Subject: [fem-women2000 518] 和訳:NetAction Notes No. 60 --Back to Basics
From: Yuko.Kasuga@ing-barings.com (Yuko Kasuga)
Date: Fri, 22 Sep 2000 11:52:23 +0100
Seq: 518

     「NetAction Notes No. 60 -- NGOとインターネット、 Web技術はどこ
     まで必要?」より、Back to Basics (基本に回帰)の文章だけ和訳してあ
     ります。
     
     以下、 [fem-women2000 514] よりlalamaziwaさんのコメントもコピーさせ
     ていただきました。
     
     ************
     
     Subject: [fem-women2000 514] NetAction Notes No. 60 -- NGOとイン
     ターネット、 Web技術はどこまで必要?
     From: lalamaziwa <lalamaziwa@jca.apc.org>
     Date: Fri, 15 Sep 2000 21:15:49 +0900
     Seq: 514 
     
     NGOとインターネット、Web技術はどこまで必要?
     「基本に回帰」するネットアクションから ちょっと面白い文章。
     うん、うん、そーだよなー。なんてうなずいちゃいそうですけど
     皆さんはどんな風に思っていますか?
     
     なお、ネットアクションの研修資料(改定前のもの)の仮訳版はここ。
     http://www.jca.apc.org/~lalamaziwa/train/netaction/training/
     # 近日中に大幅改定予定につき、協力者募集中。
     
     --lalamaziwa
     
     ************
     
     ---------------- Original message follows ----------------
      From: Audrie Krause <audrie@netaction.org>
      To: 
      Date: Fri, 15 Sep 2000 01:31:16 -0600 (MDT)
      Subject: NetAction Notes No. 60
     --
     
     Published by NetAction          Issue No. 60     September 15, 2000


     Back to Basics (基本に回帰)
     
     NetAction が創立されてから4年以上になるが、この間の情報技術を使用し
     た市民活動への関心の高まりは目覚しいものがある。非営利団体の情報技
     術をサポートするために、財政的にも十分にバックアップされたプロジェ
     クトが何件か発足しており、ホームページ作成、ML、などによりネット
     上でキャンペーンを繰り広げる市民団体が増えるに連れ、これらの団体の
     サポートを提供する技術コンサルティング業も爆発的な成長を遂げてい
     る。非営利団体の情報技術サポートを提供する営利目的の企業さえ見受け
     られるようになった。
     
     これらの展開は喜ばしいことである。しかし、情報技術に対する依存はど
     こまで必要なのだろうか?多くの団体、そして個人の市民活動家は、メー
     ルの送信、受信といった情報技術の初歩で苦労している状態なのだ。ネッ
     ト上で最新の技術を駆使してウェブサイトを作り、数種類のメーリングリ
     ストを持つ団体にさえ、情報技術を有効に使いこなすことのできるメン
     バーは1〜2名しかいないというのが現状だ。
     
     私はCalifornia Abortion and Reproductive Rights Action League 
     (CARAL)のボランティア役員であることから、この問題に関して何度も直
     面している。CARALは女性のリプロダクティブ権(reproductive rights)
     を守る草の根運動団体であり、プログラムの一環として、数千人の受信者
     をもつ緊急行動メーリングリストと2つのウェブサイトを管理している。
     ウェブサイトの一つ、http://www.caral.orgはCARALの活動用であり、もう
     一つのhttp://www.choice.orgではCARALのPro-Choice Education Fund が
     サポートするプログラム専用である。
     
     CARALが直面する技術問題は他の非営利団体が直面する問題でもあるだろ
     う。新しく雇われたスタッフはこれまで使用経験のなかったソフトを使う
     にあたって手助けが必要である。メールブラウザーの設定も必要であり、
     DSLサービス、オフィス用ソフトのアップグレードなどに関しても判断
     しなければいけない。
     
     これらの問題点は、十分な時間さえあれば解決できるはずである。しか
     し、多くの非営利団体にとって、時間は貴重なものである。少なすぎる人
     数と少なすぎるリソースで、人間的に可能であるラインを超えた成果をあ
     げようとしているのだから。この状況では、情報技術を最も効率的に使用
     するにあたって必要なスキルが供給不足であることは驚きに値しない。
     
     私たち情報技術の可能性に期待をかける市民活動家は、この問題を考慮す
     べきであろう。もちろん、情報技術を有効に使用している団体も多く存在
     する。しかし、それより多くの団体が、初歩技術を習得中なのだ。



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