「ふぇみん」3104号(2015/11/05)を発行しました。 目次 2…「TPP合意」は誰のため? 3…外国人・家事労働者はモノなのか? 4…連載 南三陸 汐風たより③ 5…戦争体験者と若者をつなぐ『若者から若者への手紙』 6…DVD 『人生、ここにあり!』 1面 「世界核被害者フォーラム」事務局長 森瀧春子さんMoritaki Haruko [ヒロシマの私たちは許さないですよ] 聞き手…柏原登希子 撮影…富本淳司 もりたき はるこ 1939年広島県で生まれ、育つ。核兵器廃絶日本NGO連絡会世話人、ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)運営委員。四国電力・伊方原発差し止め訴訟原告。父・森瀧市郎の講演や文章を集めた『核と人類は共存できない 核絶対否定への歩み』(七つ森書館)も出た。 --- 2面 「TPP合意」は誰のため? 譲歩しまくる日本 TPPは「死の協定文」? ●内田聖子(アジア太平洋資料センター事務局長) ●ねこのひげ 3面 外国人・家事労働者はモノなのか 国家戦略特区で外国人の家事労働者がやってくる? ●竹信三恵子(和光大学教員、ジャーナリスト) ・香港の実例 イプ・ピュイ・ユさん(国際家事労働者連盟アジア地域コーディネーター) ●FLASH ・特定原子力施設監視・評価 原子力規制委員会 10月14日 ・戦争法への共同の闘いを 市民憲法講座開催 10月17日 ・民意を反映する選挙制度に 選挙法セミナー開催 10月21日 ・ヒバクの強要を許さない !「反原子力の日」東京行動 4面-1 【連載】あの日からの選択~原発事故とわたし⑮本当のことが知りたい 文●南相馬市原町区から避難しつくば市に住む平田安子さん 4面-2 【連載】南三陸汐風便り③椿の復興ものがたり 文●工藤真弓 5面-1 戦争体験者と若者をつなぎ「戦争」を考える本〝あの日〟の若者に手紙を書いた 『若者から若者への手紙 1945←2015』 5面-2 韓流はどこへ【下】韓流のグローバル化と私たち 文●山下英愛 6面 【DVD】『『人生、ここにあり!』 監督 ジュリオ・マンフレドニア 文●中村富美子(ジャーナリスト) *イタリア 2008年 3800円+税 発売 新日本映画社 販売 ハピネットTEL 03(5828)3940 「精神障害」という重い話題を、ラテンのユーモアに包み痛快に仕上げたコメディー。ときに差別用語も飛び交うが、「社会の中で治す」という革命的試みの実話を基にしているがゆえ。偽善的に心温まるためでも、机上の理想に満悦するためでもなく、不可能を可能にする実践を学び、人間への信頼を取り戻すために見たい一作。原題は「シ・プオ・ファーレ」。文字通り「やれば、できる」を意味する 【書評】11/5号の書評ページへ 『性からよむ中国史 男女隔離・纏足・同性愛』スーザン・マン 著 小浜正子ほか 監訳 秋山洋子ほか 訳/平凡社2800円 『すぐそばにある「貧困」』大西連 著/ポプラ社1500円 『沖縄ジェンダー学2 法・社会・身体の制度』喜納育江、矢野恵美 編著/大月書店1900円 ●ふぇみん句会 ●Gallery 紙芝居『夏の花』 7面 【連載】ゆりばら!(219)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「ドキュメンタリー映画『三里塚に生きる』を観て」 ●FORUM「原発反対運動の「祝島」を訪れて」 ●ふぇみんのお店から クリアソープ(95g)972円 化粧水1512円 詰替用1134円(各100ml) しっとり化粧水1620円 詰替用1296円(各100ml) 保湿クリーム(35g)1512円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●米軍と自衛隊が共用する山口県岩国基地の騒音被害を訴えて住民が提訴した裁判の判決が、10月15日、山口地裁岩国支部で出た●判決は、過去の騒音被害には損害賠償を認めた。しかし、沖合移設後の騒音増大を認めながら、将来の損害分の補償と早朝・夜間の飛行や空母艦載機移駐などの差し止めは退けた●岩国では「騒音軽減」と称して滑走路沖合移設事業が行われ、周辺住民は工事の騒音や振動に耐えてきた●だが実際は、基地機能は拡張、オスプレイの中継拠点基地となり、今後、空母艦載機移駐と米軍住宅の新規建設が進められる。住民の思いは踏みにじられた●市議の田村順玄さんは「艦載機移駐などで騒音が増加することを国が認めたのは成果だが、静かな空は金では得られない。私たちの提訴の目的は艦載機移駐やオスプレイの飛行を止めることだ」と語る●原告側は控訴を予定。岩国市民は「平和的生存権」でたたかう。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・特定原子力施設監視・評価 原子力規制委員会 10月14日 福島第1原発の海側海水配管トレンチ汚染水対策工事の進捗状況と、サブドレイン他水処理施設の運転及び海側遮水壁の閉止の状況についての報告では、完全にせき止めれば水があふれる可能性もあるので一部は開けたままで対応するとした。また3号機の使用済み核燃料プールからの燃料交換器は無事取り出し、粉砕したが、高濃度の放射性廃棄物のため対応等が問題。評価委員会の中に新たな放射性廃棄物専門の検討委員会が必要ではとの意見があった。 ● ・戦争法への共同の闘いを 市民憲法講座開催 10月17日 「『戦争しない国』であり続けるために これから安倍政権にどう立ち向かうのか」と題して、一橋大学名誉教授の渡辺治さんを講師に、市民憲法講座が東京・文京シビックホールで開かれた。主催は「許すな!憲法改悪・市民連絡会」。渡辺さんは戦争法の狙いは米国の戦争への加担だと指摘。運動の経緯を振り返った上で、辺野古新基地建設と戦争法への反対運動を共同して闘うことが必要だと述べた。 ● ・民意を反映する選挙制度に 選挙法セミナー開催 10月21日 講師は宇都宮健児さん(元日弁連会長)。宇都宮さんは都知事選に2度立候補した経験も交え、大量の死に票を生み出す現行の小選挙制度の弊害を指摘。衆議院も参議院も過半数が小選挙区(1人区)から選出されている。選挙運動の規制も多く、供託金も他国に比べて高額のため立候補のハードルが高すぎ、女性議員が増えない結果にもつながっている。選挙制度の民主化なくして民主主義の確立はない、と強調した。主催は国際婦人年連絡会。 ● ・ヒバクの強要を許さない !「反原子力の日」東京行動 10月24日、原発とめよう!東京ネットワーク主催の集会が東京・渋谷区勤労福祉会館であった。110人参加。飯舘村民でひだんれん共同代表の長谷川健一さんが避難者の現状を報告、今後の避難指定解除には「命を守る」立場から対応すると述べた。元福島第1原発作業員・池田実さんは、工期に迫られてずさんになっている除染や収束労働の実態を話し、国は労働者の健康や補償に責任を持つべきとした。その後、参加者は渋谷の街中をデモした。