Subject: [H] 制度的しくみのワークショップから (09.01)
From: lalamaziwa <lalamaziwa@jca.apc.org>
Date: Sat, 04 Sep 1999 11:07:26 +0700
Seq: 29

(代理投稿)

H.制度的仕組み

  午前、午後と参加者はかなり違う顔ぶれだったため、13カ国と多くの国の状況を
知ることができた。議長の橋本ヒロ子さんは、行動綱領の内容を説明してくれと言う
人もいるなど、かなり多様な参加者を前に、短時間でまとめるべく問題を整理しなが
ら進められた。
  議論は行動綱領の戦略目標に従って、1)ナショナル・マシーナリーの創設または
強化、2)法律、政策、計画およびプロジェクトにジェンダーの視点を入れること、
3)男女別データおよび情報の作成、普及に関し、北京女性会議以降の各国における
獲得したもの、残っている問題、今後の課題、特に、新たに起こってきた問題につい
て話し合った。
  各国ともナショナル・マシナリーの強化、法や制度をジェンダーの視点で点検する
作業、NGOとの協議または参加に関しては、北京会議以降、一定程度の進展が見ら
れたことが報告された。特に、地方の行政機構における女性の地位向上のための行政
機構の確立や、行動綱領の実施を推進・点検するための機構が、NGOの参加を保障
しながら設立されていることは心強い。
  以上の組織・制度上の進展とは対照的に、その実施に関しては達成されるべき課題
が多いことが報告された。財政的、人的資源の配置が不充分なこと、ナショナル・マ
シナリーの組織上の力が弱いこと、政府の担当者のジェンダーの問題に対する認識が
不充分なことが主な障害として指摘された。
  分科会はナショナル・マシーナリーの更なる強化とジェンダー・トレーニングを、
2つの重要な戦略目標にすることにした。

(おだゆきこ)

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