「ふぇみん」3072号(2014/11/15)を発行しました。 2…朝日新聞バッシングの目的は? 3…NHKで何が起きている? 4…2015年カレンダー特集 5…イルダ 故郷で夢見る写真家 「その次の道」 6…film 『幸せのありか』 1面 マタハラNetをつくった 小酒部さやかさんOsakabe Sayaka [流産するお前が悪いと言われて] 聞き手…赤石千衣子 撮影…宇井眞紀子 おさかべ さやか 広告代理店に正社員勤務後、契約社員として編集業務に携わっているときにマタニティハラスメントに遭い退社。その後労働審判で和解。2014年7月にマタニティハラスメント対策ネットワークをつくり活動中。http://mataharanet.blogspot.jp/ 2面 朝日新聞バッシングの目的は? 政治に支配される「慰安婦」報道とメディアの危機 ●池田恵理子 ●ねこのひげ 3面 NHKで何が起きている? 公共放送の〝私物化〟と報道の萎縮 ●岩崎眞美子 ●FLASH ・避難計画、火山・地震審査は? 川内原発・政府交渉 10月24日 ・再処理と核兵器 核廃絶日本NGO連絡会 10月29日 ・女性活躍推進法を望む法に 院内集会 10月31日 ・戦争ではなく、平和をつくる 秋の憲法集会・日比谷 11月1日 4面-1 2015年 カレンダー 4面-2 ふぇみんスタディツアー 雨森芳洲が結ぶ 日韓の交流と平和 ●岡田啓子 4面-1 【連載】毎朝生まれかわるための道④ 邂逅の日々 ●片岡恭子 4面-2 【イルダ】故郷で夢見る写真家「その次の道」 文●アン・ミソン(イルダ記者) 6面 【film】『幸せのありか』監督 マチェイ・ピェブシツア 文●向後友惠(放送作家) ドキュメンタリージャパン/ビックリバーフィルムズ *12月13日より、東京・岩波ホールほか全国順次公開 配給 アルシネテラン TEL03(5467)3730 【書評】11/5号の書評ページへ 『行動する預言者 崔昌華 ある在日韓国人牧師の生涯』田中伸尚 著/岩波書店3000円 『アフガニスタン ぼくと山の学校』 長倉洋海 著/かもがわ出版2000円 『ベン・シャーンを追いかけて』永田浩三 著/大月書店2800円 ●books ・赤と青 ローマの教室でぼくらは ・ヘイト・スピーチ(差別煽動表現)を許してはいけない ・How to 生活保護 申請・利用の徹底ガイド ・ 国連グローバー勧告 福島第一原発事故後の住民がもつ「健康に対する権利」の保障と課題 ●Gallery 落合由利子写真展 「働くこと育てること」「絹ばあちゃんと90年の旅」 7面 【連載】ゆりばら!(187)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「人工甘味料はダメ」 ●FORUM「母のこと」 ●ふぇみんのお店から パックスナチュロンリップクリーム(4g) 648円 お肌しあわせリップクリーム(4.5g) 648円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●10月8日、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の中間報告が発表された●報告では「『積極的平和主義』に対応」し、「切れ目のない安全保障法制の整備」が繰り返し強調される●「平時から緊急事態まで」、地域も含めて「切れ目のない形で」「協力の範囲を拡大」する●そこでは7月1日に閣議決定された集団的自衛権行使容認が前提だ●東京新聞の半田滋さんは10月25日の講演会で、手続きが逆だと指摘した●来年の通常国会では、集団的自衛権に関連して自衛隊法など15本の法律の提出が予定されている●だが、ガイドラインの最終報告は年内または年明けに予定されており、「協力の内容を約束した後に国会での議論」ということになりかねない●臨時国会では「政治とカネ」の議論が主になっており、このままでは議論する時間がない●まずは法律的改正の是非を国会で議論することが先だ。「もう約束しちゃったもんね」ではおかしいぞ。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・避難計画、火山・地震審査は? 川内原発・政府交渉 10月24日 反原発・かごしまネット他主催で内閣府および原子力規制庁が出席した。要援護者の避難について10キロ圏外の要援護者の避難先は確保されず、避難の指示が出てから「避難先候補施設リストが入力された」コンピュータシステムで避難先を選定するという。火山の巨大噴火の前兆現象がいつからできるのかによって核燃料搬出が間に合うかどうかが問題だが九州電力と規制委員会の発表が違っている、など再稼働を認める状況にないことが明らかにされた。 ● ・再処理と核兵器 核廃絶日本NGO連絡会 10月29日 同連絡会主催のセミナーで「核情報」主宰の田窪雅文さんが、日本の核政策を使用済み核燃料と再処理を中心に説明。放射性廃棄物の処分は、使用済み核燃料でも、再処理で発生した廃棄物でも、プルトニウムでも取り組まなければならず、それは脱原発を政策にするとしても同様の問題だと指摘。また日本のプルトニウム保有量増加に、米国・「憂慮する科学者同盟(UCS)」は再処理政策の危険性を警鐘していると話した。 ● ・女性活躍推進法を望む法に 院内集会 10月31日 内閣官房、厚生労働省担当者から法案説明の後、会場からは8条の行動計画に「労働時間」項目が法案から抜けた理由や計画の実効性の担保について質問が出た。担当者は残りの項目は省令で定めること、実効性担保は26条の報告徴収と答えた。その後、消費生活センター相談員の女性が相談員の9割が非正規という「官製ワーキングプア」の現状を報告し、非正規の割合や賃金格差なども企業に公表させてほしいと訴えた。 ● ・戦争ではなく、平和をつくる 秋の憲法集会・日比谷 11月1日 李政美さんの歌のあと、琉球大の高良鉄美さんが講演。復帰以後も平和憲法の適用外で、軍事的要石であり続ける沖縄の現実、軍事体制への道を歩み始めている日本の現状を分析、集団的自衛権行使容認は米国の自衛隊出動要請を断る盾としての9条を失うことだと語った。トークセッションではPARCの内田聖子さんがTPPや集団的自衛権論議に見られるように、重大な政策が国会審議と離れたところで決められていくのは重大な問題と語った。主催は集会実行委。