「ふぇみん」3118号(2016/4/15)を発行しました。 目次 2、3…電力小売り自由化、始まる 4…連載 女性議員が行く② 5…連載 記憶するベルリン② 5…連載 ジュゴンの里に暮らす⑭ 9…film 『オマールの壁』 1面 『原発労働者』の著者 寺尾紗穂さんTerao Saho [「人ごと」から「わがこと」へ] 聞き手…竹内絢 撮影…落合由利子 てらお さほ 1981年生まれ。2007年にメジャーデビュー。最新アルバムは『楕円の月』。著書に『評伝 川島芳子』(文春新書)、『南洋と私』(リトルモア)など。現在、本の雑誌ウェブで「わたしの好きなわらべ歌」、平凡社ウェブで「山姥のいるところ」が連載中。 特集 電力小売り自由化、始まる 2面-1 電力会社を替えて、再生可能エネルギーを選ぼう 2面-2 契約切り替えにスマートメーターが必要? ●ねこのひげ 3面 自由化は原発とCO2増への回帰につながる? 文●小澤祥司 ●FLASH ・チェルノブイリ事故から30年 さようなら原発講演会 3月27日 ・規制委員会が凍土遮水壁認可 原子力規制委員会 3月30日 ・自衛隊配備をするな! 宮古・石垣島から 3月30日 ・止めよう ! 市民監視5本の矢 盗聴法改悪法を廃案に 3月31日 4面-1 【連載】女性議員が行く② 松田典子(埼玉県越谷市議)〈下〉かき消される声を拾って届ける 4面-2 【連載】波のはざま~からだの流れのつかみ方~④共に感じる 文●富永純枝、イラスト●内田正子 5面-1 【連載】記憶するベルリン②ドイツ市民が見ていた証 文●稲塚由美子 5面-2 【連載】ジュゴンの里に暮らす⑭それぞれの故郷を守ろう 文●浦島悦子 6面 【Film】『オマールの壁』監督 ハニ・アブ・アサド 文●斉藤綾子(大学教員) *4月16日より東京・アップリンクほか全国順次公開 配給 アップリンク TEL 03(6821)6821 【書評】4/15号の書評ページへ 『無戸籍の日本人』井戸まさえ 著/集英社1700円 『マタハラ問題』小酒部さやか 著/筑摩書房800円 『ドキュメント 死刑に直面する人たち 肉声から見た実態 』佐藤大介 著/岩波書店2600円 ●Books <平和の少女像 >はなぜ座り続けるのか/お金さえあればいい? 子どもと考える経済の話/みやぎ3・11 「人間の復興」を担う女性たち 戦後史に探る力の源泉 ●Gallery 『ちゃあちゃんのむかしばなし』 7面 【連載】ゆりばら!(233)竹内佐千子 ●voices 「韓国に日本の植民地時代の跡を訪ねて」 ●FORUM「神戸市、被災者を見せしめ提訴」 ●ふぇみんのお店から カレーの壷<ミディアム(シーフード)><マイルド(やさい)> 各220g 626円 ドライフルーツ・ナッツミックス 90g 583円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●「保育落ちた日本死ね!」の匿名ブログは、閲覧数が500万回を超え、国会前では「落ちたの私だ」とママやパパたちが集まった●その声に押され、政府は待機児童解消緊急施策を3月28日に発表。しかし、人員配置など国の最低基準を上回る自治体の受け入れ人数を増やすなど、保育の質の低下を招くものが目立つ●4月6日、「保育園を考える親の会『安心できる保育園』ふやして!2016チーム」が緊急コメントを発表。潜在的待機児童数すら明らかにならず(厚労省発表の4・5万人を超える)、スキルのある保育士不足で子どもが散歩に行けない事態などが横行し、保育中の死亡事故も増加の一途。同チームは、保育士の処遇改善のための恒久的な財源確保と、事故や愛着障害の原因となる保育の質の切り下げに反対する●多くの女性を「活用」せず、保育士処遇改善の予算もケチるとは、未来世代の軽視と「女性活躍」の底の浅さが見える。(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・チェルノブイリ事故から30年 さようなら原発講演会 3月27日 ベラルーシ在住の被災者、ジャンナ・フィロメンコさん、台湾・環境保護聯盟のシュウ・グァンロンさんを迎え、東京・星陵会館で開催された。ジャンナさんは被災者の現状を語り、「放射能は国境を持たない。核被害者の声を聞き、原発をやめるべき」と述べ、シュウさんは脱原発へ進む台湾の状況を報告。前日の代々木公園での屋外集会には3万5千人集まった。いずれも主催は「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」。 ● ・規制委員会が凍土遮水壁認可 原子力規制委員会 3月30日 東京電力福島第1原発1~4号機の原子炉建屋の周辺の地下を凍らせる凍土遮水壁について、海側から凍結させる計画を原子力規制委員会が認可した。事故から5年、地下水の流入を減らし、汚染水の発生も減らすのが目的。建屋周囲に1568本の凍結菅を地下30mまで打ち込み冷却液で凍らせる。海側を凍らせてから山側を段階的に凍らせる計画だが、地下水の流入がどれぐらい止められるか誰もわからない。 ● ・自衛隊配備をするな! 宮古・石垣島から 3月30日 安倍政権は戦争法施行と共に先島諸島の自衛隊基地強化へ向かっている。与那国島に続き宮古・石垣島へは警備部隊のほか、ミサイル部隊配備計画が進行。この事実を全国に伝えたいと、現地の「宮古島・石垣島の自衛隊配備を止めよう!3.30東京集会実行委」が主催した会に、220人が集まった。宮古島の上里清美さんは「地下水汚染とミサイル配備で平和な暮らしを失う」と、石垣島の仲座初枝さんは「自衛隊配備で観光の発展が損なわれる」と危機感を訴えた。 ● ・止めよう ! 市民監視5本の矢 盗聴法改悪法を廃案に 3月31日 盗聴法廃止ネット主催で、盗聴法・刑訴法改悪法の廃案を求める院内集会が開かれた。海渡雄一弁護士は同法に違法な盗聴を監視する第三者機関がないことを指摘。田島泰彦上智大教員は「犯罪予防という名目で令状盗聴を越え、無差別に市民を監視しようとしている」と。ジャーナリストの青木理さんは「この15年でメディアの状況が悪くなっている。保守とリベラルに分断され、記者も問題意識が薄く、書かない。安保関連法より危ないのではないか」と発言した。