「ふぇみん」3100号(2015/09/25)を発行しました。 目次 2…安保法案、それでも強行採決をするのか 3…マイナンバー施行目前、どうする? 4…「22歳」が妊娠しやすいピーク年齢? 5…『パンプキン! 摸擬原爆の夏』著者、令丈ヒロ子さんに聞く 6…ミステリーの本棚 『悪魔の羽根』 1面 山川菊栄賞受賞の中国研究者 大橋史恵さんOhashi Fumie [アジアに広がる女性たちの連帯] 聞き手…栗原順子 撮影…落合由利子 --- おおはし ふみえ 1978年、愛知県生まれ。武蔵大学社会学科教員。専門は現代中国、ジェンダー研究。著書に『現代中国の移住家事労働者 農村‐都市関係と再生産労働のジェンダー・ポリティクス』(御茶の水書房)」ほか、共訳書に『性からよむ中国史 男女隔離・纏足・同性愛』(平凡社)。 --- 2面 怒濤のように連日続く、安保法案反対の声 それでも強行採決をするのか ●ねこのひげ 3面 番号通知が始まる どうする? なにが問題? 「マイナンバー(共通番号)」が目の前に!? ●FLASH ・忘れられる人たちを伝えること 東京・早稲田大学で報告会 9月5日 ・さよなら原発全国集会in京都 若狭原発再稼働反対の申入れ行動も ・辺野古「集中協議」最終回 市民が翁長知事を激励 9月7日 ・農作物に迫る遺伝子汚染 GMナタネ自生調査報告集会 4面-1 【連載】韓流はどこへ 文●山下英愛 (中)韓流ドラマに感動する理由 4面-2 「22歳」が妊娠しやすいピーク年齢? 高校の保健体育・副教材が「産め産め詐欺」?! 5面 『パンプキン! 模擬原爆の夏』著者、令丈ヒロ子さんに聞く 戦争を知らない大人と子どもが「知る」ために 6面 ミステリー『悪魔の羽根』ミネット・ウォルターズ 著 文●稲塚由美子(ミステリー評論家) 成川裕子訳 東京創元社(創元推理文庫) 1340円(税別) 【書評】9/25号の書評ページへ 『語り継ぐ 戦争の記憶 戦争のない 平和な世界をめざして』日本婦人有権者同盟出版部 編・発行/アーバンプロ出版センター1800円 『施設で育った子どもの自立支援 子どもの未来をあきらめない』高橋亜美、早川悟司、大森信也 著/明石書店1600円 『高卒女性の12年 不安定な労働、ゆるやかなつながり』杉田真衣 著/大月書店2500円 ●Books 「走る原発」エコカー/震災被災者と足湯ボランティア 「つぶやき」から自立へと向かうケアの試み/高校無償化裁判 249人の朝鮮高校生たたかいの記録/変容するドイツ政治社会と左翼党 反貧困・反戦 ●Gallery 戦争と平和を見つめる絵本『わたしの「やめて」』 7面 【連載】ゆりばら!(215)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく 「豊中まつり カンカラ三線で平和を願う」 ●FORUM「「リバティおおさか」を支えたい」 ●ふぇみんのお店から 第3世界ショップ メープルシロップ(250ml )1404円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●2面 ねこのひげ(コラム) ●安保法案に反対し、国会前を多くの人が埋めていた9月11日に、派遣法「改正」案が参議院本会議で成立。9月30日から施行される●派遣で働いている女性たちはこの法案にずっと反対してきた(本紙6月25日号)●法案には「企業は3年ごとに人を交代させれば同じ職場で派遣労働者をずっと受け入れ可能になる」とあるが、これは「1人の派遣労働者が同じ職場では最長3年しか働けない」と同じ意味だ。10月から開始する予定の企業に不利な「労働契約申込みみなし制度」回避のために、成立を急いだだけだ●「女性の活躍推進法」の「女性」に派遣女性を入れているのか。派遣期間が終了したら雇用継続はない。誰しも雇用の不安定な派遣の形態を続けたくはない●雇い止めの不安が増す女性たちから、「これからどうやって生きていけというのか!」「3年後に仕事がなくなったら首をつるしかない」と、多くの悲痛な叫びが聞こえてくる。(さ) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・忘れられる人たちを伝えること 東京・早稲田大学で報告会 9月5日 「忘れられる人たち―パレスチナ・イラク・シリアを伝える」が開かれた。主催は早稲田大学ジャーナリズム研究所。現地に通う女性ジャーナリストの古居みずえさんがパレスチナ・ガザを、同じく玉本英子さんがイラクのヤズディ教徒を含めたイラク・シリアの状況を、映像を交えて報告。後半は朝日新聞編集委員の稲垣えみ子さんを進行役にトーク。2人とも、多くの人に関心をもってもらいたいために伝え続けると話した。 ● ・さよなら原発全国集会in京都 若狭原発再稼働反対の申入れ行動も 9月6日、原発再稼働に反対する集会が京都梅小路公園であり、約5500人が参加した。木内みどりさんの司会で鎌田慧さん、嘉田由紀子さんらがスピーチ、川内、高浜、伊方原発の地元住民が現地の生々しい状況を報告した。また翌日、若狭湾に林立する原発の再稼働を許さないよう、京都府知事、滋賀県知事宛に申入書を提出、参加者代表8人が危機管理担当部局職員と避難計画などについて意見交換を行った。 ● ・辺野古「集中協議」最終回 市民が翁長知事を激励 9月7日 政府と沖縄県の5回目の協議の場、首相官邸前で、「翁長知事を激励しよう!」と一坪反戦地主会・関東の呼びかけに16時頃から60人の市民が集まった。報道のカメラが追う(知事の)車に向けて「翁長さん頑張って!民意がついてるぞ~」と一斉に声を上げた。安倍首相も出席した16時半からの「協議」は短時間で終了。「協議後は(工事は)元に戻る」と言う安倍政権に対し「工事を再開するな!」「沖縄の声を聴け!」と薄闇に浮かぶ官邸へコールを続けた。 ● ・農作物に迫る遺伝子汚染 GMナタネ自生調査報告集会 9月8日、「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)」主催の院内集会で、「遺伝子組み換えナタネのDNA検査でみえてきたもの」と題して金川貴博さんが、セイヨウナタネと近縁種(カブ、ハクサイ類やキャベツ類)との関係や、遺伝子組み換えナタネの交雑の関係について報告。各地からは港から搾油工場までの国道でのGMナタネの抜き取りや自生調査などの報告があった。これらの地道な活動がGMナタネの広がりを食い止めている。