Subject: [A] 貧困ワークショップから (09.01)
From: lalamaziwa <lalamaziwa@jca.apc.org>
Date: Thu, 02 Sep 1999 14:21:47 +0700
Seq: 26


こんにちは。赤石ちえこです。
いいかげんなレポートですが送ります。

女性と貧困
ワークショップ

今回女性と貧困のレポートをまとめ、石原みき子さんとタイにやってきました。
しかし、どきどき。
どきどきの理由はふたつあります。

一つは,日本女性の貧困といっても、、アジアの女性たちに納得してもらえるかと
いうことです。もうひとつは、英語で討論に参加できるかということでした。
さて、9月1日は朝から、夕方まで,貧困のアジア地域のレポートづくりに参加しました。
まず、インド,パキスタン,ネパール、タイ、フィリピン、日本、などからの発表
を受けてレポートをまとめる作業をしました。

まとめ役はインドの女性です。
ひとつの焦点はマイクロクレジットをどう評価するかという点でした。
グラミンバンクなどで有名になりましたが、アジア地域で小額の女性への貸し出
しが広まっています。
私の印象では,マイクロクレジットを評価する人と,それは経済の主流をかえるこ
とはできないと否定的な意見がありました。

もう一つは経済のグローバリゼーションでした。この結果,女性の雇用状況の悪化
と,移住労働者の増加,社会保障の切り下げが起こっています。
また、社会的に不利な立場にあるグループ,シングルマザーとか,先住民などへの
えいきょうについてもぎろんされました。

また、貧困についての統計が不正確であるトンいうことも議論されました。

さて、日本の私たちは,いくつかのレポートを持っていったのですが,そのなかで、
非婚の母が児童扶養手当を父の認知後も受け取れるようになったこと、災害救助
法ができて、自然災害の被災者が公的援助を受け取れるようになったこと、そし
て、社会保障を家族単位から個人単位に変えていくべきであるなどの点を離しま
した。(もっとレポートは詳しいのですが,今、時間がないので)

社会保障の家族単位については、アジア地域で関心を持ってもらうのは困難だと
思っていましたが案の定,カット。しかし、非婚の母のもんだいについては、私自
身がシングルマザーであることを強調したためか、報告の中に入っていました。

私たちは頑張ってレポートしたのですが、なんといっても貧困のワークショップ
を仕切っているのが,インドの女性達です。どんどんこまかい話になっていき、最
後は負いついていくのができなくなりました。
それでも、北朝鮮の飢餓の問題をいれてほしいとか、さいごまでいました。
わたしたちは、当事者運動が日本では盛んになってきているので、この点でも報
告にはいるといいなあと思っていました。しかし、貧困のとおろには当事者は私
たちだけ。この意見はあまり注目されなかったな。
しかし、なんといっても、アジア地域の貧困は大変なことになっています。
にほん企業の労働条件が悪いこと,移住労働者の貧困の問題,ODAの債務帳消し
の要求、日本男性の買春など,たくさんの批判を浴びせられました。日本の責任を
追及するのは私たちの責任でもある訳です。

2日にワークショップの報告がおこなわれましたが、これについては、また時間が
あるときに。なにしろ、英語との闘いです。

ではまた。

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