「ふぇみん」3071号(2014/11/5)を発行しました。 目次 2、3…【特集】 死刑と言う前に 4…【新連載】 ひええ~刑務所 4…展示変更で「ピースおおさか」が危機 5…精神医療の早期介入で 子どもが危ない 6…DVD 『ある海辺の詩人 小さなヴェニスで』 1面 親子で全国を回る野外劇団「楽市楽座」 佐野キリコさん Sano Kiriko [喜劇で伝える社会のありよう] 聞き手…じょうづかさえこ 撮影…落合由利子 --- さの きりこ 1967年、奈良県生まれ。子どもの頃から演劇少女。フリーを経て、1999年に「楽市楽座」に入団。歌はもちろん、アコーディオン、バイオリンも独学で習得中。2005年、飛田演劇賞女優賞を受賞。今後の公演予定等はhttp://yagai-rakuichi.main.jp/ --- 2面 【特集】死刑と言う前に 青木理さん(ジャーナリスト)インタビュー「死刑から遠い人ほど過激になり、言葉が軽くなる」 3面 【特集】死刑と言う前に 原田正治さん(被害者遺族)インタビュー「被害者遺族の感情を利用しないでほしい」 /田口真義さん(裁判員経験者)インタビュー「裁判員に死刑を判断させるなら情報公開を」 ●FLASH ・軍事力か? 外交力か? 孫崎享さん講演会 10月16日 ・ドイツのエネルギー政策と日本 シンポジウムが開催 10月21日 ・資源エネルギー庁要請行動 市民への説明を 10月22日 ・「改憲」の環境づくり? 憲法審査会を監視 10月22日 4面-1 【新連載】ひええ~刑務所①塀の中に一歩入ると ●汪楠 4面-2 「ピースおおさか」が危機 西の靖国神社「遊就館」化!? ●西端順子 5面 精神医療の早期介入で子どもが危ない 不登校、発達障害…「精神疾患」とされ、薬漬けに ●嶋田和子 6面 【DVD】『ある海辺の詩人 小さなヴェニスで』 監督 アンドレア・セグレ 文●中村富美子(ジャーナリスト) *イタリア、フランス 2011年 4800円(+税) 発売元 紀伊国屋書店 TEL 03(6910)0530 ドキュメンタリーを数多く手がけてきたセグレ監督は、社会学の研究者でもあるという。研究の対象は、本作の背景にもなっている移民問題。かつて欧州各国に移民を供給してきたイタリアは、近年では逆にアフリカ、アジアなどからの移民が大量に流入し、差別や軋轢を生んでいる。その現実をしっかりとらえながら、詩的な情緒にあふれた秀作である 【書評】10/5号の書評ページへ 『戦場体験キャラバン 元兵士2500人の証言から』戦場体験放映保存の会、中田順子、田所智子 編著/彩流社2500円 『鶴見俊輔に学んだ精神医療』大河原昌夫 著/日本評論社1900円 『旅の人、島の人』俵万智 著/発行=ハモニカブックス 発売=河出書房新社1300円 ●ふぇみん句会 ●Gallery 演劇『姉妹たちよ』 7面 【連載】ゆりばら!(186)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「京都にXバンドレーダーが搬入されてしまったが…」 ●FORUM「英語との再会」 ●ふぇみんのお店から パックスオリーバスタイム(入浴剤) 森林の香り 柑橘系の香り 各450g 1620円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・軍事力か? 外交力か? 孫崎享さん講演会 10月16日 「杉並憲法の夕べ」が東京・セシオン杉並で開かれ、反原連のミサオ・レッドウルフさんが活動報告の後、孫崎享さんが「日本の平和と安全」と題して講演。主催は同実行委。孫崎さんは、嘘と詭弁の自民党・安倍政権は2012年衆議院選挙公約をすべて反故にしたと指摘。また、米国領事館は有事に際して、米国市民以外の市民は助けられないとしていると紹介。集団的自衛権は米国の戦略を守るもので、米国の傭兵化だと批判した。 ● ・ドイツのエネルギー政策と日本 シンポジウムが開催 10月21日 ドイツの原発とエネルギー政策に関するシンポが、FoEと原子力市民委員会主催で開催された。フーベルト・ヴァイガーさんは「福島の反原発の女性たちの活動は、権力とお金(経済)に対する闘いだ。国民の 70%が反対しているのに変えられない日本は、民主国家なのか?」と発言。他にも、議員の任期は4年だが核廃棄物は何万年単位なのだから政治家には解決できない、独・日がエネルギーシフトを実現したら世界へのインパクトは強い、などの発言があった。 ● ・資源エネルギー庁要請行動 市民への説明を 10月22日 「再処理止めたい!首都圏市民のつどい」では2カ月に1回エネ庁に再処理問題を中心に要請行動をしている。再処理はプルトニウムの使途や高レベル廃棄物の処分等、実際には行き詰まっている。どうするのかという質問に対して、「エネルギー基本計画に添ってやっていく」という回答が続くので、公開討論会で議論したいと要望。忙しいので時間が取れないとの回答。「市民に説明することこそ重要ではないのか」と迫り、開催の再度検討を約束させることができた。 ● ・「改憲」の環境づくり? 憲法審査会を監視 10月22日 今年6月、改正国民投票法(投票権者は4年後18歳、それまでは20歳)が共産党・社民党を除く8与野党の賛成で成立している。施行後初の参議院憲法審査会が開かれ、改憲論議を活発化させようと、自民・維新・みんなの党などの意見が相次いだ。反対議員は、国政選挙年齢との不一致、最低投票率や投票方式など重要案件の置き去りを批判、国会だけが改憲の先走りをすることに釘をさした。集団的自衛権行使容認の「閣議決定」に対し、多くの厳しい意見が出された。