「ふぇみん」3124号(2016/6/15)を発行しました。 目次 2…「アメリカ」って誰のこと? 猿田佐世さんに聞く 3…アベノミクスへの評価は? 竹田茂夫さんに聞く 4…沖縄女性殺害事件 女性たちに深い悲しみと憤り 5…子どもも大人も孤立させない町 西成/映画『さとにきたらええやん』 6…film 『裸足の季節』 1面 『不思議なクニの憲法』の監督 松井久子さんMatsui Hisako [私たちの憲法、お任せにしない。] 聞き手…室田元美 撮影…落合由利子 まつい ひさこ 1946年東京都生まれ。1998年公開の映画『ユキエ』で監督デビュー。市民のサポートで製作が実現した老いと介護がテーマの『折り梅』、そして『レオニー』『何を怖れる』に続く今作は5作目。現在各地で公開中。自主上映などの申し込みはhttp://fushigina.jp ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2面 猿田佐世さん (新外交イニシアティブ) に聞く「アメリカ」って誰のこと? 外交の新たなチャンネルを ●ねこのひげ 3面 経済学者・竹田茂夫さんに聞く アベノミクスへの評価は? GDPでなく社会の成長を ●FLASH ・「もんじゅ」のあり方検討会 夏までに運営組織選定 5月27日 ・マイナンバー、スタート半年 運用を検証する集会 5月29日 ・イラク戦争の自衛隊派遣検証 第1回イラク戦争公聴会 5月31日 ・志賀原発は廃炉に ! 規制委員会に要請 5月31日 4面-1 ふぇみんベトナム・プロジェクト主催 ベトナムへの加害を学ぶ旅 200万人餓死事件の現地を訪れて 文●渡辺美里 「3年連続の訪問でやっと懐いてくれたうれしさ」堀田裕一(ベトナム・プロジェクト里親) 4面-2 沖縄女性殺害事件 女性たちに深い悲しみと憤り 5面 「さと」みたいなところがいっぱいあったらええやん! 子どもも大人も孤立させない町 西成 文●大森順子 映画『さとにきたらええやん』の重江良樹監督に聞く 「さと」が教えてくれる、新しい家族の形 6面 【Film】『裸足の季節』監督 デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン 文●向後友惠(放送作家) *東京・シネスイッチ銀座ほか全国順次公開中 配給 ビターズ・エンド TEL03(3462)0345 【書評】6/15号の書評ページへ 『沖縄戦場の記憶と「慰安所」』 洪(ユン)伸 著/インパクト出版会3000円 『サハリン残留 日韓ロ 百年にわたる家族の物語』玄武岩、パイチャゼ・スヴェトラナ 著 後藤悠樹 写真/高文研2000円 『生姜(センガン)』千雲寧 著 橋本智保 訳/新幹社2000円 ●Books 日本語訳 国連北朝鮮人権報告書/沖縄密約をあばく 記録 沖縄密約情報公開訴訟/それでも受けますか?予防接種 知っておきたい副作用と救済制度/戦後レジームと憲法平和主義〈帝国継承〉の柱に斧を ●Gallery 管野千代子写真展「仮設住宅の暮らし」 7面 【連載】ゆりばら!(239)竹内佐千子 ●voices 「ふぇみん関東ネットのスタディツアーで「ほうせんかの家」を訪ねて」 ●FORUM「もんじゅ廃炉の議員と市民のヒアリング集会に参加して」 ●ふぇみんのお店から 菊花せんこうレギュラー(6時間用)30巻 918円 ミニ(3時間用)32巻 745円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●5月27日、米国のオバマ大統領が被爆地ヒロシマを訪問。多くの被爆者が望んでいた広島平和記念資料館訪問、被爆者の話を聞くことも、短時間ながら行った●原爆投下を正当化する世論が強い米国の大統領が訪問した事実自体は、核兵器への認識を変える分岐点になりうる●オバマ大統領は演説の中で「(核兵器保有国は)勇気を持って恐怖の論理から逃れ、核兵器なき世界を追求しなければなりません」と。しかし2009年のプラハ演説以降、米国の具体的な行動は見当たらない。核兵器禁止条約を作ろうという世界的潮流の中、今年2月からの核兵器禁止に向けた国連作業部会を、米国など全核保有国はボイコット●日本も「保有国との橋渡しをする」との名目で禁止条約交渉開始に反対し、世界の核軍縮の流れをストップさせている●安倍首相は「日米同盟」を強調。これが選挙のための「ヒロシマ」利用でなくてなんであろう。(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・「もんじゅ」のあり方検討会 夏までに運営組織選定 5月27日 原子力規制委員会の勧告を受け、文科省の有識者会合が高速増殖炉「もんじゅ」の存続を前提に運営を新たな組織に委ねるべきとの報告をまとめた。報告書はもんじゅを運営する日本原子力研究開発機構が保守管理を重要視しないなどの問題点を指摘した。重要事項を決定する経営協議会の過半数を原子力以外の専門家にすべきなど、踏み込んだ内容で、もんじゅ再開の道筋は見えない。30日には新・もんじゅ訴訟の第2回口頭弁論が東京地裁で行われた。 ● ・マイナンバー、スタート半年 運用を検証する集会 5月29日 運用開始から半年、現状の検証と番号制がもたらす監視社会を探った。青木理さん(ジャーナリスト)と田島泰彦さん(上智大学教員)は対談で「近年、警察など権力機構は強化されているが、市民社会とメディアは弱体化してきている。個人番号カードで顔と番号が一致、市民監視社会の到来だ」と発言。運用の検証では、カードが発行できないトラブルが続き、政府と自治体の無責任体制が露呈している。来年から始まる情報連携への危惧を指摘した。 ● ・イラク戦争の自衛隊派遣検証 第1回イラク戦争公聴会 5月31日 2003年からの米国よるイラク戦争に、自衛隊を派遣したことの是非を市民の手で検証する公聴会が衆議院第1議員会館で開催された(主催は同会)。証言者は04年から09年まで安全保障担当として内閣官房副長官補を勤めた柳澤協二さん。「米国の攻撃は国際法違反という認識はあったが、独自の情報源もなく、米国は止められないという空気。憲法の制約があることで地元民に銃口を向けず、自衛隊員の命は助かったが、その制約を取り払うのが安保法制」と語った。 ● ・志賀原発は廃炉に ! 規制委員会に要請 5月31日 「さよなら!志賀原発ネットワーク」など3団体は原子力規制委員会に対し、志賀原発1、2号機の廃炉を要請した。敷地内破砕帯調査に関する有識者評価書は、委員全員一致で「敷地内破砕帯は、いずれも将来活動する可能性が否定できない」活断層というもの。「評価書」に従った判断をと要請した。規制委員会側は十分なデータの提出を北陸電力に促すと答えたが、同ネットなどは、速やかに「不適合との結論を」と要請した。