「ふぇみん」3112号(2016/02/05)を発行しました。 目次 2…参院選 「野党共闘」を市民が応援しよう 3…「中立公平な報道」は誰のため? 4、5…広島で「世界核被害者フォーラム」開催 5…連載 ジュゴンの里に暮らす⑬ 6…DVD 『Mommy /マミー』 1面 オレンジゴスペル創立者 打木希瑤子さんUchiki Kyoko [子育ては、合唱みたいにみんなで] 聞き手…梅山美智子 撮影…宇井眞紀子 うちき きょうこ 1964年東京都生まれ。音楽プロデューサー。2010年より「オレンジゴスペル」イベントを主宰。今秋のボランティアや寄付・協賛を受け付け中。問い合わせは、オレンジゴスペル実行委員会 mail:orangeribbonjp@gmail.com --- 2面 参院選 「野党共闘」を市民が応援しよう ●ねこのひげ 3面 「中立公平な報道」は誰のため? 自主規制するメディアから使命感をもつメディアへ ●FLASH ・沖縄のたたかいは今 基地ゲート前、海上、法廷で ・安保法廃止と安倍政権退陣を 「19日行動」で訴える 1月19日 ・第50回原子力規制委員会 再処理等制度の見直し 1月20日 ・計画不備で再稼働はできない 参議院議員会館で 1月21日 4面 広島で「世界核被害者フォーラム」開催 私たちはいつでも核被害者=ヒバクシャになりうる 5面-1 「世界核被害者フォーラム」 世界核被害者フォーラム 広島宣言 5面-2 【連載】ジュゴンの里に暮らす⑬ムーチーで鬼退治 文●浦島悦子 6面 【DVD】『Mommy/マミー』グザヴィエ・ドラン 監督 文●水島希(大学教員) カナダ 2014年 DVD3800円(税抜) Blu-ray4700円(税抜) 発売元 ピクチャーズデプト 販売元 ポニーキャニオン TEL 03(5521)8033 主人公役のアンヌ・ドルヴァルはカナダのテレビドラマ等で有名な女優。スザンヌ・クレマンはドラン監督の前作『わたしはロランス』でカンヌ国際映画祭ある視点部門・最優秀女優賞を受賞している 【書評】2/5号の書評ページへ 『ニキとヨーコ 下町の女将からニキ・ド・サンファルのコレクターへ』黒岩有希 著/NHK出版1500円 『女だからできたこと オーガニックコットンのロールスロイスを目指して』渡邊智惠子 著/budori 1500円 『重症児ガール ママとピョンちゃんの きのう きょう あした』福満美穂子 著/ぶどう社1500円 ●ふぇみん句会 ●Gallery 映画『火の山のマリア』 7面 【連載】ゆりばら!(227)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「ふぇみん関東ネットの新年のつどいを開きました」「元気が出たふぇみん大阪新年会」 ●FORUM「青葉郵便局員・清水さんの闘い」 ●ふぇみんのお店から 石けん・基礎化粧品・キッチンスポンジほか すべて1割引セール! キティちゃんシリーズ新商品 リップクリームピーチ、ミント(各1.4g)648円→583円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●2面 ねこのひげ ●共謀罪新設がまた浮上してきた。パリの同時多発テロ事件を受け、5月の伊勢志摩サミットに向けたテロ対策強化として、自民党の谷垣禎一幹事長が言及●共謀罪は国際組織犯罪防止条約を批准するための法整備として、2003年から3度国会に提出されたが、市民の強い反対で廃案になっている●日弁連共謀罪法案対策本部副部長の海渡雄一弁護士は「テロを持ち出した提案は筋違い。この条約はマフィア対策が目的で宗教・政治的なものは含まれず、テロ対策を対象としていない。与党修正案が準備されているとの報道もあるが、自民党は参院選の争点にしたくないので今国会には出さないで、選挙結果を見て判断するだろう」と分析●秘密保護法には共謀罪を先取りするかのように、秘密に迫ろうとした記者や市民を共謀の罪で取り締まる条文が盛り込まれている●テロ対策を名目に秘密保護法を成立させた政権だ。油断できない。(圭) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・沖縄のたたかいは今 基地ゲート前、海上、法廷で 翁長知事の権限を剥奪する国の代執行訴訟を、加藤裕・前沖縄弁護士会会長は「代執行の条件を満たしていない」と、1月16日、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」の憲法講座で講演。主な理由は、埋め立て承認は知事の裁量であり、取り消しは「公益」に反するとは言えないこと。国と地方は対等とする地方自治法にも違反、あらゆる協議を経ておらず代執行訴訟の濫用、と。いかなる裁判結果でも知事・名護市長の権限行使と闘いの広がりで、「基地はつくれない」と結んだ。 ● ・安保法廃止と安倍政権退陣を 「19日行動」で訴える 1月19日 安全保障関連法が成立して4カ月。3月末の施行が近づく。「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委」による抗議行動が、厳しい寒さの中、国会議事堂を取り巻いて行われ、約5800人が声を上げた。元日弁連会長で貧困問題に取り組む宇都宮健児さんは「戦争になれば、最前線に送られるのは貧しい家庭で育った人たちだ。最後まで戦い抜こう」と訴えた。同日、北海道から九州まで、各地でも街頭活動が行われた。 ● ・第50回原子力規制委員会 再処理等制度の見直し 1月20日 電力の小売全面自由化で、電力会社に再処理から撤退させないための新制度について、経産省資源エネルギー庁の多田明弘氏が説明。核燃料サイクル事業の実施主体の認可法人(使用済核燃料再処理機構)が原子力事業者から拠出金を集め、再処理を日本原燃に委託するという。これまでのような事業者と日本原燃の直接契約でなくなるため、事故などの責任の所在や事故が起きた時の損害賠償責任などが明確でないと原子力規制委員からの発言が相次いだ。 ● ・計画不備で再稼働はできない 参議院議員会館で 1月21日 原発避難計画全国集会 in 東京が開かれた。玄海、川内、高浜、柏崎刈羽の原発現地で反対運動にかかわるメンバーが、各地での避難計画の不十分さについて報告。佐賀県では、運動団体が市町を回って計画の実効性などを調査。人口1万人の町に8千人の避難民を受け入れる計画など、まともな避難計画ができていない状況と、再稼働承認の条件であった免震重要棟の建設を九州電力が撤回していたことなどが報告された。