「ふぇみん」3117号(2016/04/05)を発行しました。 目次 特集 5年目の原発事故 2、3…福島県飯舘村、「いわき放射能市民測定室たらちね」を訪ねて 4…飯舘村民、いわきの漁業者、「子どもエイド」代表に聞く 5…「女子の暮らしの研究所」の林崎知実さん寄稿/自主避難者に聞く 6…DVD 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 1面 居住制限区域の福島県富岡町から避難 古川好子さんFurukawa Yoshiko [いつまでできるかな、怒ること] 聞き手…柏原登希子 撮影…落合由利子 ふるかわ よしこ 1963年北海道生まれ。10歳の時に福島県富岡町へ。原発事故避難により、現在は会津若松市の借り上げ住宅に住む。「自分たちは被害者と呼ばれるのに加害者は責任を取っていない」と福島原発告訴の告訴人でもある。趣味は、日々腹が立ったことを書き留めること。 --- 【特集】5年目の原発事故 2面 帰る? 帰らない? 飯舘村民の苦悩 3面 「いわき放射能市民測定室たらちね」を訪ねて 今後も続く被ばくの正しい情報提供のために ●FLASH ・廃炉作業の廃棄物の行方 規制検討会 3月17日 ・辺野古、国と県「暫定和解」 「工事中止」は「暫定勝訴」 3月19日 ・日比谷で安保法廃止大集会 総がかり行動主催 3月19日 ・もんじゅを廃炉に ! 裁判始まる 新・もんじゅ訴訟口頭弁論 3月23日 4面 飯舘村民 千葉ヨシイさんに聞く 5年の溝は埋まらない/「こどもエイド」の八巻美幸さんに聞く 測定結果を知り、生活を考える/いわきの漁業者 新妻竹彦さんに聞く 出荷制限と消費者の不安のはざまで… 5面-1 福島発 地域から 学び発信する私たち 5面-2 いわき市からの自主避難者に聞く またも住まいを奪うのか 6面 【DVD】『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』モルテン・ティルドゥム 監督 文●水島希(大学教員) アメリカ・イギリス 2015年 3800円+税 発売・販売元 ギャガhttp://www.gaga.co.jp/ 原作は、数理物理学者でゲイ・リベレーションの活動家、アンドルー・ホッジスによる「エニグマ:アラン・チューリング伝」(1983年出版。日本語訳は昨年刊行)。映画より詳細にジョーンや女性たちが描写されている 【書評】4/5号の書評ページへ 『ルポ 母子避難 消されゆく原発被害者』吉田千亜 著/岩波書店760円 『ボクの韓国現代史 1959-2014』ユ・シミン 著 萩原恵美 訳/三一書房2500円 『福島原発作業員の記』池田実 著/八月書館1600円 ●ふぇみん句会 ●Gallery ドキュメンタリー映画 『風の波紋』 7面 【連載】ゆりばら!(232)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「「慰安婦」少女像製作者が問う、少女像と「日韓合意」」 ●FORUM「尊厳死の法制化はいらない!」 ●ふぇみんのお店から 祝島 寒干大根(100g)335円 ひじき(65g)540円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・廃炉作業の廃棄物の行方 規制検討会 3月17日 福島第1原発の廃炉作業で増え続ける防護服や放射能汚染廃棄物の、今後の見通しと管理についての説明があった。敷地内には膨大な伐採木やがれきなどが未処理のまま放置されている。これらを材質ごとや放射能汚染のレベルにわけ切断や焼却して容量を減らし、保管場所の確保に向け施設の稼働が始まる。煙に含まれる放射性物質は排気筒に付けたフィルターで取り除き、汚染灰は専用のドラム缶に密閉し保管する。東京電力は被ばくの影響は低いとしている。 ● ・辺野古、国と県「暫定和解」 「工事中止」は「暫定勝訴」 3月19日 辺野古の「代執行訴訟」で裁判所が国・県に提示していた「和解」が、3月4日成立した。和解と、今後の予想状況を、沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんから聞いた(主催は一坪・関東ブロック)。政府は和解直後に「辺野古が唯一の解決策」と強調し、県との協議開始前から埋め立ての「是正措置」を国が知事に要求するなど、「暫定的」和解の性質が明らかになったと言う。今後、県の「敗訴」があっても知事の権限は存在し、「再び訴訟が始まる」ことを示唆した。 ● ・日比谷で安保法廃止大集会 総がかり行動主催 3月19日 「戦争法廃止!安倍政権の暴走許さない日比谷大集会」が雨の中で開催され約5600人が参加、集会後は銀座をパレードした。T-ns SOWL 野党議員、みんなで選挙(ミナセン)、ママの会などがそれぞれ、選挙に向け野党共闘の重要性を語った。視覚障がい者の田中章治さんは「戦争中は『役立たず』と蔑視されたが、戦争は多くの障がい者を生む」と語った。総がかり行動からは、2000万人署名は現在、首都圏だけで500万が集まっているとの報告もあった。 ● ・もんじゅを廃炉に ! 裁判始まる 新・もんじゅ訴訟口頭弁論 3月23日 原子力規制委員会に対し、高速増殖炉もんじゅの設置許可の取り消しを求めて、昨年12月25日、もんじゅから250キロ圏内の住民105人が東京地裁に提訴した訴訟の第1回口頭弁論が開かれ、原告の中嶋哲演さんと池島芙紀子さんが意見陳述した。記者会見では、中嶋さんが、十分な議論を法廷でもしたいと考えて提訴したと述べ、「超危険、超浪費、反平和」のもんじゅを一刻も早く廃炉にと訴えた。