野古へ通う若者たちによる「わたしと沖縄」パネルディスカッションが行われた。 ● ・高浜原発、運転延長認可 原子力規制委員会 6月20日 原子力規制委員会は高浜原発1・2号機の運転延長を認めた。老朽原発の運転延長を認めたのは初めて。関西電力は1300キロに及ぶケーブルの防火対策や格納容器の補強工事などに取り組む。また島崎邦彦・前規制委員が大飯原発の基準地震動の計算式に過小評価のおそれがあるとして別の計算式で評価すべきと申し入れた件で、島崎前委員が大飯原発の地震関連の責任担当者だったこともあり再計算することとなった。 ● ・米軍属事件で被害女性を追悼 外務省前スタンディング 沖縄の女性殺害事件に関し、「死体遺棄」の判明に続き、性暴力と殺害に至る事件の凶悪性が明らかになってきた。6月23日、女性を追悼し米軍の撤退を求める女性有志の呼びかけに、約30人が夕方の外務省前に集まった。沖縄で死者の魂を意味する黒い蝶のポスターが掲げられ、「許さん!女性殺害」「終わらせよう!米軍優位の日米地位協定」など、持ち寄ったボードの前を、省庁の職員が一瞥して通り過ぎた。参加者は「記憶し、声を発していく」大切さを話し合った。 ● ・「天文学者と語りあう平和」科学と憲法を語りあう 6月23日 安全保障につながる大学の研究のあり方が問われている。「安保法制に反対する国立天文台関係者有志の会」ほかの主催で表記のシンポジウムが東京で開かれた。宇宙物理学の池内了さんは、日本学術会議が戦後行った防衛に関する研究を拒否する決議が崩れつつある現状を、「科学が軍の下請けをする状況が強まっている」と訴えた。武蔵野美術大学(憲法学)の志田陽子さんは、大学は市民からの意見に敏感なので気づいたことを直接伝え、叱咤激励してほしいと語った。