「ふぇみん」3077号(2015/1/15)を発行しました。 2…元イラク帰還米兵が語る戦場 3…最後の「やより賞」 女性の草の根活動を未来へつなぐ 4…ひきこもりUX会議開催/不登校新聞400号! 5…連載 ジュゴンの里に暮らす② 6…film 『ジミー、野を駆ける伝説』 1面 ヘイト(憎悪)を煽る団体を提訴した 李信恵さんLee Sin Hae [生まれ育った日本に真の安寧を] 聞き手…社納葉子 撮影…江里口暁子 リ シネ 1971年、大阪府生まれ。フリーライター。日本人の夫、息子とともに暮らす。結婚や子育てを通じて戸籍や名前、女性であるが故の息苦しさなどの問題意識に目覚める。2014年第10回やよりジャーナリスト賞受賞。15年1月、初めての著書『♯鶴橋安寧』(影書房)を出版。 2面 元イラク帰還米兵が語る戦場 集団的自衛権行使で、日本が直面する現実とは? ●志葉玲 ●ねこのひげ 3面 女性の草の根活動を未来へつなぐ 最終回となった、「やより賞」の10年 ●FLASH ・日米防衛ガイドライン「再改定」 「戦争する国」止めよう 12月20日 ・安定した地域の枠組作りを 米中関係と日本の安全保障シンポ ・大間原発建設差し止め裁判 第3回口頭弁論 12月25日 ・不起訴は許さないぞ ! 福島原発告訴団緊急行動 12月25日 4面 ひきこもりUX会議開催 当事者からのリアルな提案 5面-1 【連載】ひええ~刑務所③ 病気になったら… 文●汪楠 5面-2 【連載】ジュゴンの里に暮らす② 食べ物も薬も自然から 文●浦島悦子 6面 【film】『ジミー、野を駆ける伝説』監督 ケン・ローチ 文●向後友惠(放送作家) ?Sixteen Jimmy Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Element Pictures,France 2 Cinema,Channel Four Television Corporation,the British Film Institute and Bord Scannan na hEireann/the Irish Film Board 2014 *1月17日より、東京・新宿ピカデリーほか全国公開 配給 ロングライド TEL03(3547)4017 【書評】1/15号の書評ページへ 『何を怖れる フェミニズムを生きた女たち』松井久子 編/岩波書店1400円 『『ミセス』の時代 おしゃれと〈教養〉と今井田勲』江刺昭子 著/現代書館2200 『「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか?』中野円佳 著/光文社880円 ●books ・農業は脳業である ・「慰安婦」・強制・性奴隷 あなたの疑問に答えます ・産後、つらくなったら読む本 ママの心と体が楽になる安心産後ケア ・ストーカーから身を守るハンドブック ●Gallery 絵本『新・戦争のつくりかた』 7面 【連載】ゆりばら!(192)竹内佐千子 ●voices 経産省前テントのこと ●FORUM「「歴史を拓くはじめの家」の集いで」 ●ふぇみんのお店から 鳴門糸わかめ(60g)1188円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●毎年年末に発表される「多田謡子反権力人権賞」に、26回目の2014年は、元死刑囚の袴田巌さん、川内原発建設反対連絡協議会(反対連協)、こるむ(在特会らによる朝鮮学校に対する襲撃事件裁判を支援する会)が選ばれた●反対連協の鳥原良子さん(本紙12月15日号)は、九州電力や国・自治体による壮絶な地域分断工作によって自殺者が出たことを、言葉を詰まらせながら受賞発表会で話した●過去の受賞者を振り返っても、沖縄国体で日の丸を焼き捨てた知花昌一さん、元「慰安婦」被害者宋神道さん、「日の丸・君が代」強制に反対した根津公子さんといった国内外80人(団体)の名前を見るだけで胸が熱くなる●弁護士として、三里塚闘争や指紋押捺拒否などの裁判を引き受けた多田さんと同じく、いずれもまさに「反権力」で「人権」を貫き通した人たちだ●多田謡子反権力人権賞は資金枯渇により、14年で活動を休止するという。残念でならない。(さ) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・日米防衛ガイドライン「再改定」 「戦争する国」止めよう 12月20日 集団的自衛権「閣議決定」関連法と日米ガイドラインなどの戦争マニュアル更新は、当初予定の2014年末から15年通常国会へ持ち越された。どのように安倍暴走を阻止するのか。「解釈で憲法9条を壊すな!」実行委主催の講演で、半田滋さん(東京新聞論説委員)は、首相が多用する「邦人輸送中の米輸送艦の防護」などの「トリック」を暴き、清水雅彦さん(憲法学)は「安保条約さえ超える状況だが、条約を変えるには時間がかかるからガイドライン改定なのだ」と。 ● ・安定した地域の枠組作りを 米中関係と日本の安全保障シンポ 12月23日、21世紀の憲法と防衛を考える会(自衛隊を活かす会)が東京・日比谷図書文化館ホールでシンポジウムを開催。米中の経済依存関係が強まる中での、米中関係のあり方と日本のかかわりについて、国際関係論の立場から植木千可子さん(早稲田大学)が、元中国防衛駐在官として小原凡司さん(東京財団研究員)が話した。米中は互いに対話と不干渉という「米中新大国関係」がつくられつつあり、日本は中国との間で危機管理制度の構築=海上連絡メカニズムを早急に作る必要があるとの指摘がされた。 ● ・大間原発建設差し止め裁判 第3回口頭弁論 12月25日 北海道・函館市が青森県大間原発の建設差し止めを求めている裁判で、この日は抽選になるほどの傍聴者が大法廷に詰めかけた。被告の国とJパワーは、市に訴える資格がないと門前払いを求めていたが、裁判長が示した訴訟指揮は「原告適格についての判断は保留して、審理に入る方向でいる(次回に正式には判断する)」というもので、大きな前進となった。次回は3月19日13時から。たくさんの傍聴者で法廷を埋め尽くそう。 ● ・不起訴は許さないぞ ! 福島原発告訴団緊急行動 12月25日 年明けにも東京地検が不起訴決定するという情報があり、福島原発告訴団が東京地検前緊急行動を組んだ。約200人が参加。東京地検前では告訴人が東電への強制捜査と起訴を求めて次々発言、地検に対して申し入れ書を提出した。事前の記者会見では、地震や津波で原発過酷事故が起こることを東電も国も十分に予測しながら、費用を惜しんで対策を取らなかったことなどを示す調査事実が上がっていることを訴えた。