Subject: [fem-events 803] アフガニスタン女性と子どもの写真展
From: k-grim@fb3.so-net.ne.jp
Date: Sun, 04 Nov 2001 02:38:49 +0900
Seq: 803

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「アフガニスタン女性と子どもの写真展」

1999年4月から2001年3月まで、アフガニスタンの首都カブールとパキスタンのアフガ
ン難民キャンプで川崎けい子が撮影した写真を展示。


12月5日(水)〜19日(水)11:00 〜19:00
会場 クレヨンハウス東京店(地下鉄表参道駅A1出口徒歩3分)
主催/問い合わせ先 クレヨンハウス東京店 tel 03-3406-6465

12月20日(木)〜24日(月)10:00〜20:00
20日は13:00から、24日は17:00まで
会場 中野区勤労福祉会館 1階ロビー(03-3380-6941)
          (JR中野駅南口3分)
主催 アフガニスタン女性と子どもの写真展in中野実行委員会
問い合わせ先 tel/fax 03-3368-9107(佐藤)


●開催にあたって
 20年以上にわたる内戦と、その過程で生み出された武装勢力の支配によって、おび
ただしい数の人が殺害されました。家や田畑が焼かれ、道路や病院、学校などの施設
も、水道・電気・電話などのインフラも破壊されました。経済が完全に破綻し、80%
の人が失業しています。また武装勢力は、イスラムの名のもとに人々の権利を極端に
制限する政策を強行しています。とくに女性は人としての権利をほとんど全部剥奪さ
れました。女性だという理由で教育を受けることも、外で働くことも禁止されたので
す。そのため夫や父親など男性の家族を失った「戦争未亡人」などは、生計をたてる
手段がなくなり、昼間は路上で物乞いし、夜は非合法の売春をすることを余儀なくさ
れました。生活のために子どもを売るといった悲劇も実際に起こっています。

■犠牲になるのは子どもたち
 さらに、この数年アフガニスタン全土を深刻な干ばつが襲いました。戦争で荒廃し
ていた大地は、ますます渇き、植物は枯れ、人も動物も飢餓におちいりました。数百
万人が餓死する恐れがあると、今年の春に国連は警告していました。そのためたくさ
んの人が難民となって国外に逃れていきました。隣国パキスタンに暮らすアフガン難
民の数は、120万人とも200万人ともいわれています。両親を殺された10歳の男の子は
弟妹4人とともに難民となり、パキスタンで物乞いをして暮らしています。8歳の女の
子は、両親も兄弟姉妹もすべてロケット攻撃で殺され、家族の中でただ一人生き残り
ました。難民となってパキスタンにやってきた彼女は、バイオリニストになりたいと
いう見果てぬ夢を見ながら孤児院で暮らしています。このような子どもたちは、数え
切れないほどいます。そして実際には、どこかで人知れず消えていった無数の命があ
ることでしょう。しかしながら、こうしたアフガニスタンの子どもたちや女性たちは、
日本を含めた国際社会から長い間無視されてきました。アフガニスタンで何万人の人
が殺されようが、餓死しようが気にかける人はほとんどいませんでした。今回のアメ
リカでの事件をきっかけにして、それとの関連において、その「犯人」を生み出した
国という意味において、それゆえにアメリカと戦争になるかもしれない国という意味
において、アフガニスタンに関心が集まっています。


■世界でもっとも富んだ国が、もっとも貧しい国を攻撃
 わたしたち日本人がそうであるように、アフガニスタンの人々も、毎日、喜んだり、
悩んだり、怒ったり、泣いたりしながら一生懸命生きています。たった一つの命、一
度かぎりの人生であるがゆえに、死ぬのは恐い、傷つけられたくないと思っています。
タリバンのような武装勢力同士の戦闘とその苛政のために、たくさんのかけがえのな
い命、人生が破壊されました。それでも人々は必死になって生きてきました。ある人々
はアフガニスタン国内で、またある人々は難民となって異国に逃れて。そして今、世
界でもっとも富んだ国アメリカが、もっとも貧しい国アフガニスタンを攻撃しようと
しています。この攻撃によって、死ぬのはどういう人たちなのか、さらなる地獄に突
き落とされるのはどういう人たちなのか、ぜひとも皆さんに伝えたいと思い、写真展
を計画しています。    



 




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