「ふぇみん」3113号(2016/2/15)を発行しました。 目次 2…安保法制違憲訴訟にぜひ参加を 3…特定秘密保護法の施行から1年 4…新連載 記憶するベルリン 5…「市民連合」がシンポジウムを開催 6…film 『キャロル』 1面 「ガールズ・ロック・キャンプ」のディレクター ベス・ウーテンさんBeth Wooten [ガールズ・ロックはフェミの窓口] 聞き手…清水さつき 通訳…小林智香子 撮影…落合由利子 --- ベス ウーテン 1983年、米国サウスカロライナ州生まれ。オレゴン州ポートランド在住。現在はポートランド・クイア・ロック・キャンプのメンバー。GRCはhttp://girlsrockcampalliance.org/(英語)、映画『ガールズ・ロック!』は「ガールズ・ロック 連連影展」で検索。 --- 2面 安保法制違憲訴訟にぜひ参加を ●角田由紀子 ●ねこのひげ 3面 特定秘密保護法の施行から1年 私たちはどんな社会を求めるか ●三木由希子 ●FLASH ・高浜原発再稼働に抗議 プルサーマルは危険 1月29日 ・福島原発刑事訴訟支援団発足 東京・目黒区民センター 1月30日 ・後藤さんの死を忘れない サイレントアクション 2月1日 ・特定重大事故の審査は非公開? 原子力規制委員会 2月3日 4面-1 【連載】記憶するベルリン① 記憶し、加害者と認識する街 文●稲塚由美子 4面-2 【連載】戦跡をめぐる旅⑪奈良県天理市・柳本飛行場 撤去された説明板 ●室田元美 5面-1 社会の集団化と同調圧力に抗しよう 「市民連合」がシンポジウム開催 5面-2 【連載】女性議員が行く① 松田典子(埼玉県越谷市議)〈上〉 なぜ女性だけがこんな思いを? 6面 【Film】『キャロル』監督 トッド・ヘインズ 文●斉藤綾子(大学教員) *東京・TOHOシネマズみゆき座ほか全国公開中 配給 ファントム・フィルム TEL 03(6276)4035 【書評】2/15号の書評ページへ 『ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか』 危険地報道を考えるジャーナリストの会 著/集英社760円 『この世にたやすい仕事はない』 津村記久子 著/日本経済新聞出版社1600円 『詩集 追憶の渋谷・常磐寮・1938年』 朴玉璉 著/コールサック社2000円 ●Books ネウボラ フィンランドの出産・子育て支援/安倍政権は、どうして沖縄をいじめるのか! 沖縄第三者委員会報告書を読み解く/新版 なっとく!のヘアカラー&ヘナ&美容室選び/震災復興の政治経済学 津波被災と原発危機の分離と交錯 ●Gallery ドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』 7面 【連載】ゆりばら!(228)竹内佐千子 ●voices 「バリ島保養のご案内」 ●FORUM「子どもの虐待に思うこと」 ●ふぇみんのお店から パックス重曹(600g)324円→291円 酸素系漂白剤詰替用 (500g)421円→379円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●2月5日、政府は認可法人「再処理機構」設置法案を閣議決定した●電力自由化で大手電力会社の経営が悪化しても、核燃料サイクル政策の要の再処理資金を確保する(昨年10月15日号参照)●4日、国会議員による「原発ゼロの会」主催の院内集会で、前原子力委員会委員長代理の鈴木達治郎さんは、硬直的な全量再処理政策の見直しとプルトニウム在庫量の削減は国際的な核不拡散の観点から必須の課題と述べた●日本には長崎型核弾頭8千発にあたる48トンのプルトニウムがある●12年、原子力委員会は核燃料サイクル政策について「全量再処理からの脱却が必要」と決定●昨年秋のパグウォッシュ会議では、「民生、軍事問わずすべての国において再処理の中止」と評議会が提言した●政府が固執するのは、核武装のためか●高速増殖炉もんじゅも、六ヶ所再処理工場も、運転の見通しが立たない今こそ、再処理政策の見直しに舵をきるときだ。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・高浜原発再稼働に抗議 プルサーマルは危険 1月29日 関西電力高浜原発3号機の再稼働に抗議して、「さようなら原発1000万署名の会」の緊急呼び掛けがあり、雨の中集まった70人余りの人が、衆議院第2議員会館前で再稼働反対!の声をあげた。高浜3号機は福島原発事故後初めてプルサーマル運転をする原発になるが、プルサーマル運転が持つ危険性について審査会合では検討されていない。事故の心配はより大きいのに、住民への説明会も開催されず避難の問題も解消されていない中での再稼働となった。 ● ・福島原発刑事訴訟支援団発足 東京・目黒区民センター 1月30日 福島原発刑事訴訟支援団「発足のつどい」が開催された。福島第1原発事故の真実と責任を明らかにする刑事裁判支援のため400人以上が参加。佐藤和良団長や武藤類子副団長の訴えと海渡雄一弁護士が刑事裁判のポイントを述べた後、鎌田慧さんや広瀬隆さん、水戸喜世子さんなど7人の呼びかけ人がスピーチ。最後に「我ら揺るがず」を合唱し、10年を超えるであろう裁判に向け決意を新たにした。 ● ・後藤さんの死を忘れない サイレントアクション 2月1日 フリージャーナリストの後藤健二さんが「イスラム国」によって殺害されて1年目となるこの日、「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」の呼びかけで追悼スタンディングが東京・四谷駅周辺であった。平和を願い行動した後藤さんの遺志を継ごうと「I AM KENJI」と書いた紙コップの中にキャンドルが灯され、通っていたキリスト教会の牧師らも「剣(つるぎ)を鞘におさめなさい」との聖書の文字の横断幕を掲げ、参加者120人と共に無言でアピールを行った。 ● ・特定重大事故の審査は非公開? 原子力規制委員会 2月3日 発電用原子炉施設の新規制基準で定めた特定重大事故等対処施設に関する審査はセキュリティーに配慮し、公開の審査会合で基本的な考え方を確認した上で、非公開の審査会合で具体的な施設の仕様や配置場所等を審査するとした。公開した内容に関する科学的・技術的意見募集は異例の採決(賛成3、反対2)の結果、行わないこととなった。田中委員長はパブコメそのものが非公開となる可能性もあるので募集はしないと発言した。