Subject: [fem-women2000 176] WA2000 CSW: 特集 "定例の女性の地位委員会終了"- 日本語 - 03/03/00 -
From: "Oda Yukiko" <oda@kfaw.or.jp>
Date: Mon, 6 Mar 2000 16:33:43 +0900
Seq: 176

以下は [fem-women2000 174] WA2000 CSW: Special Edition on "Regular CSW
Wrap-up"- English - 03/03/00 の一部の抄訳です。

CSW: Daily News 特集 - 日本語 - 03/03/00

WomenAction特集―"定例の女性の地位委員会終了" (3月3日)

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今回の第44回国連女性の地位委員会は2つの部分で構成されている。定例女性の地位
委員会の部分は2月28日に始まり3月2日終了した。以下はNGOブリーフィングで共有し
た情報である。
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委員会は新事務局の選出で始まった。新議長はDubravka Simonovic(クロアチア)新
副議長はKirsten Geelan(デンマーク), Misako Kaji (日本, Loreto Leyton (チリ)
and Mankeur Ndiaye (セネガル)である。<お詫び:ニュースレターNo.2―日本語―
で日本のMisako KajiをMasakoと間違えました。申し訳ありませんでした。―訳者>

国連総長ジェンダー問題特別顧問のアンジェラ・キングさんが女性の地位の向上に関
わる前進と後退について演説し、特に、ジェンダーの主流化を継続的かつ確実に進め
るための資源の問題は、特に国連において、引き続き重要であると述べた。

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政府代表団が表明した課題
29日、各国政府代表が女性の地位向上と第4回世界女性会議のフォローアップに関し
て意見を述べ、また、国連機関およびNGOも述べた。達成したことや障害が上げられ
たが、以下のいくつかの課題が共通に浮かび上がってきた。

* ジェンダー間の平等を達成するにあたり、政府および国際社会は北京宣言および
行動綱領を基本的な文書とすることを確認すること。
* 2000年までに女子差別撤廃条約をすべての国で批准するという行動綱領の呼びか
けが達成できなかったことに対し、多くの代表が失望を表明し、心を新たに一層努力
する必要を強調した。また、CEDAWの個人通報制度の成立を歓迎し、各国政府がこれ
をの批准し、実効あるものにするよう求めた。さらに、新国際犯罪裁判所の規定に性
的暴力を含めることを訴えた。
* 行動綱領の実施に当っての障害が多く上げられた。同時に、幾人かの代表はこの
ような障害は克服可能であり、必要とされているのは、これまで同様、またはこれま
で以上の政治的意思であると強調した。
* 多くの代表たちは行動綱領に影響されて新しく法が制定されたと報告した。これ
らの法はジェンダー間の平等実現のための枠組みとなるものである。
* 障害として述べられたものには次のものがある。1)HIV/AIDSの広がりとその性別
の影響についての理解の欠如、2)女性の地位向上のための、とりわけ国内本部機構に
対する資源配分の不足、3)グローバリゼーションの性別に不平等な影響、特に女性の
貧困を悪化させていること、4)武力紛争や国内強制移住の悲惨な結果。また、5)女性
に対する暴力に関する認識が高まり、この問題が取り上げられるようになった、こと
が述べられた。
* 多くの代表が(行動綱領を)より確実に実施するためにジェンダーに関する目標
値の設定必要性を呼びかけ、また国内における積極的差別是正措置、男女平等や差別
撤廃を促進するための特別策の影響について報告した。
* 幾人かの代表は、新情報通信技術について、その恩恵を受けられない人にとって
は新しい疎外を生み出す危険があることを認めながらも、可能性を開くものとして歓
迎した。

行動綱領の5年後の見なおしに際しては、女性の地位委員会の機能や使命の見なおし
が含まれるべきであること、特に、90年代の主要な国連会議のフォローアップとの統
合調整が必要であると、多くの代表が述べた。

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NGOが指摘した課題
* グローバリゼーションの女性に対するマイナスの影響に注目し、対処することが
緊急かつ重要であること
* 行動綱領を実施し、女性の人権を守るための、資源確保を含む政治的意思
* 少女および若い女性の特定の問題、特に性的およびリプロダクティブ・ヘルス/
ライツの問題、に対する一層の注意の必要性

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新しく浮上してきた課題に関するパネル
3月1日午前のパネルにおいて、(北京以後)新しく浮上してきた課題、動向、新しい
アプローチが話された。パネリストと発表内容は以下の通り。
1) Ms. Dominique Meda:女性と仕事―新しい形態の仕事と雇用・家族責任と仕事の
両立の問題を含む<男女が個人的・社会的生活のためにもっと時間を使えるように就
業規則を変更すべきである。>
2) Maitre Mame Bassine Niang:ライフサイクルと資源(遺産相続を含む)へのアク
セス<性別格差を縮め、経済活動分野の多様化のためには、家族法を含む国内法が重
要な役割を果たす>
3) Ms. Charlotte Abaka:女子差別条約の実施に当たっての課題<女性の人権を満た
す視点で行うべき。>
4) Ms. Gillian Marcelle:ジェンダー間の公正と技術<情報通信技術の発展は目覚
しいが、その恩恵の受け方は男女で不平等なのでその格差を縮める努力が必要。>
5) Ms. Madhu Bala Nath:HIV/AIDSの女性<AIDS教育は防止だけでなく病気との共存
も重要。罹病した女性の視点を含めるべき。>

これに対し、政府、NGOがコメントした。NGOは以上の問題についてのNGOの働きの重
要性を強調した。加えてNGOユースコーカスはこのような会議における若者の参加の
重要性について注意を喚起した。

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4つの決議の採択
* E/CN.6/2000/L.2 -「武力紛争において人質にされていた(その結果刑務所に入れ
られていた人を含む)の解放に関する決議」(修正なしで採択)
* E/CN.6/2000/L.3 -「アフガニスタンにおける女性と少女の状況に関する決議」
(口頭によるわずかの修正。CSWがこのように特定の国に関する修正決議を採択する
ことは稀である。)
* E/CN.6/2000/L.5 -「パレスチナの女性の状況と支援に関する決議」(投票に掛け
られた。賛成35、反対1)
* E/CN.6/2000/L.6 -「女性、少女およびHIV/AIDSに関する決議」(わずかの修正で
採択)

第45回委員会(2001年)の議題(草案)を採択。討議事項には次のものが含まれ予
定。
* 女性、少女およびHIV/AIDS
* ジェンダーおよび差別の多元性。特に、人種、民族による差別、排外主義、年齢
および障害に基づく非寛容と差別。(2001年には国連反差別世界会議が開催される予
定)

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第2週および第3週(準備委員会)のための進展と準備
以上のCSWが進行中、やっと、大部分は会議場の外で、進展があり、政府代表、各交
渉グループ(G77と中国、ヨーロッパ連合、JUS-CANZ)、テーマ別・地域別NGOコーカ
スが話し合い、優先順位や、最終文書(文書番号:E/CN.6/2000/PC/L.1/Rev.1「北京
宣言および行動綱領を実施するためのさらなる行動と取り組み」)に対する文言の修
正案などを決めた。この文書の第1版1〜3部には、代表団および交渉グループによ
る詳細な文章毎の修正案が含まれている。

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政府間の交渉過程については"Earth Negotiations Bulletin" を参照。毎日の動きが
分かる。http://www.iisd.ca/linkages/
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womenaction
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日報:http://www.womenaction.org/csw44/news.html
文書のテキスト:http://www.womenaction.org/csw44/resources.html


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